『まえがみ太郎』 祝放映40周年
- 2019/04/29
- 09:16
1979年(昭和54年)4月29日(日曜日)の夕方、日生ファミリースペシャルとして、フジテレビ系で『まえがみ太郎』(原作/松谷みよこ)が放映されました。
これはテレビスペシャル版で、一回だけ放映される新作の長編です。松谷みよこさんの原作にも小さい頃から親しんでいましたので、アニメも本放映で楽しんで見ることができました。
当時はアニメブームが始まり、各テレビ局も積極的にスペシャルアニメを企画していました。
1977年(昭和52年)12月にフジテレビ系で放映の『野球狂の詩』や、1978年(昭和53年)の8月、日本テレビ「24時間テレビ 愛は地球を救う」で放映された『100万年地球の旅 バンダーブック』(原案/手塚治虫)が、この流れの始まりでしょう。さかのぼると、虫プロの『新宝島』(原作/手塚治虫)が、元々のルーツかもしれません。
日本テレビ系の「24時間テレビ」では、その後も『海底超特急マリンエクスプレス』、『フウムーン』など、手塚作品が初期はメインでした。
フジテレビ系では、「日生ファミリースペシャル」として、『がんばれ!ぼくらのヒットエンドラン』(原作/あや秀夫)や、『トンデモネズミ大活躍』(原作/ポール・ギャリコ)、『ルパン対ホームズ』(原作/モーリス・ルブラン)、『ナイン』(原作/あだち充)などが放映されました。
『まえがみ太郎』は、日本アニメーションの製作です、当時は、森やすじさんや宮崎駿さん、高畑勲さんなど錚々たるスタッフが在籍中でした。そんな活気の溢れたスタジオで、この作品は制作されたのです。
スタッフも豪華でした。松谷みよこさんの原作に、脚本は宮崎晃さん。絵コンテ・演出は、斉藤博さん。キャラクターデザイン・作画監督には、百瀬義行さん。レイアウトは坂井俊一さん。美術監督は、川本征平さん。色指定・仕上げ検査は、小山明子さん。録音監督は、斯波重治さん。そしてプロデューサーには、数々の名作劇場作品を手掛けられた松土隆二さんがあたられました。
それまで同社が手掛けていた名作劇場は海外の原作が多かったのですが、この『まえがみ太郎』は、日本古来の民話がベースということで、和の雰囲気が出されていました。
日本画のような美術世界や、色彩を抑えたセルの色指定が、日本アニメらしいチャーミングなキャラクターと、しっかりと調和していました。ユーモラスな牛鬼母子や、一つ目一本足の山んじい、くじら、空を飛ぶ天馬・ツバメトビ、そして老いた火の鳥など、登場するキャラクターも皆魅力的でしたし、クライマックスの大蛇との戦いも見ごたえがありました。
以前ビデオソフト化されたこともあるのですが、その後DVDにはなっていないようです。この作品は、その後も何度も見返しましたがまったく古びることはありません。
是非、今の子どもたちにも見てほしい素敵な作品です。

『まえがみ太郎』原作とVHSソフト
これはテレビスペシャル版で、一回だけ放映される新作の長編です。松谷みよこさんの原作にも小さい頃から親しんでいましたので、アニメも本放映で楽しんで見ることができました。
当時はアニメブームが始まり、各テレビ局も積極的にスペシャルアニメを企画していました。
1977年(昭和52年)12月にフジテレビ系で放映の『野球狂の詩』や、1978年(昭和53年)の8月、日本テレビ「24時間テレビ 愛は地球を救う」で放映された『100万年地球の旅 バンダーブック』(原案/手塚治虫)が、この流れの始まりでしょう。さかのぼると、虫プロの『新宝島』(原作/手塚治虫)が、元々のルーツかもしれません。
日本テレビ系の「24時間テレビ」では、その後も『海底超特急マリンエクスプレス』、『フウムーン』など、手塚作品が初期はメインでした。
フジテレビ系では、「日生ファミリースペシャル」として、『がんばれ!ぼくらのヒットエンドラン』(原作/あや秀夫)や、『トンデモネズミ大活躍』(原作/ポール・ギャリコ)、『ルパン対ホームズ』(原作/モーリス・ルブラン)、『ナイン』(原作/あだち充)などが放映されました。
『まえがみ太郎』は、日本アニメーションの製作です、当時は、森やすじさんや宮崎駿さん、高畑勲さんなど錚々たるスタッフが在籍中でした。そんな活気の溢れたスタジオで、この作品は制作されたのです。
スタッフも豪華でした。松谷みよこさんの原作に、脚本は宮崎晃さん。絵コンテ・演出は、斉藤博さん。キャラクターデザイン・作画監督には、百瀬義行さん。レイアウトは坂井俊一さん。美術監督は、川本征平さん。色指定・仕上げ検査は、小山明子さん。録音監督は、斯波重治さん。そしてプロデューサーには、数々の名作劇場作品を手掛けられた松土隆二さんがあたられました。
それまで同社が手掛けていた名作劇場は海外の原作が多かったのですが、この『まえがみ太郎』は、日本古来の民話がベースということで、和の雰囲気が出されていました。
日本画のような美術世界や、色彩を抑えたセルの色指定が、日本アニメらしいチャーミングなキャラクターと、しっかりと調和していました。ユーモラスな牛鬼母子や、一つ目一本足の山んじい、くじら、空を飛ぶ天馬・ツバメトビ、そして老いた火の鳥など、登場するキャラクターも皆魅力的でしたし、クライマックスの大蛇との戦いも見ごたえがありました。
以前ビデオソフト化されたこともあるのですが、その後DVDにはなっていないようです。この作品は、その後も何度も見返しましたがまったく古びることはありません。
是非、今の子どもたちにも見てほしい素敵な作品です。

『まえがみ太郎』原作とVHSソフト
- 関連記事
-
- 熱いファンの思いに共感する『いまだにファンです!』
- 5周年を迎えていました
- 『まえがみ太郎』 祝放映40周年
- 『紅三四郎』 祝放映50周年
- モンキー・パンチさんに感謝