『スペースコブラ COMPLETE DVD BOOK』刊行開始
- 2020/02/01
- 10:59
『あしたのジョー』『あしたのジョー2』、『宝島』そして『ガンバの冒険』と、出崎統さん作品のDVD BOOKを刊行してきた ぴあの最新刊が出ました。
寺沢武一さん原作の『スペースコブラ』です。この『スペースコブラ COMPLETE DVD BOOK』はVOL.3まで、3巻で全31話を収録します。
『スペースコブラ』は、1982年(昭和57年)10月から、翌年83年3月まで、フジテレビ系で毎週木曜19時から放映されました。
開始前の7月には、劇場版で『SPACE ADVENTURE コブラ』が公開されており、その流れでテレビアニメ化が決定したのかもしれません。
チーフディレクターは出崎統さん、キャラクターデザインと作画監督は杉野昭夫さんの名コンビが、劇場版に続きメインスタッフに配されました。
同時期に、1983年7月公開の劇場版『ゴルゴ13』(原作/さいとう・たかを)が入ったため、もう一人の作画監督に大塚伸治さん、チーフディレクターも竹内啓雄さんが入っておられます。
コブラ役は、劇場版から替わって野沢那智さんとなり、よりスマートでダンディになりました。レディ役の榊原良子さんとの会話は、大人っぽい雰囲気でエンディングの「シークレットデザイアー」のイメージもおしゃれでピッタリでした。
この当時、「東京ムービー ファンクラブ」の会報で、出崎さんと杉野さんによる『コブラ』のアニメ化を知り、期待したことを覚えています。
実際にフィルムになると、そこは躍動感あふれ、原作がより明るくパワフルに描かれたセンス・オブ・ワンダーの世界でした。
なにより、コブラの赤いボディスーツ越しの肉体美、レディの硬質なのに柔らかなボディラインも魅力的でした。コブラの筋肉もしなやかで柔軟に表現されていることが、画面からも伝わってきました。
水谷良春さんの美術も、光と影を強調し彼らの活躍する未来世界にピッタリでした。
ピンチになっても、常に余裕をどこか持っているコブラは、大人のヒーローです。
これからまた、そんなコブラとレディたちのスペースアドベンチャーを見ることが出来るのが、楽しみです。

『スペースコブラ COMPLETE DVD BOOK』Vol.1(ぴあ刊)
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