『まんが猿飛佐助』 祝 放映40周年
- 2019/10/22
- 12:13
1979年(昭和54年)10月9日、東京12チャンネル(テレビ東京)で『まんが猿飛佐助』の放映が始まりました。今年で40周年を迎えることになります。
これは『アストロガンガー』や『チャージマン研』でおなじみだった、ナック製作の時代ものアニメです。
元々、昔からあった講談話を下敷きに、子ども向けにした作品です。そのためストーリーも単純明快な勧善懲悪で、真田幸村配下の少年忍者である猿飛佐助が、相棒の三好清海入道と活躍する物語でした。
前半は、伊賀忍者たちとの戦いが描かれましたが、後半に入りバテレンの妖術使い、魔竜道人が出てくると、悪役側も洋風になりますます奇天烈さが目立ってきます。
酒好きで外国語訛りの魔竜道人ですが、配下の様々な西洋の妖術使いを手先に佐助たちに戦いを挑むのです。
西洋の妖術使いたちとの戦いでは、佐助が駆使する忍術も派手になります。設定は江戸時代のはずなのに、魔女やピエロ、サーカスも出てきたりと、どんどんエスカレートします。
作画的には突出した回は無かった反面、ひどく崩れた回もありませんでした。これは、シリーズを通して作画監督を担当された、ベテランの昆進之介さんのお力でしょう。そして元々、岡迫亘弘さんデザインの佐助たちはどことなく愛嬌があり、作品にもマッチしていました。
監督は、実写作品の『太陽戦隊サンバルカン』や『大戦隊ゴーグルファイブ』、『科学戦隊ダイナマン』などを手掛けられた東條昭平さんです。これは、特撮とアニメの合成だった『プロレスの星アステカイザー』や『恐竜大戦争アイゼンボーグ』での監督経験からの依頼だったのでしょうか。
『まんが猿飛佐助』も他のナック作品と同じく、オープニングとエンディングのテロップは毎回変わらないものでした。ですから、実際の各話の詳細なスタッフは紹介されていないようです。
私は、本放送では見ることは出来ませんでした。ですが再放映で見る機会があり、この作品なりの味があってそれなりに楽しむことができました。
アニメファンの高年齢層向け作品が増え始めていた頃に、このような作品も放映されていたのです。まだ大らかな時代だったからこそ作られた、“テレビまんが”の香りを残すアニメだったのでしょう。
当時もアニメファンには無視されたかもしれませんが、こういった講談話を元にした荒唐無稽なアニメが作られた時代を思い出すと、何となく懐かしくなります。

『まんが猿飛佐助』原動画
これは『アストロガンガー』や『チャージマン研』でおなじみだった、ナック製作の時代ものアニメです。
元々、昔からあった講談話を下敷きに、子ども向けにした作品です。そのためストーリーも単純明快な勧善懲悪で、真田幸村配下の少年忍者である猿飛佐助が、相棒の三好清海入道と活躍する物語でした。
前半は、伊賀忍者たちとの戦いが描かれましたが、後半に入りバテレンの妖術使い、魔竜道人が出てくると、悪役側も洋風になりますます奇天烈さが目立ってきます。
酒好きで外国語訛りの魔竜道人ですが、配下の様々な西洋の妖術使いを手先に佐助たちに戦いを挑むのです。
西洋の妖術使いたちとの戦いでは、佐助が駆使する忍術も派手になります。設定は江戸時代のはずなのに、魔女やピエロ、サーカスも出てきたりと、どんどんエスカレートします。
作画的には突出した回は無かった反面、ひどく崩れた回もありませんでした。これは、シリーズを通して作画監督を担当された、ベテランの昆進之介さんのお力でしょう。そして元々、岡迫亘弘さんデザインの佐助たちはどことなく愛嬌があり、作品にもマッチしていました。
監督は、実写作品の『太陽戦隊サンバルカン』や『大戦隊ゴーグルファイブ』、『科学戦隊ダイナマン』などを手掛けられた東條昭平さんです。これは、特撮とアニメの合成だった『プロレスの星アステカイザー』や『恐竜大戦争アイゼンボーグ』での監督経験からの依頼だったのでしょうか。
『まんが猿飛佐助』も他のナック作品と同じく、オープニングとエンディングのテロップは毎回変わらないものでした。ですから、実際の各話の詳細なスタッフは紹介されていないようです。
私は、本放送では見ることは出来ませんでした。ですが再放映で見る機会があり、この作品なりの味があってそれなりに楽しむことができました。
アニメファンの高年齢層向け作品が増え始めていた頃に、このような作品も放映されていたのです。まだ大らかな時代だったからこそ作られた、“テレビまんが”の香りを残すアニメだったのでしょう。
当時もアニメファンには無視されたかもしれませんが、こういった講談話を元にした荒唐無稽なアニメが作られた時代を思い出すと、何となく懐かしくなります。

『まんが猿飛佐助』原動画
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