白石冬美さんに感謝
- 2019/04/06
- 07:58
“チャコ“さんの愛称で親しまれた声優の白石冬美さんが、3月26日にご自宅で亡くなられました。82歳だったそうです。
白石さんは、SKDを志され15歳のときに静岡から単身上京、最初は舞台でデビューされました。そして周囲のすすめもあり、キュートな声を生かした生CMに出演され洋画の吹き替えの道に進まれます。
テレビアニメでは、1964年(昭和39年)に放映開始の東京ムービーの『ビッグX』(原作/手塚治虫)のヒロイン、ニーナが初のメインの役でした。
その後、虫プロの『W3』(原作/手塚治虫)のボッコ隊長役や、『怪物くん』(原作/藤子不二雄)の怪物くんを演じられます。『W3』や『怪物くん』では主題歌も歌われ、その明るくチャーミングな歌声は、今も印象に残っています。
また『巨人の星』(原作/梶原一騎 画/川崎のぼる)では、飛雄馬を優しく見守る姉・明子、モノクロ版『サイボーグ009』(原作/石森章太郎)では001ことイワン、『あしたのジョー』(原作/高森朝雄 画/ちばてつや)では、丈を慕うサチ、『一休さん』のやんちゃ姫、『釣りキチ三平』(原作/矢口高雄)のユリッペなど、少年少女や動物キャラ、そして大人の女性まで、幅広い役を演じてこられました。
アニメファンに強く印象を与えたのは、『機動戦士ガンダム』のミライ・ヤシマと、『ぼくパタリロ!』(原作/魔夜峰央)のパタリロ、そして『伝説巨人イデオン』のカーシャでしょう。
ミライは、『機動戦士ガンダム』では、ピリピリして余裕の無いクルーのなかでも、いつも落ち着き凛としたキャラクターでした。それがスレッガーとの出会いにより大人のドラマが生まれ、ますますその魅力が増しました。
『パタリロ!』の放映は、1982年(昭和57年)でした。原作はアニメ化される前から人気で読んでいましたが、当時ボーイズラブ作品がテレビアニメ化されたことには驚きました。
ただ、バンコランの曽我部和恭さんや、マライヒの藤田敬子さん、そして白石冬美さんの演じられたパタリロは、イメージそのものでした。中でも、ちょっとドライで天然ながらも、王子らしい気品と子どもらしさを併せ持つパタリロはハマっていました。
ほかにも、『花の子ルンルン』のおしゃまなキャトーや、『セロ弾きのゴーシュ』の生意気なネコくんなど、お好きだったネコのキャラも、演じて楽しかったと以前うかがったこともあります。
アニメブーム時あたりからに『ナッチャコ・パック』を毎晩聴いていたのも、よい思い出です。野沢那智さんと白石さんの絶妙な掛け合いや、野沢さんが読む「お題拝借」のハガキに対する白石さんの寄り添うような明るく深みのあるリアクションも、いつも素敵でした。
これまで数々の印象に残るキャラクターを演じてくださった、白石冬美さんに心より感謝いたします。

白石さんが演じられた『巨人の星』星明子、モノクロ版『怪物くん』怪物くん、
『パタリロ!』パタリロ、『機動戦士ガンダム』ミライ・ヤシマ
白石さんは、SKDを志され15歳のときに静岡から単身上京、最初は舞台でデビューされました。そして周囲のすすめもあり、キュートな声を生かした生CMに出演され洋画の吹き替えの道に進まれます。
テレビアニメでは、1964年(昭和39年)に放映開始の東京ムービーの『ビッグX』(原作/手塚治虫)のヒロイン、ニーナが初のメインの役でした。
その後、虫プロの『W3』(原作/手塚治虫)のボッコ隊長役や、『怪物くん』(原作/藤子不二雄)の怪物くんを演じられます。『W3』や『怪物くん』では主題歌も歌われ、その明るくチャーミングな歌声は、今も印象に残っています。
また『巨人の星』(原作/梶原一騎 画/川崎のぼる)では、飛雄馬を優しく見守る姉・明子、モノクロ版『サイボーグ009』(原作/石森章太郎)では001ことイワン、『あしたのジョー』(原作/高森朝雄 画/ちばてつや)では、丈を慕うサチ、『一休さん』のやんちゃ姫、『釣りキチ三平』(原作/矢口高雄)のユリッペなど、少年少女や動物キャラ、そして大人の女性まで、幅広い役を演じてこられました。
アニメファンに強く印象を与えたのは、『機動戦士ガンダム』のミライ・ヤシマと、『ぼくパタリロ!』(原作/魔夜峰央)のパタリロ、そして『伝説巨人イデオン』のカーシャでしょう。
ミライは、『機動戦士ガンダム』では、ピリピリして余裕の無いクルーのなかでも、いつも落ち着き凛としたキャラクターでした。それがスレッガーとの出会いにより大人のドラマが生まれ、ますますその魅力が増しました。
『パタリロ!』の放映は、1982年(昭和57年)でした。原作はアニメ化される前から人気で読んでいましたが、当時ボーイズラブ作品がテレビアニメ化されたことには驚きました。
ただ、バンコランの曽我部和恭さんや、マライヒの藤田敬子さん、そして白石冬美さんの演じられたパタリロは、イメージそのものでした。中でも、ちょっとドライで天然ながらも、王子らしい気品と子どもらしさを併せ持つパタリロはハマっていました。
ほかにも、『花の子ルンルン』のおしゃまなキャトーや、『セロ弾きのゴーシュ』の生意気なネコくんなど、お好きだったネコのキャラも、演じて楽しかったと以前うかがったこともあります。
アニメブーム時あたりからに『ナッチャコ・パック』を毎晩聴いていたのも、よい思い出です。野沢那智さんと白石さんの絶妙な掛け合いや、野沢さんが読む「お題拝借」のハガキに対する白石さんの寄り添うような明るく深みのあるリアクションも、いつも素敵でした。
これまで数々の印象に残るキャラクターを演じてくださった、白石冬美さんに心より感謝いたします。

白石さんが演じられた『巨人の星』星明子、モノクロ版『怪物くん』怪物くん、
『パタリロ!』パタリロ、『機動戦士ガンダム』ミライ・ヤシマ