初期手塚作品や『街』、トラック特集の『まんだらけZENBU』96号
- 2019/12/14
- 09:14
今年最後となる『まんだらけZENBU 96号』が、発売されました。
巻頭は、「働く車・トラック」大特集です。コンテナトラックや、タンクトラック、カーキャリア、そして懐かしいオート三輪まで、様々なオモチャが大量に掲載されています。
次のコーナーは、『聖闘士星矢』のセイントクロス特集です。非売品だった「暗黒聖衣」セットやキャンペーン懸賞品の「教皇アーレス」などは、珍しいものではないでしょうか。
セル画でも、荒木伸吾さん調の作画が印象的なものが掲載されていました。
巻末からは、手塚治虫さんの『新宝島』から始まる、最初期の描き下ろしB6単行本36冊セットや、セントラル出版社より刊行されていた劇画誌『街』の特集が興味深いものでした。今回は、第1号から20号までが掲載されています。
注目したのは『街』18号です。この号の「第四回新人コンクール」に入選したのが、荒木伸吾さんだったのです。それ以前でも『街』の新人コンクールでは、九鬼誠さんや、園田光慶さんも入選されていました。この場が、実力派新人の登竜門だったことが分かります。
入選作『嵐と狂人』は、後に荒木さんに読ませていただきましたが、アニメーターになっても、忘れられない作品とおっしゃられていました。やはり、デビュー作でもありますし、愛着をお持ちだったようです。荒木さんは、手塚さんの作品に影響を受けマンガを描き始められました。デビュー作の掲載された『街』や、『聖闘士星矢』のページもある今号をご覧になられたらきっと喜ばれただろう、とも思いました。
「アニメーション・インタビュー」に登場されたのは、シンエイ動画で長年プロデューサーを務められていた、別紙壮一さんです。
別紙さんは、東京ムービーを創設された藤岡豊さんの義弟にあたり、藤岡さんの誘いでAプロダクション創設の頃に合流されました。その後、東京ムービーと袂を分かつことになった時、楠部大吉郎さんと三吉郎さんに誘われシンエイ動画設立に参加。創業の苦闘の時期を経て、『ドラえもん』を成功させました。
そんな別紙さんに、Aプロダクション時代からシンエイ動画まで、これまでの歩みとアニメ時代の思い出をお話いただいています。
この「アニメーション・インタビュー」は、1999年12月刊の『まんだらけZENBU 5号』から始まりました。今年で、ちょうど20年を迎えたことになります。
アニメーションを創ってこられた方々からお教えいただけることは、いつも刺激的です。今後も素晴らしい先達との出会いに感謝し、学ばせていただきたいと思っています。

『まんだらけZENBU 95号』(まんだらけ出版部刊)
他にも、横溝正史さんの角川文庫版コンプリートも、
持っていた本も多く目をひきました。
巻頭は、「働く車・トラック」大特集です。コンテナトラックや、タンクトラック、カーキャリア、そして懐かしいオート三輪まで、様々なオモチャが大量に掲載されています。
次のコーナーは、『聖闘士星矢』のセイントクロス特集です。非売品だった「暗黒聖衣」セットやキャンペーン懸賞品の「教皇アーレス」などは、珍しいものではないでしょうか。
セル画でも、荒木伸吾さん調の作画が印象的なものが掲載されていました。
巻末からは、手塚治虫さんの『新宝島』から始まる、最初期の描き下ろしB6単行本36冊セットや、セントラル出版社より刊行されていた劇画誌『街』の特集が興味深いものでした。今回は、第1号から20号までが掲載されています。
注目したのは『街』18号です。この号の「第四回新人コンクール」に入選したのが、荒木伸吾さんだったのです。それ以前でも『街』の新人コンクールでは、九鬼誠さんや、園田光慶さんも入選されていました。この場が、実力派新人の登竜門だったことが分かります。
入選作『嵐と狂人』は、後に荒木さんに読ませていただきましたが、アニメーターになっても、忘れられない作品とおっしゃられていました。やはり、デビュー作でもありますし、愛着をお持ちだったようです。荒木さんは、手塚さんの作品に影響を受けマンガを描き始められました。デビュー作の掲載された『街』や、『聖闘士星矢』のページもある今号をご覧になられたらきっと喜ばれただろう、とも思いました。
「アニメーション・インタビュー」に登場されたのは、シンエイ動画で長年プロデューサーを務められていた、別紙壮一さんです。
別紙さんは、東京ムービーを創設された藤岡豊さんの義弟にあたり、藤岡さんの誘いでAプロダクション創設の頃に合流されました。その後、東京ムービーと袂を分かつことになった時、楠部大吉郎さんと三吉郎さんに誘われシンエイ動画設立に参加。創業の苦闘の時期を経て、『ドラえもん』を成功させました。
そんな別紙さんに、Aプロダクション時代からシンエイ動画まで、これまでの歩みとアニメ時代の思い出をお話いただいています。
この「アニメーション・インタビュー」は、1999年12月刊の『まんだらけZENBU 5号』から始まりました。今年で、ちょうど20年を迎えたことになります。
アニメーションを創ってこられた方々からお教えいただけることは、いつも刺激的です。今後も素晴らしい先達との出会いに感謝し、学ばせていただきたいと思っています。

『まんだらけZENBU 95号』(まんだらけ出版部刊)
他にも、横溝正史さんの角川文庫版コンプリートも、
持っていた本も多く目をひきました。
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