『冒険少年シャダー』の研究同人誌
- 2019/05/19
- 10:28
1967年(昭和42年)9月から1968年(昭和43年)3月まで放映された『冒険少年シャダー』の詳細な研究同人誌が出ました。
放映リストや、エピソードガイド、設定資料、そして当時の掲載誌『冒険王』の記事などを集めた『幻のアニメ「冒険少年シャダー」徹底研究』(コノシート著)です。
この研究誌は5月のゴールデンウィークに中野サンプラザで行われた「資料性博覧会DX」で頒布されましたが、午前中で品切れになるほどの注目作でした。
現在、幻となっている『冒険少年シャダー』に対する興味と、タイトルどおり徹底研究された内容が評判を呼んだのでしょう。
『冒険少年シャダー』は、月曜から土曜まで夕方18時35分から45分に放映された、オビ番組でした。
制作したのは、日本放送映画です。日本テレビ系で放映された『戦え!オスパー』や、『とびだせ!バッチリ』に続く3作目でした。
残念ながら、日本放送映画はこの作品で解散しており、実質的に後継となった『男一匹ガキ大将』や『男どアホウ甲子園』を制作した東京テレビ動画、その後の日本テレビ動画も今はありません。
そのため、当時の資料は散逸し、フィルムもどこにあるのか分からなくなっています。
1980年代のビデオブーム時に発売されたマイナーアニメのオープニングを集めたソフトには収録されていましたが、本編はソフト化されたこともなく幻の作品の一つとなっていました。
これまで刊行されているアニメ関係のムック・書籍にも、詳細な記述はありません。
救いは、ユーチューブに海外吹替版のエピソードが少しずつアップされていて、その一端に触れることはできていたことでしょう。
今回、コノシートさんは、第1話など5本のエピソードの入った16mmフィルムを入手し、その映像を元に、海外版の映像も使用しつつストーリーを丹念に解析しています。
外国語版のセリフからストーリーを推理し、順にエピソードを追う作業は、かなりのご苦労だったと思います。ただその甲斐あって、どのような作品だったのか、改めて内容が明らかになったのです。
記事には、当時のソノシートや、キャラクター設定、レンタル用16mmフィルムのチラシなども紹介されています。
これまで小さい頃に見た記憶はあったのですが、この同人誌で『冒険少年シャダー』の輪郭が見えてきました。
コノシートさんの貴重な研究の成果が凝縮された、『幻のアニメ「冒険少年シャダー」徹底研究』。作品への探求心と愛がつまっているうれしい新刊です。

『幻のアニメ「冒険少年シャダー」徹底研究』さんぽプロ刊。
現在、ヤフオクでも出品されています。

怪人ゴースターの手下、キャッ太の原画。

こちらは、シリーズ後半に出たロコ少年の設定ラフ原画です。
左下にシャダーとの簡単な対比図が描かれてました。
放映リストや、エピソードガイド、設定資料、そして当時の掲載誌『冒険王』の記事などを集めた『幻のアニメ「冒険少年シャダー」徹底研究』(コノシート著)です。
この研究誌は5月のゴールデンウィークに中野サンプラザで行われた「資料性博覧会DX」で頒布されましたが、午前中で品切れになるほどの注目作でした。
現在、幻となっている『冒険少年シャダー』に対する興味と、タイトルどおり徹底研究された内容が評判を呼んだのでしょう。
『冒険少年シャダー』は、月曜から土曜まで夕方18時35分から45分に放映された、オビ番組でした。
制作したのは、日本放送映画です。日本テレビ系で放映された『戦え!オスパー』や、『とびだせ!バッチリ』に続く3作目でした。
残念ながら、日本放送映画はこの作品で解散しており、実質的に後継となった『男一匹ガキ大将』や『男どアホウ甲子園』を制作した東京テレビ動画、その後の日本テレビ動画も今はありません。
そのため、当時の資料は散逸し、フィルムもどこにあるのか分からなくなっています。
1980年代のビデオブーム時に発売されたマイナーアニメのオープニングを集めたソフトには収録されていましたが、本編はソフト化されたこともなく幻の作品の一つとなっていました。
これまで刊行されているアニメ関係のムック・書籍にも、詳細な記述はありません。
救いは、ユーチューブに海外吹替版のエピソードが少しずつアップされていて、その一端に触れることはできていたことでしょう。
今回、コノシートさんは、第1話など5本のエピソードの入った16mmフィルムを入手し、その映像を元に、海外版の映像も使用しつつストーリーを丹念に解析しています。
外国語版のセリフからストーリーを推理し、順にエピソードを追う作業は、かなりのご苦労だったと思います。ただその甲斐あって、どのような作品だったのか、改めて内容が明らかになったのです。
記事には、当時のソノシートや、キャラクター設定、レンタル用16mmフィルムのチラシなども紹介されています。
これまで小さい頃に見た記憶はあったのですが、この同人誌で『冒険少年シャダー』の輪郭が見えてきました。
コノシートさんの貴重な研究の成果が凝縮された、『幻のアニメ「冒険少年シャダー」徹底研究』。作品への探求心と愛がつまっているうれしい新刊です。

『幻のアニメ「冒険少年シャダー」徹底研究』さんぽプロ刊。
現在、ヤフオクでも出品されています。

怪人ゴースターの手下、キャッ太の原画。

こちらは、シリーズ後半に出たロコ少年の設定ラフ原画です。
左下にシャダーとの簡単な対比図が描かれてました。