『宝島 COMPLETE DVD BOOK』が刊行開始
- 2019/05/26
- 10:02
『あしたのジョー COMPLETE DVD BOOK』『あしたのジョー2 COMPLETE DVD BOOK』と、1年に渡り両作品全話を刊行したぴあの続いての企画は、出崎統さんと杉野昭夫さんコンビによる『宝島』(原作/ロバート・ルイス・スティーブンソン)です。
今 回のDVD BOOK企画は全3巻で、5月23日発売のvol.1には、第1話から第9話まで収録されています。
『宝島』は、1978年(昭和53年)10月から1979年(昭和54年)4月まで、日本テレビ系で放映された東京ムービーの作品です。前作『家なき子』と同様、毎週日曜日夕方18時半からの放映でした。
この時間帯はフジテレビ系で『サザエさん』が放映中で、我が家ではいつも茶の間のテレビはそちらを見るのがあたりまえでした。
しかし『宝島』は、元々スティーブンソンの原作にはなじんでいましたし、杉野さんが描かれたかわいいジムやシルバーたち躍動感あふれるキャラクターも魅力的で、これは見なければと思わせられました。
祖父母の部屋の小さなテレビで、この時間だけ『宝島』にチャンネルを合わせて一人で見ていたことは、忘れられません。
当時アニメブームは始まっていましたが、創刊されたばかりの『アニメージュ』では、流行のSFモノではなかったためか大きな扱いはされていませんでした。
ただ、出崎統さんと杉野昭夫さんが手掛けられる作品は、『あしたのジョー』や『エースをねらえ!』など、ファンの間では認知されていました。止め絵を駆使した感情を盛り上げるドラマチックな演出や、精緻な作画などで、アニメファンを魅了していたのです。
『家なき子』に続く児童文学の原作でしたが、今回は冒険物語ということで期待もさらに大きいものでした。原作でも主要な登場人物であるジョン・シルバーが、アニメ版では最初なかなか出てこず、じらされた覚えがあります。
物語は、イギリス海辺にある宿屋兼居酒屋「ベンホー亭」に、謎の客が訪れることから始まります。
ベンホー亭は、船乗りだった父親をひと月前に失った少年ジムと母親が切り盛りしていました。ジムの夢は、父親のような船乗りになること。
自分のことを船長と呼ばせるビリーは、毎日ラム酒を浴びるように飲み、どこかに出かける得体の知れない人物です。実は海賊フリントの副船長を務めていた男で、フリントが隠した莫大な財宝のありかの地図を隠し持っていたのです。
やがて、この地図を狙う海賊一味が、ビリーを襲撃してきます。そして、死の直前ビリーからジムに託されたのが、その宝の地図だったのです。
オールカラーのブックレットも、杉野さんのカラーイラストや大橋学さんのインタビュー記事再録。氷川竜介さんによる解説など、相変わらず充実しています。
本放送から40年ぶりに、このDVD BOOKでまたジムたちの冒険を楽しみたいと思います。

『宝島 COMPLETE DVD BOOK』Vol.1(ぴあ刊)

『宝島』の動画 ジム、ビリー船長、そして黒犬です。
今 回のDVD BOOK企画は全3巻で、5月23日発売のvol.1には、第1話から第9話まで収録されています。
『宝島』は、1978年(昭和53年)10月から1979年(昭和54年)4月まで、日本テレビ系で放映された東京ムービーの作品です。前作『家なき子』と同様、毎週日曜日夕方18時半からの放映でした。
この時間帯はフジテレビ系で『サザエさん』が放映中で、我が家ではいつも茶の間のテレビはそちらを見るのがあたりまえでした。
しかし『宝島』は、元々スティーブンソンの原作にはなじんでいましたし、杉野さんが描かれたかわいいジムやシルバーたち躍動感あふれるキャラクターも魅力的で、これは見なければと思わせられました。
祖父母の部屋の小さなテレビで、この時間だけ『宝島』にチャンネルを合わせて一人で見ていたことは、忘れられません。
当時アニメブームは始まっていましたが、創刊されたばかりの『アニメージュ』では、流行のSFモノではなかったためか大きな扱いはされていませんでした。
ただ、出崎統さんと杉野昭夫さんが手掛けられる作品は、『あしたのジョー』や『エースをねらえ!』など、ファンの間では認知されていました。止め絵を駆使した感情を盛り上げるドラマチックな演出や、精緻な作画などで、アニメファンを魅了していたのです。
『家なき子』に続く児童文学の原作でしたが、今回は冒険物語ということで期待もさらに大きいものでした。原作でも主要な登場人物であるジョン・シルバーが、アニメ版では最初なかなか出てこず、じらされた覚えがあります。
物語は、イギリス海辺にある宿屋兼居酒屋「ベンホー亭」に、謎の客が訪れることから始まります。
ベンホー亭は、船乗りだった父親をひと月前に失った少年ジムと母親が切り盛りしていました。ジムの夢は、父親のような船乗りになること。
自分のことを船長と呼ばせるビリーは、毎日ラム酒を浴びるように飲み、どこかに出かける得体の知れない人物です。実は海賊フリントの副船長を務めていた男で、フリントが隠した莫大な財宝のありかの地図を隠し持っていたのです。
やがて、この地図を狙う海賊一味が、ビリーを襲撃してきます。そして、死の直前ビリーからジムに託されたのが、その宝の地図だったのです。
オールカラーのブックレットも、杉野さんのカラーイラストや大橋学さんのインタビュー記事再録。氷川竜介さんによる解説など、相変わらず充実しています。
本放送から40年ぶりに、このDVD BOOKでまたジムたちの冒険を楽しみたいと思います。

『宝島 COMPLETE DVD BOOK』Vol.1(ぴあ刊)

『宝島』の動画 ジム、ビリー船長、そして黒犬です。
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