『未来ロボ ダルタニアス』 祝 放映40周年
- 2019/03/21
- 09:03
今から40年前の1979年(昭和54年)3月21日は、『未来ロボ ダルタニアス』が放映開始した日です。東京12チャンネル(現・テレビ東京)系で、毎週土曜日午後7時からの枠でした。
これは東映本社が製作、日本サンライズが実際の制作を担った長浜忠夫さん監督作品です。長浜作品といえば、『超電磁ロボ コン‐バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』ですが、これらはテレビ朝日系での放映でした。そしてスタッフはそのまま局を移動して手掛けたのが、『未来ロボ ダルタニアス』だったのです。
作画もアニメーションキャラクターを手がけた金山明博さんの元、佐々門信芳さん、塩山紀生さん、高橋資祐さん、坂本三郎さんと主力が揃っていました。
長浜忠夫さんといえば、アニメブーム時には、アニメファンに理解のある方でした。スタジオを見学に訪れるファンにも優しく対応され、同人誌のインタビューなども積極的に受けて、ファンレターにも常に返事を書いていたのです。
その長浜さんの『ダルタニアス』は、それまでの作品と狙いが変わったことは、当時見ていても分かりました。楯剣人も巨大ロボットを操縦しますが、戦闘隊員としてではなく自分たちの身を守るために搭乗します。そして主役は剣人ら孤児である子ども達で、大人のアール博士たちも振り回されるのです。
一番違ったのが、敵にガルーダやハイネル、リヒテルのような美形キャラを配さなかったことです。敵司令官のクロッペンにも哀しいドラマがありましたが、あくまでオジさんキャラでした。
それまでの定番であった美形キャラを敢えて出さなかったことでも、ここでの新たな挑戦が分かりました。
敢えて、それまで長浜作品を支持してきたアニメファン世代よりも下の子どもたち世代向けに、明朗快活な主人公と子どもたちをメインにしたものを考えたのでしょう。
残念ながら視聴率的には苦戦し、長浜さんも古巣の東京ムービーより『ベルサイユのばら』を打診されて、26話をもって降板されました。
ただ、その後も敵将クロッペンにまつわる悲劇やお家後継者争いなど、長浜作品らしいドラマチックなストーリーは健在でした。これは、28話から33話まで長浜さんが脚本を監修し、37話から最終回の47話までの11本は、メインライターであった五武冬史(鈴木良武)さんがお一人で脚本を執筆されたからでしょう。
視聴ターゲットを下げる試みは、次作『無敵ロボ トライダーG7』で成功します。
同時期に放映された『機動戦士ガンダム』が注目され、こちらは当時のアニメ誌ではあまり扱われなかった気もしますが、やんちゃで気のいい剣人や弾児たちは、金山さんの絵もあいまって魅力的なキャラでした。
今や私もアール博士の年のほうが近くなってきましたが、あの頃画面の中ではつらつと活躍していた剣人たちを懐かしく思い出しています。

『未来ロボ ダルタニアス』 金山さんによる修正原画
これは東映本社が製作、日本サンライズが実際の制作を担った長浜忠夫さん監督作品です。長浜作品といえば、『超電磁ロボ コン‐バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』ですが、これらはテレビ朝日系での放映でした。そしてスタッフはそのまま局を移動して手掛けたのが、『未来ロボ ダルタニアス』だったのです。
作画もアニメーションキャラクターを手がけた金山明博さんの元、佐々門信芳さん、塩山紀生さん、高橋資祐さん、坂本三郎さんと主力が揃っていました。
長浜忠夫さんといえば、アニメブーム時には、アニメファンに理解のある方でした。スタジオを見学に訪れるファンにも優しく対応され、同人誌のインタビューなども積極的に受けて、ファンレターにも常に返事を書いていたのです。
その長浜さんの『ダルタニアス』は、それまでの作品と狙いが変わったことは、当時見ていても分かりました。楯剣人も巨大ロボットを操縦しますが、戦闘隊員としてではなく自分たちの身を守るために搭乗します。そして主役は剣人ら孤児である子ども達で、大人のアール博士たちも振り回されるのです。
一番違ったのが、敵にガルーダやハイネル、リヒテルのような美形キャラを配さなかったことです。敵司令官のクロッペンにも哀しいドラマがありましたが、あくまでオジさんキャラでした。
それまでの定番であった美形キャラを敢えて出さなかったことでも、ここでの新たな挑戦が分かりました。
敢えて、それまで長浜作品を支持してきたアニメファン世代よりも下の子どもたち世代向けに、明朗快活な主人公と子どもたちをメインにしたものを考えたのでしょう。
残念ながら視聴率的には苦戦し、長浜さんも古巣の東京ムービーより『ベルサイユのばら』を打診されて、26話をもって降板されました。
ただ、その後も敵将クロッペンにまつわる悲劇やお家後継者争いなど、長浜作品らしいドラマチックなストーリーは健在でした。これは、28話から33話まで長浜さんが脚本を監修し、37話から最終回の47話までの11本は、メインライターであった五武冬史(鈴木良武)さんがお一人で脚本を執筆されたからでしょう。
視聴ターゲットを下げる試みは、次作『無敵ロボ トライダーG7』で成功します。
同時期に放映された『機動戦士ガンダム』が注目され、こちらは当時のアニメ誌ではあまり扱われなかった気もしますが、やんちゃで気のいい剣人や弾児たちは、金山さんの絵もあいまって魅力的なキャラでした。
今や私もアール博士の年のほうが近くなってきましたが、あの頃画面の中ではつらつと活躍していた剣人たちを懐かしく思い出しています。

『未来ロボ ダルタニアス』 金山さんによる修正原画
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