『ドラえもん』美術監督・川本征平さんの個展 新宿で開催中!
- 2019/04/20
- 10:01
アニメ『ドラえもん』などでおなじみの美術監督・川本征平さんの個展が、4月18日(木)より新宿のギャラリー絵美で始まりました。
川本さんといえば、『アルプスの少女ハイジ』や『くまの子ジャッキー』、『未来少年コナン』の背景、そして日テレ版+シンエイ動画版『ドラえもん』(第一期)や『怪物くん』、『小公女セーラ』、『まえがみ太郎』の美術など、数々のテレビアニメ作品に参加してこられました。
現在はアニメの美術から引退され、ご自身の作品を描いてこられ、80歳になられました。
今回は、その傘寿を記念して行われる3回目の個展となります。
川本さんは、1963年(昭和38年)に東京ムービーの『オバケのQ太郎』から、アニメーションの世界に入られました。その後アトリエロークを設立し、美術・背景に長年携わってこられました。
ただ、子供の頃からの夢であった画家への志を忘れることなく、メキシコ・マヤ遺跡や、バリ島、イラン、アンコールワット、ブータンなどを歴訪し、絵のモチーフのための取材も精力的に続けていました。
元々は若い頃から、ピラミッドやマヤの遺跡などに憧れており、東京ムービー入社後にも一念発起し、マヤ遺跡に拓本採取に渡っておられます。
そして2007年にアトリエロークを後進に譲られた後は、インカ遺跡や、アンコールワット、ブータン、ペルシャ遺跡などを旅し、スケッチしてきました。
今回も会場にはアンコールワットや、バリ島、そしてマチュピチュなどの遺跡から発想のイマジネーションを拡げた数々の幻想的な作品や故郷の風景など、21点の作品が展示されています。
画面の隅々まで描き込まれた作品も多く、絵を前にするとその独特の世界に引き込まれていってしまいます。川本さんは、「根が貧乏性だからか、ついつい描きこんでいってしまうんですよ」と苦笑しておられました。
アクリルや油彩で描かれた作品は、遺跡や自然などをモチーフに描かれたものが多いのですが、現代と古代が絵の中に共に共存して生きているような不思議な感じを受けます。
どの作品にも共通しているのは、静寂の中にも時間を超越して迫ってくる逞しい生命力でしょう。
2005年4月のリニューアルまで25年間、アニメ『ドラえもん』の世界を支え続けてこられた川本さんです。展示された作品からは、どことなく劇場版『ドラえもん』でなじんだ背景美術の世界にも通じるものを感じます。
今回の個展は、4月24日(水)までの開催です。是非おすすめしたい、アニメとは違う川本さんのオリジナルの世界です。

作品を前にした川本さん。

オープニングパーティーには、小田部羊一さんもいらっしゃいました。

展示されている作品
左の「地層のカラクリ」は、今回の展示ギリギリまで描いた作品だそうです。

ギャラリー絵夢「川本征平展」の案内ハガキ
川本さんといえば、『アルプスの少女ハイジ』や『くまの子ジャッキー』、『未来少年コナン』の背景、そして日テレ版+シンエイ動画版『ドラえもん』(第一期)や『怪物くん』、『小公女セーラ』、『まえがみ太郎』の美術など、数々のテレビアニメ作品に参加してこられました。
現在はアニメの美術から引退され、ご自身の作品を描いてこられ、80歳になられました。
今回は、その傘寿を記念して行われる3回目の個展となります。
川本さんは、1963年(昭和38年)に東京ムービーの『オバケのQ太郎』から、アニメーションの世界に入られました。その後アトリエロークを設立し、美術・背景に長年携わってこられました。
ただ、子供の頃からの夢であった画家への志を忘れることなく、メキシコ・マヤ遺跡や、バリ島、イラン、アンコールワット、ブータンなどを歴訪し、絵のモチーフのための取材も精力的に続けていました。
元々は若い頃から、ピラミッドやマヤの遺跡などに憧れており、東京ムービー入社後にも一念発起し、マヤ遺跡に拓本採取に渡っておられます。
そして2007年にアトリエロークを後進に譲られた後は、インカ遺跡や、アンコールワット、ブータン、ペルシャ遺跡などを旅し、スケッチしてきました。
今回も会場にはアンコールワットや、バリ島、そしてマチュピチュなどの遺跡から発想のイマジネーションを拡げた数々の幻想的な作品や故郷の風景など、21点の作品が展示されています。
画面の隅々まで描き込まれた作品も多く、絵を前にするとその独特の世界に引き込まれていってしまいます。川本さんは、「根が貧乏性だからか、ついつい描きこんでいってしまうんですよ」と苦笑しておられました。
アクリルや油彩で描かれた作品は、遺跡や自然などをモチーフに描かれたものが多いのですが、現代と古代が絵の中に共に共存して生きているような不思議な感じを受けます。
どの作品にも共通しているのは、静寂の中にも時間を超越して迫ってくる逞しい生命力でしょう。
2005年4月のリニューアルまで25年間、アニメ『ドラえもん』の世界を支え続けてこられた川本さんです。展示された作品からは、どことなく劇場版『ドラえもん』でなじんだ背景美術の世界にも通じるものを感じます。
今回の個展は、4月24日(水)までの開催です。是非おすすめしたい、アニメとは違う川本さんのオリジナルの世界です。

作品を前にした川本さん。

オープニングパーティーには、小田部羊一さんもいらっしゃいました。

展示されている作品
左の「地層のカラクリ」は、今回の展示ギリギリまで描いた作品だそうです。

ギャラリー絵夢「川本征平展」の案内ハガキ
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