「神田の街を描き続ける会」で若林忠生さんの新作展示
- 2019/12/01
- 09:30
先週、九段下の生涯学習館に行ってきました。こちらでは11月24日まで、2階ギャラリーにて「神田の街を描き続ける会」の第35回作品展が行われていました。
TCJ(現・エイケン)の初期テレビアニメ『鉄人28号』、『遊星少年パピイ』の作画監督や演出。そして、第一動画の『黄金バット』や『妖怪人間ベム』などのキャラクターデザインなどを手掛けてこられた若林忠生さんが、今回も新作を出品されていました。
会場には、35年も続く「神田の街を描き続ける会」の人たちが描いた、神田の絵が58点展示されていました。
若林さんの新作は「国会議事堂」と、「須田町界隈」の2点でした。
「国会議事堂 」は、厳密には神田ではないでしょうが、東京に古くからある建物ということでは、若林さんのテーマに沿っています。毎日のニュースで見慣れており、もはや説明も要らないでしょうが、左側の街路樹の緑越しに情景を切り取って描いたところはさすがです。
新緑の頃の陽射しを受ける国会議事堂の建物も、いつもテレビで見るより爽やかに感じます。
「須田町界隈」は、タイトルどおり須田町にある老舗蕎麦屋をメインに描いたものです。この、まつやは、明治17年創業という老舗です。関東大震災後に建てられ店構えにも、年季が入っています。東京都の歴史的建造物にも、認定されているそうです。
時代小説ファンでしたら、池波正太郎さんもよく通ったそばやとして、ご存知かもしれません。
今回はあえて両隣の建物や、自動車などの色彩を薄くして、この建物のみフォーカスして描かれたところが若林さんらしいです。
順番を待つお客さんも描かれていますが、真正面に生えている木も画面の上まで伸びていて存在感があります。右には街灯の柱らしきものもありますが、まるで見る者を江戸時代にまでタイムスリップさせるような雰囲気も感じされます。
もう寒い季節となりなりましたが、陽射しをまとった情景の作品から暖かさも感じることが出来ました。

若林忠生「国会議事堂」

若林忠生「須田町界隈」
TCJ(現・エイケン)の初期テレビアニメ『鉄人28号』、『遊星少年パピイ』の作画監督や演出。そして、第一動画の『黄金バット』や『妖怪人間ベム』などのキャラクターデザインなどを手掛けてこられた若林忠生さんが、今回も新作を出品されていました。
会場には、35年も続く「神田の街を描き続ける会」の人たちが描いた、神田の絵が58点展示されていました。
若林さんの新作は「国会議事堂」と、「須田町界隈」の2点でした。
「国会議事堂 」は、厳密には神田ではないでしょうが、東京に古くからある建物ということでは、若林さんのテーマに沿っています。毎日のニュースで見慣れており、もはや説明も要らないでしょうが、左側の街路樹の緑越しに情景を切り取って描いたところはさすがです。
新緑の頃の陽射しを受ける国会議事堂の建物も、いつもテレビで見るより爽やかに感じます。
「須田町界隈」は、タイトルどおり須田町にある老舗蕎麦屋をメインに描いたものです。この、まつやは、明治17年創業という老舗です。関東大震災後に建てられ店構えにも、年季が入っています。東京都の歴史的建造物にも、認定されているそうです。
時代小説ファンでしたら、池波正太郎さんもよく通ったそばやとして、ご存知かもしれません。
今回はあえて両隣の建物や、自動車などの色彩を薄くして、この建物のみフォーカスして描かれたところが若林さんらしいです。
順番を待つお客さんも描かれていますが、真正面に生えている木も画面の上まで伸びていて存在感があります。右には街灯の柱らしきものもありますが、まるで見る者を江戸時代にまでタイムスリップさせるような雰囲気も感じされます。
もう寒い季節となりなりましたが、陽射しをまとった情景の作品から暖かさも感じることが出来ました。

若林忠生「国会議事堂」

若林忠生「須田町界隈」
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