本の持っていた価値の大きな変化 その3
- 2019/08/24
- 09:25
マンガ出版のジャンルから見れば、安価なコンビニコミックスの登場も関連しているでしょう。
かつての名作がいつでも手軽に読めるのようになったことは、うれしいことではあります。ですが、大量に氾濫して消費され読み捨てられてしまうようになった現状には寂しさも感じます。
資源ごみの日の朝に、紐で括られた有名マンガ作品のコンビニコミックがあちこちに並んでいるのを見ると、悲しい気持ちにならざるをえません。
今や「情報」を消費する時代になりました。もはや紙に印刷された「本」というパッケージ自体には、価値を見出せない時代になっています。
かつて各家庭のステイタスでもあった百科事典や文学全集は、ブックオフでも100円コーナーでバラで売られています。
研究者の体系的に集められた蔵書が、その死後遺族によって図書館などに寄贈しようとしても、本が余っているので受け付けられないと断られることも多々あるようです。
また、せっかく寄付された貴重な本や資料でも、一部の公的機関では廃棄された事例も起きており、本好きにとっては嘆かわしい時代になっています。
ですが私は、身の回りの溢れかえる本の山に途方にくれつつも、本へのこだわりを捨てることができません。
いつでも気になることを思い出すと、本棚から本を取り出しページをパラパラとめくるうちに読んだ頃の思いまで甦ることがあります。
現代は、出版物には厳しい時代となりました。かさばるということで、私以上に蔵書を持っておられる人は場所に苦労されていることでしょう。
ですが、今後も知的好奇心を刺激し読者の心を揺さぶる、紙の本には生き残って欲しいと思っています。そして、いつまでも持っていたいと思わせる作品が生まれることを期待しているのです。(了)

魅力的な先人たちの生き方や考えを学べるのが、
ノンフィクションの魅力です。
かつての名作がいつでも手軽に読めるのようになったことは、うれしいことではあります。ですが、大量に氾濫して消費され読み捨てられてしまうようになった現状には寂しさも感じます。
資源ごみの日の朝に、紐で括られた有名マンガ作品のコンビニコミックがあちこちに並んでいるのを見ると、悲しい気持ちにならざるをえません。
今や「情報」を消費する時代になりました。もはや紙に印刷された「本」というパッケージ自体には、価値を見出せない時代になっています。
かつて各家庭のステイタスでもあった百科事典や文学全集は、ブックオフでも100円コーナーでバラで売られています。
研究者の体系的に集められた蔵書が、その死後遺族によって図書館などに寄贈しようとしても、本が余っているので受け付けられないと断られることも多々あるようです。
また、せっかく寄付された貴重な本や資料でも、一部の公的機関では廃棄された事例も起きており、本好きにとっては嘆かわしい時代になっています。
ですが私は、身の回りの溢れかえる本の山に途方にくれつつも、本へのこだわりを捨てることができません。
いつでも気になることを思い出すと、本棚から本を取り出しページをパラパラとめくるうちに読んだ頃の思いまで甦ることがあります。
現代は、出版物には厳しい時代となりました。かさばるということで、私以上に蔵書を持っておられる人は場所に苦労されていることでしょう。
ですが、今後も知的好奇心を刺激し読者の心を揺さぶる、紙の本には生き残って欲しいと思っています。そして、いつまでも持っていたいと思わせる作品が生まれることを期待しているのです。(了)

魅力的な先人たちの生き方や考えを学べるのが、
ノンフィクションの魅力です。
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