65年前の幼年漫画誌『幼年ブック』特集の『少年なつ漫王』52号
- 2019/11/24
- 10:24
懐かしい名作漫画を地道に同人復刻しているアップルBOXクリエートから、『少年なつ漫王』の52号が9月末に刊行されました。
今回の特集は、『幼年ブック』です。といっても、今のマンガ読者にはあまりなじみの無い雑誌かもしれません。
『幼年ブック』は、昭和28年(1953年)8月刊の9月号から昭和31年11月まで集英社から刊行されていた月刊漫画誌です。
集英社の月刊漫画誌といえば、『少年ブック』(元『おもしろブック』)を思い浮かべますが、『幼年ブック』はそれよりも読者対象が低年齢向けの雑誌でした。
代表的な連載作品としては、益子かつみさんの『さいころコロ助』、馬場のぼるさんの『ブウタン』、杉浦茂さんの『ドロンちび丸』、山川惣治さんの『少年王者』などがありました。
その他にも、島田啓三さんの『ぼうけんタン吉』や、大友朗さんの『日の丸くん』、大野清さんの『少年さるとび佐助』、野呂新平さんの『チビタンこぞう』、太田じろうさんの『つよいぞ!イガ丸』、上田トシコさんの『ちょろちゃん』、小松崎茂さんの『ターザン』など、バラエティに富んだ作品が掲載されていました。
残念ながら、私はこの時代には生まれていなかったので、リアルタイムで読んだ経験はありません。ただ、掲載された各作品の絵を見ていると、それぞれが個性豊かで当時の読者は楽しみにしていたことは分かります。
他にも、うしおそうじさんや木下としおさん、鈴木光明さん、倉金章介さん、夢野凡天さん、カゴ直利さん、梶原一騎さん原作作品もあり、執筆陣も充実していました。
まだ漫画が単行本化されるのが当たり前になる時代以前でしたので、単行本も出されず今では読むことの出来ない連載作品も多数あります。
ただ、こうして採録された扉ページだけでも、読んだことはなくても何となく懐かしさを覚えるのが不思議です。
後の時代に自分が子どもの頃に親しんだマンガのルーツのようなものが、ここにあったからかもしれません。
『幼年ブック』は、昭和32年の新年号から『日の丸』と誌名を改めます。
リアルタイムに『幼年ブック』に接していた高橋誓さんによる巻頭言も、貴重な証言でした。
最近ではあまり語られることのない雑誌ですが、こうして連載作品をピックアップしてもらえると、誌面の雰囲気だけでも味わうことが出来、楽しく読むことが出来ました。

アップルBOXクリエート刊『少年なつ漫王』52号
まんだらけや、神保町の夢野書店でも扱われています。
今回の特集は、『幼年ブック』です。といっても、今のマンガ読者にはあまりなじみの無い雑誌かもしれません。
『幼年ブック』は、昭和28年(1953年)8月刊の9月号から昭和31年11月まで集英社から刊行されていた月刊漫画誌です。
集英社の月刊漫画誌といえば、『少年ブック』(元『おもしろブック』)を思い浮かべますが、『幼年ブック』はそれよりも読者対象が低年齢向けの雑誌でした。
代表的な連載作品としては、益子かつみさんの『さいころコロ助』、馬場のぼるさんの『ブウタン』、杉浦茂さんの『ドロンちび丸』、山川惣治さんの『少年王者』などがありました。
その他にも、島田啓三さんの『ぼうけんタン吉』や、大友朗さんの『日の丸くん』、大野清さんの『少年さるとび佐助』、野呂新平さんの『チビタンこぞう』、太田じろうさんの『つよいぞ!イガ丸』、上田トシコさんの『ちょろちゃん』、小松崎茂さんの『ターザン』など、バラエティに富んだ作品が掲載されていました。
残念ながら、私はこの時代には生まれていなかったので、リアルタイムで読んだ経験はありません。ただ、掲載された各作品の絵を見ていると、それぞれが個性豊かで当時の読者は楽しみにしていたことは分かります。
他にも、うしおそうじさんや木下としおさん、鈴木光明さん、倉金章介さん、夢野凡天さん、カゴ直利さん、梶原一騎さん原作作品もあり、執筆陣も充実していました。
まだ漫画が単行本化されるのが当たり前になる時代以前でしたので、単行本も出されず今では読むことの出来ない連載作品も多数あります。
ただ、こうして採録された扉ページだけでも、読んだことはなくても何となく懐かしさを覚えるのが不思議です。
後の時代に自分が子どもの頃に親しんだマンガのルーツのようなものが、ここにあったからかもしれません。
『幼年ブック』は、昭和32年の新年号から『日の丸』と誌名を改めます。
リアルタイムに『幼年ブック』に接していた高橋誓さんによる巻頭言も、貴重な証言でした。
最近ではあまり語られることのない雑誌ですが、こうして連載作品をピックアップしてもらえると、誌面の雰囲気だけでも味わうことが出来、楽しく読むことが出来ました。

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まんだらけや、神保町の夢野書店でも扱われています。
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