『男一匹ガキ大将』DVD発売
- 2019/05/12
- 09:24
『男一匹ガキ大将』といえば、『男樹』や『俺の空』、『硬派銀次郎』、そして『サラリーマン金太郎』などで知られる本宮ひろ志さんの『週刊少年ジャンプ』最初期の大ヒット作です。
若き時代の本宮さんが思いをつぎ込んだこの作品は、荒々しい中にもギラギラしたエネルギーに満ち溢れていました。若者の闘志、挑戦、暴力、友情、上昇志向などが熱く描かれ、今に繋がるヤンキー漫画の元祖というべき作品です。
この『男一匹ガキ大将』は連載当時、テレビアニメにもなっていました。1969年(昭和44年)9月29日から、日本テレビ系で月曜から土曜の午後18時35分から45分まで放映されていたのです。
昭和40年代から50年代には、まだ夕方に短い子供向け番組が放映されていました。特撮では円谷プロの『トリプルファイター』、アニメでもシンエイ動画版『ドラえもん』などを覚えている人も多いでしょう。
このアニメ版『男一匹ガキ大将』を制作したのは、東京テレビ動画でした。演出は、TCJ出身で第一動画の『妖怪人間ベム』のキャラクターデザインを手がけられた若林忠生さんと、富野喜幸(現・由悠季)さん。脚本は、山崎忠昭さん、辻真先さん、雪室俊一さんたちで編成されていました。
作画監督には、坂本三郎さんや金沢比呂司さん。そして美術は椋尾篁さんと、そうそうたるスタッフが揃っていたのです。
東京テレビ動画は、前番組『夕焼け番長』(原作/梶原一騎 画/荘司としお)、その前の『冒険少年シャダー』(原作/岡本光輝)を制作した日本放送映画と同様、日本テレビと関係の深い制作会社でした。
もともと、1965年(昭和40年)に放映された『戦え!オスパー』(原作/山野浩一 画/伊奈たかし)や『とびだせ!バッチリ』(原作/岡本光輝)、『冒険少年シャダー』もそうですが、自社スタッフをかかえず、外注スタッフのみで制作していたようです。
ただそれゆえ、若林忠生さんや、富野喜幸さん、金沢比呂司さん、坂本三郎さん、椋尾篁さんなど、実力派スタッフを揃えることができたのでしょう。
当時見ていた記憶はあるのですが、その後再放送もされずビデオソフト化もありませんでした。
この後番組だった『男どアホウ甲子園』(原作/佐々木守 画/水島新司)は、以前ビデオソフトが発売されていましたので、『男一匹ガキ大将』も発売を待ち望んでいました。
放映当時、色調のくすんだ画面を記憶していましたが、久しぶりに見てあれは自分の家のテレビ画面のせいではなく、もともとそういう色だったことが分かりました。
今回のDVD化も、『狼少年ケン』や『ハッスルパンチ』、『UFO戦士ダイアポロン』など、これまで未ソフト化の作品を「思い出のアニメライブラリー」として発売してくれているベストフィールドさんの快挙です。
懐かしい富山敬さん演じる万吉たちに再会できたことに感謝するとともに、できましたら『戦え!オスパー』や『冒険少年シャダー』などのソフト化も検討していただけるとうれしいところです。

思い出のアニメライブラリー 第94集『男一匹ガキ大将』(発売/ベストフィールド)

万吉の動画コピー 放映当時の作画参考用らしく、青焼きコピーでした。
若き時代の本宮さんが思いをつぎ込んだこの作品は、荒々しい中にもギラギラしたエネルギーに満ち溢れていました。若者の闘志、挑戦、暴力、友情、上昇志向などが熱く描かれ、今に繋がるヤンキー漫画の元祖というべき作品です。
この『男一匹ガキ大将』は連載当時、テレビアニメにもなっていました。1969年(昭和44年)9月29日から、日本テレビ系で月曜から土曜の午後18時35分から45分まで放映されていたのです。
昭和40年代から50年代には、まだ夕方に短い子供向け番組が放映されていました。特撮では円谷プロの『トリプルファイター』、アニメでもシンエイ動画版『ドラえもん』などを覚えている人も多いでしょう。
このアニメ版『男一匹ガキ大将』を制作したのは、東京テレビ動画でした。演出は、TCJ出身で第一動画の『妖怪人間ベム』のキャラクターデザインを手がけられた若林忠生さんと、富野喜幸(現・由悠季)さん。脚本は、山崎忠昭さん、辻真先さん、雪室俊一さんたちで編成されていました。
作画監督には、坂本三郎さんや金沢比呂司さん。そして美術は椋尾篁さんと、そうそうたるスタッフが揃っていたのです。
東京テレビ動画は、前番組『夕焼け番長』(原作/梶原一騎 画/荘司としお)、その前の『冒険少年シャダー』(原作/岡本光輝)を制作した日本放送映画と同様、日本テレビと関係の深い制作会社でした。
もともと、1965年(昭和40年)に放映された『戦え!オスパー』(原作/山野浩一 画/伊奈たかし)や『とびだせ!バッチリ』(原作/岡本光輝)、『冒険少年シャダー』もそうですが、自社スタッフをかかえず、外注スタッフのみで制作していたようです。
ただそれゆえ、若林忠生さんや、富野喜幸さん、金沢比呂司さん、坂本三郎さん、椋尾篁さんなど、実力派スタッフを揃えることができたのでしょう。
当時見ていた記憶はあるのですが、その後再放送もされずビデオソフト化もありませんでした。
この後番組だった『男どアホウ甲子園』(原作/佐々木守 画/水島新司)は、以前ビデオソフトが発売されていましたので、『男一匹ガキ大将』も発売を待ち望んでいました。
放映当時、色調のくすんだ画面を記憶していましたが、久しぶりに見てあれは自分の家のテレビ画面のせいではなく、もともとそういう色だったことが分かりました。
今回のDVD化も、『狼少年ケン』や『ハッスルパンチ』、『UFO戦士ダイアポロン』など、これまで未ソフト化の作品を「思い出のアニメライブラリー」として発売してくれているベストフィールドさんの快挙です。
懐かしい富山敬さん演じる万吉たちに再会できたことに感謝するとともに、できましたら『戦え!オスパー』や『冒険少年シャダー』などのソフト化も検討していただけるとうれしいところです。

思い出のアニメライブラリー 第94集『男一匹ガキ大将』(発売/ベストフィールド)

万吉の動画コピー 放映当時の作画参考用らしく、青焼きコピーでした。
- 関連記事