『海底超特急マリンエクスプレス』 祝 放映40周年
- 2019/08/31
- 10:46
1979年(昭和54年)8月26日(日曜日)の午前10時、日本テレビ系で『海底超特急マリンエクスプレス』(原案・総指揮/手塚治虫)が放映されました。
今も続く日本テレビの24時間テレビ枠内での、手塚治虫さんによるスペシャルアニメの第2弾です。
前年の『バンダーブック』で、久しぶりにアニメ制作に復帰された手塚さんが、今度は自身のキャラクターが総出演するオリジナルストーリーを作り出されました。
アトムやお茶ノ水博士、ヒゲオヤジ、ロック、サファイア、レオ、写楽保介、ドン・ドラキュラとチョコラなど、主役級のメイン陣。そして、アセチレンランプやスカンク草井、ハムエッグ、丸首ブーン、レッド公など手塚作品ではおなじみの面々と、まさにオールスターキャストが揃った作品でした。
しかも、配役もそれぞれの個性を生かしており、馴染んできたキャラクター達が新たなストーリーを演じている、とても豪華なお祭を見せてもらっているような感じでした。
手塚さんも、久しぶりのアニメ復帰となった前作で多くのファンに受け入れられたので、2作目では自身のファンやアニメファンに向け自信を持って送り出されたのでしょう。
ただ、大人の女性になったサファイアが、ロックとラブストーリーを演じるところや、写楽くんが悪役だったのは、それぞれの作品とイメージが違ってちょっと複雑ではありました。
物語は、西暦2002年、太平洋の海底を横断するマリンエクスプレスの開通に際し、その運営公団の理事長が殺されるところから始まります。犯人を追う私立探偵のヒゲオヤジは、第一号列車に乗り込むのです。
乗客には、この列車の設計者であるナーゼンコップ博士(御茶ノ水博士)とその息子、ロックとアダム(アトム)、ブラックジャックたちもいました。
出発したマリンエクスプレスの中で、次々と起こる怪事件。ロックが受け取る、いにしえのムー帝国の王女サファイアからのメッセージ。そして謎と陰謀が、マリンエキスプレスの乗客を次々と襲ってくるのです。
キャラクターデザインは手塚さん。設定は前作『バンダーブック』の作画監督を務められた坂口尚さん。作画監督は、ベテランの清山滋崇さん。演出は、『巨人の星』や『キャプテン』を手掛けられた出崎哲さんでした。
特筆すべきは、水彩で描かれた背景美術です。通常の作品でしたらポスターカラーで描かれるところが、水彩画を使用し、透明感のあるマンガのカラー原稿のような画面が印象的でした。
このため美術監督の牧野光成さんのもと、『魔神バンダー』の井上智さんや『宇宙少年ソラン』の宮越義勝さん、『ワースト』の小室孝太郎さんなど、マンガ家も多数参加されていました。
物語のラストは、プロローグと同じく私立探偵の伴俊作で締めくくられます。手塚作品のオールスターで描かれた物語を締めるのが、長年手塚作品に出演してきた名優・ヒゲオヤジだったことも印象的でした。
手塚さんのテレビスペシャルの中でも、今も強く印象に残っている作品です。

『マリンエクスプレス』の動画
アダム役のアトムは可哀想でしたが、名優たちの活躍は楽しめました。
今も続く日本テレビの24時間テレビ枠内での、手塚治虫さんによるスペシャルアニメの第2弾です。
前年の『バンダーブック』で、久しぶりにアニメ制作に復帰された手塚さんが、今度は自身のキャラクターが総出演するオリジナルストーリーを作り出されました。
アトムやお茶ノ水博士、ヒゲオヤジ、ロック、サファイア、レオ、写楽保介、ドン・ドラキュラとチョコラなど、主役級のメイン陣。そして、アセチレンランプやスカンク草井、ハムエッグ、丸首ブーン、レッド公など手塚作品ではおなじみの面々と、まさにオールスターキャストが揃った作品でした。
しかも、配役もそれぞれの個性を生かしており、馴染んできたキャラクター達が新たなストーリーを演じている、とても豪華なお祭を見せてもらっているような感じでした。
手塚さんも、久しぶりのアニメ復帰となった前作で多くのファンに受け入れられたので、2作目では自身のファンやアニメファンに向け自信を持って送り出されたのでしょう。
ただ、大人の女性になったサファイアが、ロックとラブストーリーを演じるところや、写楽くんが悪役だったのは、それぞれの作品とイメージが違ってちょっと複雑ではありました。
物語は、西暦2002年、太平洋の海底を横断するマリンエクスプレスの開通に際し、その運営公団の理事長が殺されるところから始まります。犯人を追う私立探偵のヒゲオヤジは、第一号列車に乗り込むのです。
乗客には、この列車の設計者であるナーゼンコップ博士(御茶ノ水博士)とその息子、ロックとアダム(アトム)、ブラックジャックたちもいました。
出発したマリンエクスプレスの中で、次々と起こる怪事件。ロックが受け取る、いにしえのムー帝国の王女サファイアからのメッセージ。そして謎と陰謀が、マリンエキスプレスの乗客を次々と襲ってくるのです。
キャラクターデザインは手塚さん。設定は前作『バンダーブック』の作画監督を務められた坂口尚さん。作画監督は、ベテランの清山滋崇さん。演出は、『巨人の星』や『キャプテン』を手掛けられた出崎哲さんでした。
特筆すべきは、水彩で描かれた背景美術です。通常の作品でしたらポスターカラーで描かれるところが、水彩画を使用し、透明感のあるマンガのカラー原稿のような画面が印象的でした。
このため美術監督の牧野光成さんのもと、『魔神バンダー』の井上智さんや『宇宙少年ソラン』の宮越義勝さん、『ワースト』の小室孝太郎さんなど、マンガ家も多数参加されていました。
物語のラストは、プロローグと同じく私立探偵の伴俊作で締めくくられます。手塚作品のオールスターで描かれた物語を締めるのが、長年手塚作品に出演してきた名優・ヒゲオヤジだったことも印象的でした。
手塚さんのテレビスペシャルの中でも、今も強く印象に残っている作品です。

『マリンエクスプレス』の動画
アダム役のアトムは可哀想でしたが、名優たちの活躍は楽しめました。
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