金山明博さんと中野の散策
- 2019/04/14
- 08:22
金山明博さんが中野に出かけられるとのことで、ご一緒してきました。
中野でお会いするのは、昨年5月サンプラザで行われた「大まん祭」のトークショー以来になります。
相変わらずお元気な金山さんは、今年2月に80歳になられ傘寿を迎えられました。ただ、「自分では、そんなに歳をとったという自覚がないんですよね」と、苦笑しておられました。
姿勢もよく背筋をピンと張っていらっしゃいますから、そんな年齢になられた方にはとても見えません。
「やっぱり、何にも考えていないからでしょうかね」と謙遜されますが、今も新作の絵を描かれたり自伝マンガ『あめんぼうの詩』の描きおろし長編を準備されている、まだ現役のクリエイターだからでしょう。
まんだらけ編集部に立ち寄り、その後4階のマニア館では昔の貸本マンガや、手塚治虫さんの『ジャングル大帝』の単行本などを懐かしそうに手にとっておられました。
こちらが持参した『劇画ファン 2号』(すずらん出版社刊)は、久しぶりに見るということで、熱心にご覧になられていました。
この『劇画ファン 2号』は、1960年(昭和35年)年の年末頃に刊行されたものです。実は、金山さんがマンガ家時代に唯一描いたという西部劇作品の『リンゴーキッド』が、掲載されています。
当時は映画では西部劇全盛の時代で、荒木伸吾さんもかなり影響を受けたとおっしゃっていましたが、金山さんもそうでした。「飯田橋の汚い映画館に行き、上映中の『リオブラボー』を何度も観て構想を練ったんですよ」と、懐かしそうにお話いただきました。
今回はサプライズで、『未来ロボ ダルタニアス』の楯剣人を描いていただきました。『ダルタニアス』はこの4月で放映開始40周年を迎えました。「久しぶりに描くと、難しかったですよ」とおっしゃられましたが、あの剣人くんを今もみずみずしいタッチで描かれるのはさすがです。
この当時は日本サンライズでは『機動戦士ガンダム』や、『ザ・ウルトラマン』も始まり、スタジオ内は大忙しだったそうです。特に『ガンダム』班は、あまり人員も揃っておらず、金山さんは安彦さんの作品ということで、出来れば手伝いたかったそうです。
ですが、会社から『ザ・ウルトラマン』の手伝いを要請され、そちらのゲストキャラをデザインしていたのです。後に、『ガンダム』の制作中に安彦さんが体を壊してしまい離脱されたので、あの時もっと『ガンダム』の方を手伝いたい、と強く言っていたらと、後悔されたともお聞きしました。
そのような絆があるからこそ、今も安彦さんとの交流が続いていることが分かります。
年内中には、描きおろし新作の『あめんぼうの詩』のネームと下書きを終えたい、とおっしゃる金山さんです。
こちらの完成も、今から楽しみです。

描き下ろしたばかりの『未来ロボ ダルタニアス』楯剣人の色紙を持つ金山さん

中野まんだらけでは、単行本『あめんぼうの詩』が発売中です。
ポスターも貼ってありました。
中野でお会いするのは、昨年5月サンプラザで行われた「大まん祭」のトークショー以来になります。
相変わらずお元気な金山さんは、今年2月に80歳になられ傘寿を迎えられました。ただ、「自分では、そんなに歳をとったという自覚がないんですよね」と、苦笑しておられました。
姿勢もよく背筋をピンと張っていらっしゃいますから、そんな年齢になられた方にはとても見えません。
「やっぱり、何にも考えていないからでしょうかね」と謙遜されますが、今も新作の絵を描かれたり自伝マンガ『あめんぼうの詩』の描きおろし長編を準備されている、まだ現役のクリエイターだからでしょう。
まんだらけ編集部に立ち寄り、その後4階のマニア館では昔の貸本マンガや、手塚治虫さんの『ジャングル大帝』の単行本などを懐かしそうに手にとっておられました。
こちらが持参した『劇画ファン 2号』(すずらん出版社刊)は、久しぶりに見るということで、熱心にご覧になられていました。
この『劇画ファン 2号』は、1960年(昭和35年)年の年末頃に刊行されたものです。実は、金山さんがマンガ家時代に唯一描いたという西部劇作品の『リンゴーキッド』が、掲載されています。
当時は映画では西部劇全盛の時代で、荒木伸吾さんもかなり影響を受けたとおっしゃっていましたが、金山さんもそうでした。「飯田橋の汚い映画館に行き、上映中の『リオブラボー』を何度も観て構想を練ったんですよ」と、懐かしそうにお話いただきました。
今回はサプライズで、『未来ロボ ダルタニアス』の楯剣人を描いていただきました。『ダルタニアス』はこの4月で放映開始40周年を迎えました。「久しぶりに描くと、難しかったですよ」とおっしゃられましたが、あの剣人くんを今もみずみずしいタッチで描かれるのはさすがです。
この当時は日本サンライズでは『機動戦士ガンダム』や、『ザ・ウルトラマン』も始まり、スタジオ内は大忙しだったそうです。特に『ガンダム』班は、あまり人員も揃っておらず、金山さんは安彦さんの作品ということで、出来れば手伝いたかったそうです。
ですが、会社から『ザ・ウルトラマン』の手伝いを要請され、そちらのゲストキャラをデザインしていたのです。後に、『ガンダム』の制作中に安彦さんが体を壊してしまい離脱されたので、あの時もっと『ガンダム』の方を手伝いたい、と強く言っていたらと、後悔されたともお聞きしました。
そのような絆があるからこそ、今も安彦さんとの交流が続いていることが分かります。
年内中には、描きおろし新作の『あめんぼうの詩』のネームと下書きを終えたい、とおっしゃる金山さんです。
こちらの完成も、今から楽しみです。

描き下ろしたばかりの『未来ロボ ダルタニアス』楯剣人の色紙を持つ金山さん

中野まんだらけでは、単行本『あめんぼうの詩』が発売中です。
ポスターも貼ってありました。
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