テレビアニメ『黄金バット』のDVD
- 2019/08/10
- 07:30
1967年(昭和42年)4月から1968年(昭和43年)3月まで、放映されたテレビアニメ『黄金バット』の全話を収録したDVDが、昨年9月に発売されていました。以前発売された全2巻のDVDーBOXは、中古でもプレミアム価格になっていたので、リーズナブルな値段での再販はありがたいことです。
『黄金バット』は、戦前から街頭紙芝居で人気だった作品です。元々は、鈴木一郎さんの原作を永松健夫さんが描いたものです。当時は、手描きでしたから、1点物で一部の地域でしか見ることはできませんでした。戦後は永松さんが絵物語を出版し、全国的に人気となりました。
その後、水木しげるさんの自伝でおなじみの加太こうじさんが、紙芝居で『黄金バット』を受け継がれました。
物語の主人公は、少年探偵まさるくんです。そして、その父親の大木探偵。まさるに味方するターザンのような蛇王。敵は、悪漢・黒バット(後にナゾーに変身)、モモンガーのお熊婆さん、ハルピンお光。果ては巨大なロボット・ブルタンクまで登場し、敵味方が入り乱れて物語はどんどん進行します。
そして、まさるくんたちが陥る絶体絶命のピンチに、D山のどくろ岩の下に眠っていた黄金バットが復活し、悪に立ち向かうという痛快冒険物語でした。
アニメ版の主人公は、タケルくんと、その父親である世界的科学者のヤマトネ博士です。
ヤマトネ博士一行は、ナゾーのメカ、ファイブフィンガーに襲われたネリー博士の娘・マリーを救出し、ネリー博士が探していたアトランティス大陸を見つけます。そこに襲いかかる、ファイブフィンガー。このピンチに、マリーの願いで黄金バットが甦るのです。そして、悪の科学者ナゾーの陰謀に立ち向かうタケルたちを助ける、というストーリーでした。
まだカラーのテレビアニメが少なかった時代でしたので、色鮮やかなオープニングも当時は印象的でした。
この『黄金バット』は、第一動画の制作です。アニメーションキャラクターのデザインは、『妖怪人間ベム』と同じく、若林忠生さんによるものでした。センスも良く、海外のアニメのような雰囲気だったのは、若林さんのデザインもあったからでしょう。
『黄金バット』は、70年代は地方局では何度も再放送されていました。中には、第45話「死を呼ぶ少女」に登場した凶悪な美少女、ペギーのような密かに人気のキャラクターもいました。
鷺巣政安さんは、以前永松健夫さんのお嬢様から、アニメ化はうれしいけど一つだけ不満がある、と当時言われたそうです。それは、なぜ黄金バットに原作どおりの衣装や帽子を被せなかったか、ということでした。帽子を被らないドクロだと、子どもたちに怖がられるのでは、と心配されるお気持ちもあったのでしょう。
私はアニメ版に親しんだ世代ですが、黄金のボディで笑い声高らかに登場する姿はそれなりに格好いいと思っていました。
久しぶりに、このDVDでアニメ版『黄金バット』の世界を堪能したいと思います。

思い出のアニメライブラリー第92集『黄金バット コレクターズDVD』(ベストフィールド)
若林忠生さんによるアニメ版のキャラクターも印象的でした。
『黄金バット』は、戦前から街頭紙芝居で人気だった作品です。元々は、鈴木一郎さんの原作を永松健夫さんが描いたものです。当時は、手描きでしたから、1点物で一部の地域でしか見ることはできませんでした。戦後は永松さんが絵物語を出版し、全国的に人気となりました。
その後、水木しげるさんの自伝でおなじみの加太こうじさんが、紙芝居で『黄金バット』を受け継がれました。
物語の主人公は、少年探偵まさるくんです。そして、その父親の大木探偵。まさるに味方するターザンのような蛇王。敵は、悪漢・黒バット(後にナゾーに変身)、モモンガーのお熊婆さん、ハルピンお光。果ては巨大なロボット・ブルタンクまで登場し、敵味方が入り乱れて物語はどんどん進行します。
そして、まさるくんたちが陥る絶体絶命のピンチに、D山のどくろ岩の下に眠っていた黄金バットが復活し、悪に立ち向かうという痛快冒険物語でした。
アニメ版の主人公は、タケルくんと、その父親である世界的科学者のヤマトネ博士です。
ヤマトネ博士一行は、ナゾーのメカ、ファイブフィンガーに襲われたネリー博士の娘・マリーを救出し、ネリー博士が探していたアトランティス大陸を見つけます。そこに襲いかかる、ファイブフィンガー。このピンチに、マリーの願いで黄金バットが甦るのです。そして、悪の科学者ナゾーの陰謀に立ち向かうタケルたちを助ける、というストーリーでした。
まだカラーのテレビアニメが少なかった時代でしたので、色鮮やかなオープニングも当時は印象的でした。
この『黄金バット』は、第一動画の制作です。アニメーションキャラクターのデザインは、『妖怪人間ベム』と同じく、若林忠生さんによるものでした。センスも良く、海外のアニメのような雰囲気だったのは、若林さんのデザインもあったからでしょう。
『黄金バット』は、70年代は地方局では何度も再放送されていました。中には、第45話「死を呼ぶ少女」に登場した凶悪な美少女、ペギーのような密かに人気のキャラクターもいました。
鷺巣政安さんは、以前永松健夫さんのお嬢様から、アニメ化はうれしいけど一つだけ不満がある、と当時言われたそうです。それは、なぜ黄金バットに原作どおりの衣装や帽子を被せなかったか、ということでした。帽子を被らないドクロだと、子どもたちに怖がられるのでは、と心配されるお気持ちもあったのでしょう。
私はアニメ版に親しんだ世代ですが、黄金のボディで笑い声高らかに登場する姿はそれなりに格好いいと思っていました。
久しぶりに、このDVDでアニメ版『黄金バット』の世界を堪能したいと思います。

思い出のアニメライブラリー第92集『黄金バット コレクターズDVD』(ベストフィールド)
若林忠生さんによるアニメ版のキャラクターも印象的でした。