2020年、放送50周年を迎えるテレビアニメ作品①
令和2年の2020年は、1970年(昭和45年)から50年になります。その50年より前から生きてきたのですから、我ながら歳をとったものだと実感します。
1970年の3月から大阪では、「日本万国博覧会」が開催されました。当時の子どもにとって夢のある未来を思い描けた幸せな時代でした。
テレビ受像の視聴環境も白黒からカラーテレビが主流となって、アニメもカラー作品が当たり前になっていました。
この年に放送開始されたテレビアニメは、『いたずら天使チッポちゃん』、『
あしたのジョー』、『ばくはつ五郎』、『昆虫物語みなしごハッチ』、『赤き血のイレブン』、『男どアホウ甲子園』、『キックの鬼』、『いじわるばあさん』、『いなかっぺ大将』、『のらくろ』、『魔法のマコちゃん』、そして海外作品として『チキチキマシン猛レース』などでした。
50代以上の古くからのアニメファンには、どれも懐かしいタイトルが揃っています。
3月30日にフジテレビ系でスタートしたのは、5分番組の『いたずら天使チッポちゃん』です。これは前作『そばかすプッチー』に続く、5分のオビ番組でモノクロでした。この頃はまだ7時前の時間帯では、短編アニメが放送されていました。
『海底少年マリン』のテレビ動画が改組してできた、フジテレビエンタープライズのオリジナル作品です。後に『宇宙戦艦ヤマト』のアニメーション・ディレクターとなる石黒昇さんも、前作に続き絵コンテで参加しています。
4月からは、同じフジテレビ系で『
あしたのジョー』(原作/高森朝樹 漫画/ちばてつや)がスタートします。
原作の連載では、3月にライバルの力石がリング上で死んでしまいましたが、実際に葬儀が行われたことでも話題になりました。
力石の遺影を描いたのが、その頃作画作業に入っていた作画監督のお一人である金山明博さんでした。(つづく)
『あしたのジョー』原動画
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