2020年、放送50周年を迎えるテレビアニメ作品②
- 2020/01/12
- 08:08
1970年(昭和45年)の4月3日からTBS系で始まったのは、辻なおきさん原作の『ばくはつ五郎』です。
原作の絵を忠実にアニメ化することで定評があったTCJらしく、辻さんのタッチが再現されていました。ただ、確かに明るい学園モノだったのですが、さほどの人気とはなりませんでした。やはり、子ども向けアニメがメインの時代には、ちょっと高年齢向けとなり時期尚早だったのかもしれません。
4月7日から、アニメに強かったフジテレビ系でスタートしたのはタツノコプロの『昆虫物語 みなしごハッチ』です。テレビアニメでもスポ根ブームだった時代に、小さなハチを主人公にした母恋ものは当時は冒険的な企画でした。これは吉田竜夫さんが、なんとしてもやりたいと情熱を傾けて実現したものです。その甲斐もあり視聴率もよく、成功となりました。
13日からは、梶原一騎さん原作のサッカー劇画、『赤き血のイレブン』(画/園田光慶)が、日本テレビ系で始まります。
こちらは岡迫亘弘さんが、キャラクターデザインでした。以前、岡迫さんにうかがったところ、先にテレビアニメ企画が先行しており、アニメのキャラクターを元に連載マンガも始まったそうです。
9月28日からは、『少年サンデー』に連載されていた、水島新司さんと佐々木守さんによる野球マンガ『男どアホウ甲子園』が東京テレビ動画制作で開始されます。
こちらは、村田四郎さんのどこか温もりのある劇画調が特徴的でした。ただ、『男一匹ガキ大将』と同じくオビ番組だったので、子どもでもなかなか毎日欠かさず見ることはできませんでした。
10月4日からは、真空飛び膝蹴りでおなじみの、『キックの鬼』(原作/梶原一騎 画/中城健)が、始まります。実在の選手が主人公である異色の作品でした。東映動画制作でしたので、『タイガーマスク』の小松原一男さんや野田卓雄さんたちが迫力ある作画を手掛けていました。(つづく)

『みなしごハッチ』『赤き血のイレブン』『キックの鬼』原画
原作の絵を忠実にアニメ化することで定評があったTCJらしく、辻さんのタッチが再現されていました。ただ、確かに明るい学園モノだったのですが、さほどの人気とはなりませんでした。やはり、子ども向けアニメがメインの時代には、ちょっと高年齢向けとなり時期尚早だったのかもしれません。
4月7日から、アニメに強かったフジテレビ系でスタートしたのはタツノコプロの『昆虫物語 みなしごハッチ』です。テレビアニメでもスポ根ブームだった時代に、小さなハチを主人公にした母恋ものは当時は冒険的な企画でした。これは吉田竜夫さんが、なんとしてもやりたいと情熱を傾けて実現したものです。その甲斐もあり視聴率もよく、成功となりました。
13日からは、梶原一騎さん原作のサッカー劇画、『赤き血のイレブン』(画/園田光慶)が、日本テレビ系で始まります。
こちらは岡迫亘弘さんが、キャラクターデザインでした。以前、岡迫さんにうかがったところ、先にテレビアニメ企画が先行しており、アニメのキャラクターを元に連載マンガも始まったそうです。
9月28日からは、『少年サンデー』に連載されていた、水島新司さんと佐々木守さんによる野球マンガ『男どアホウ甲子園』が東京テレビ動画制作で開始されます。
こちらは、村田四郎さんのどこか温もりのある劇画調が特徴的でした。ただ、『男一匹ガキ大将』と同じくオビ番組だったので、子どもでもなかなか毎日欠かさず見ることはできませんでした。
10月4日からは、真空飛び膝蹴りでおなじみの、『キックの鬼』(原作/梶原一騎 画/中城健)が、始まります。実在の選手が主人公である異色の作品でした。東映動画制作でしたので、『タイガーマスク』の小松原一男さんや野田卓雄さんたちが迫力ある作画を手掛けていました。(つづく)

『みなしごハッチ』『赤き血のイレブン』『キックの鬼』原画
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