祝『アニメージュ』通巻500号達成
- 2020/01/29
- 21:29
老舗のアニメ雑誌『アニメージュ』が、1月10日発売の2020年2月号で、 創刊500号を迎えました。
記念すべき第1号は、1978年(昭和53年)7月号です。巻頭は、当時圧倒的人気を誇った『宇宙戦艦ヤマト』の続編、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の特集でした。『ヤマト』がマットブラック(ツヤ消し黒インク)で印刷された表紙のインパクトは、今も忘れられません。それ以降、毎月楽しみに購読していました。
雑誌が続いていくためには、絶えず読者が求める時代のニーズを誌面に展開しなければなりません。読者は正直です。そうでなければ、自然と売れ行きが落ち淘汰されていくのです。そうして、アニメブーム以降、様々なライバル誌が創廃刊を繰り返してきました。
そんな中でも『アニメージュ』は、時代ごとに求められる編集内容だったからこそ、存続してきたのです。
昨年、かつての人気アニメ誌が突発的に1号だけの復刊で、話題となりました。しかし、以前の愛読者の反応は、嬉しさも半分で微妙だったようです。
雑誌に携わると分かりますが、雑誌の編集というものは、休刊でいったんその流れを止めてしまうと、復刊出来ても元のテイストに戻すことはなかなか難しいことです。
不思議なことですが、仮にかつての編集者や執筆者を再結集させられたとしても、当時のノリや雑誌がまとっていた空気感などは、決して再現することはできないのです。
もちろん老舗雑誌でも編集者の代は変わり、新陳代謝していきます。しかし編集部が存続し発刊している間は、バトンが次の世代に渡り根幹のテイストは踏襲されるのです。
振り返れば、『宇宙戦艦ヤマト』から『機動戦士ガンダム』、『風の谷のナウシカ』、『超時空要塞マクロス』、『美少女戦士セーラームーン』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『おそ松さん』、『ヒプノシスマイク』など、時代ごとに人気作品は現れました。そして『アニメージュ』は、常にそれらを取り上げ特集してきました。
創刊500号も、かつての作品の懐メロ的な記事は殆どなく、巻頭は今人気の『Fate/Grand Order』特集でした。この姿勢こそが、現在も売れている証なのでしょう。
今後の雑誌の存続は、現在最前線で奮闘しておられる編集部の皆さんにかかっています。 これからも創刊50周年を目指して、老舗のタイトルを守り頑張っていただきたいと思います。

創刊500号の『アニメージュ』2020年2月号
欲を申せば、巻末の「EDITORS VOICE」に、
長年携わってこられた徳木吉春さんのコメントがあると
オールドファンとしては嬉しいところでした。
記念すべき第1号は、1978年(昭和53年)7月号です。巻頭は、当時圧倒的人気を誇った『宇宙戦艦ヤマト』の続編、『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』の特集でした。『ヤマト』がマットブラック(ツヤ消し黒インク)で印刷された表紙のインパクトは、今も忘れられません。それ以降、毎月楽しみに購読していました。
雑誌が続いていくためには、絶えず読者が求める時代のニーズを誌面に展開しなければなりません。読者は正直です。そうでなければ、自然と売れ行きが落ち淘汰されていくのです。そうして、アニメブーム以降、様々なライバル誌が創廃刊を繰り返してきました。
そんな中でも『アニメージュ』は、時代ごとに求められる編集内容だったからこそ、存続してきたのです。
昨年、かつての人気アニメ誌が突発的に1号だけの復刊で、話題となりました。しかし、以前の愛読者の反応は、嬉しさも半分で微妙だったようです。
雑誌に携わると分かりますが、雑誌の編集というものは、休刊でいったんその流れを止めてしまうと、復刊出来ても元のテイストに戻すことはなかなか難しいことです。
不思議なことですが、仮にかつての編集者や執筆者を再結集させられたとしても、当時のノリや雑誌がまとっていた空気感などは、決して再現することはできないのです。
もちろん老舗雑誌でも編集者の代は変わり、新陳代謝していきます。しかし編集部が存続し発刊している間は、バトンが次の世代に渡り根幹のテイストは踏襲されるのです。
振り返れば、『宇宙戦艦ヤマト』から『機動戦士ガンダム』、『風の谷のナウシカ』、『超時空要塞マクロス』、『美少女戦士セーラームーン』、『新世紀エヴァンゲリオン』、『おそ松さん』、『ヒプノシスマイク』など、時代ごとに人気作品は現れました。そして『アニメージュ』は、常にそれらを取り上げ特集してきました。
創刊500号も、かつての作品の懐メロ的な記事は殆どなく、巻頭は今人気の『Fate/Grand Order』特集でした。この姿勢こそが、現在も売れている証なのでしょう。
今後の雑誌の存続は、現在最前線で奮闘しておられる編集部の皆さんにかかっています。 これからも創刊50周年を目指して、老舗のタイトルを守り頑張っていただきたいと思います。

創刊500号の『アニメージュ』2020年2月号
欲を申せば、巻末の「EDITORS VOICE」に、
長年携わってこられた徳木吉春さんのコメントがあると
オールドファンとしては嬉しいところでした。