長谷川町子美術館で「エイケン50周年展」開催中
- 2019/05/04
- 08:28
桜新町の長谷川町子美術館で4月から6月23日まで行われている、「エイケン50周年展 ~アニメ サザエさんと共に~」を見てきました。
テレビアニメ『サザエさん』を制作しているエイケンの前身は、日本テレビジョン株式会社(TCJ)です。このTCJから1969年(昭和44年)3月に分社、独立してエイケンが創設されました。
ちょうど『サザエさん』も、この年の10月に放映スタートしており、両方とも50周年を迎えることになりました。それを記念して、副題が「アニメ サザエさんと共に」となったのでしょう。
ただ『サザエさん』はもちろんのこと、『鉄人28号』や『エイトマン』、『忍風カムイ外伝』、『UFO戦士 ダイアポロン』など、古くからのファンには懐かしい作品の資料が展示されていました。
まず1階の展示室には、巨大な鉄人28号の雄姿がオープニングのように、出迎えてくれます。そして、『鉄人28号』の、第1話のセルや、版権セル。『エイトマン』は、本編のセルやリメイク版の企画書。『カムイ外伝』の本編セルもありました。
そして2階には、『ダイアポロン』のオープニングのセルや絵コンテ、そして『ガラスの仮面』のセルや絵コンテ、『キャプテン』のセルやスクラップブックに貼られた美術ボードなども展示されています。
ほかには、『コボちゃん』や『クッキングパパ』、そして『ぼのぼの』など、近年の作品資料です。おなじみのキャラクター作画用の石膏人形もありました。
今回一番興味深かったのは、2階奥の『サザエさん』展示室です。第1話や初期の頃のセルから、セル画を使用した時代後期までのセルや、設定、絵コンテ、台本などが展示されています。
室内正面のモニターでは、1965年(昭和40年)10月にTBSで放送された、『マンガ映画のできるまで』が上映されていました。
こちらは、『宇宙少年ソラン』の放映期間中で番宣を兼ねた番組です。当時、品川にあったTCJのスタジオに、子ども記者が訪れるというものでした。まず、玄関先に駐められている『スーパージェッター』の描かれた車が、印象的です。
その後、社内に案内された子ども記者たちは、当時TCJの社長だった梁瀬次郎さんに迎えられます。そして、『ソラン』のプロデューサーである、西島行雄さんの案内でスタジオを見学していくのです。
演出、作画、トレース・彩色、背景、撮出し、撮影、録音と、順番に案内されることは、今でも一般のファンにはわかりやすい構成です。作画の打ち合わせには、キャラクターデザインを担当されたマンガ家の宮腰義勝さんもおられました。子ども記者の皆さんにソランを描いてくれたそうですが、そのサインはそれぞれまだお持ちでしょうか。
このフィルムでは、若き日の鷺巣政安さんのお姿も見ることできます。
50年間の膨大な作品群を、すべて詰め込むことは無理なことでしょう。今回の展示では、早足でも老舗制作会社であるエイケンの足みの一端を知ることが出来ます。
古くからのアニメファンにはおすすめの展示でした。

長谷川町子美術館の壁にあった掲示板には「エイケン50周年展」のポスターが

会場内の鉄人28号の雄姿
2メートルくらいでしょうか。大きなサイズで迫力がありました。
テレビアニメ『サザエさん』を制作しているエイケンの前身は、日本テレビジョン株式会社(TCJ)です。このTCJから1969年(昭和44年)3月に分社、独立してエイケンが創設されました。
ちょうど『サザエさん』も、この年の10月に放映スタートしており、両方とも50周年を迎えることになりました。それを記念して、副題が「アニメ サザエさんと共に」となったのでしょう。
ただ『サザエさん』はもちろんのこと、『鉄人28号』や『エイトマン』、『忍風カムイ外伝』、『UFO戦士 ダイアポロン』など、古くからのファンには懐かしい作品の資料が展示されていました。
まず1階の展示室には、巨大な鉄人28号の雄姿がオープニングのように、出迎えてくれます。そして、『鉄人28号』の、第1話のセルや、版権セル。『エイトマン』は、本編のセルやリメイク版の企画書。『カムイ外伝』の本編セルもありました。
そして2階には、『ダイアポロン』のオープニングのセルや絵コンテ、そして『ガラスの仮面』のセルや絵コンテ、『キャプテン』のセルやスクラップブックに貼られた美術ボードなども展示されています。
ほかには、『コボちゃん』や『クッキングパパ』、そして『ぼのぼの』など、近年の作品資料です。おなじみのキャラクター作画用の石膏人形もありました。
今回一番興味深かったのは、2階奥の『サザエさん』展示室です。第1話や初期の頃のセルから、セル画を使用した時代後期までのセルや、設定、絵コンテ、台本などが展示されています。
室内正面のモニターでは、1965年(昭和40年)10月にTBSで放送された、『マンガ映画のできるまで』が上映されていました。
こちらは、『宇宙少年ソラン』の放映期間中で番宣を兼ねた番組です。当時、品川にあったTCJのスタジオに、子ども記者が訪れるというものでした。まず、玄関先に駐められている『スーパージェッター』の描かれた車が、印象的です。
その後、社内に案内された子ども記者たちは、当時TCJの社長だった梁瀬次郎さんに迎えられます。そして、『ソラン』のプロデューサーである、西島行雄さんの案内でスタジオを見学していくのです。
演出、作画、トレース・彩色、背景、撮出し、撮影、録音と、順番に案内されることは、今でも一般のファンにはわかりやすい構成です。作画の打ち合わせには、キャラクターデザインを担当されたマンガ家の宮腰義勝さんもおられました。子ども記者の皆さんにソランを描いてくれたそうですが、そのサインはそれぞれまだお持ちでしょうか。
このフィルムでは、若き日の鷺巣政安さんのお姿も見ることできます。
50年間の膨大な作品群を、すべて詰め込むことは無理なことでしょう。今回の展示では、早足でも老舗制作会社であるエイケンの足みの一端を知ることが出来ます。
古くからのアニメファンにはおすすめの展示でした。

長谷川町子美術館の壁にあった掲示板には「エイケン50周年展」のポスターが

会場内の鉄人28号の雄姿
2メートルくらいでしょうか。大きなサイズで迫力がありました。
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