『トライダーG7』 祝放映40周年
- 2020/02/23
- 09:19
昭和55年(1980年)2月2日は、『無敵ロボ トライダーG7』が、放映開始されました。今年で、40周年を迎えます。
テレビ朝日系列ですが名古屋テレビの製作でしたので、地方により放映日の時間帯は違っています。
私の住んでいた地方は、九州朝日放送でしたので、前日の2月1日の金曜17時からでした。
前番組は、『機動戦士ガンダム』です。ハードでリアルな世界から、いきなり年齢層を落としたコミカルな『トライダーG7』に変わったことで、多少戸惑いも感じました。
毎回敵のやられメカが登場し、それを破るというフォーマットは、革新的だった前作の『ガンダム』から後退したような感じもありました。
ただ、主人公である竹尾ワッ太くんも『未来ロボ ダルタニアス』のやんちゃだった剣人の少年時代のようでもあり、これはこれで楽しいものでした。
現場の作業的には、大変だったと思います。『未来ロボ ダルタニアス』は、『トライダー』の開始時期にはまだ制作中でした。金山さんたちスタッフは、2作同時並行で制作していたのです。クライマックスを迎えていた『ダルタニアス』は、このひと月後3月に最終回を迎えました。
『トライダー』は対象年齢は低くなっていましたが、金山明博さんたちが描いた子供らしく喜怒哀楽がストレートに出るワッ太くんには親しみが湧きました。何より小学生が父の遺志を継いで社長となり、巨大ロボットを操縦するという夢のような設定が、楽しいものでした。
毎回、公園からトライダーが発進するシーンも良かったですし、学校の勉強では冴えないワッ太くんがロボットの操縦では凛々しく戦う姿も、子供たちの共感を呼んだことでしょう。
当時、この時間には、なかなか帰宅できませんでしたが、たまに見ることが楽しみでした。
ワッ太くんの会社である竹尾ゼネラルカンパニーの、社員も皆個性的でした。
仕事が入るといつも自転車でワッ太くんを迎えに来る専務の柿小路さん。ミサイルを撃つ度に予算を心配する姿もコミカルでした。そして昔気質のメカニック担当の厚井さん。頼りない営業の木下さん。やさしい経理担当の郁恵さん。毎回描かれる、発進後のシャトル内での食事シーンも楽しみでした。
敵側のガバール星の宇宙人とも、お互いどんな存在か分らないという設定も新鮮です。それゆえか、せっかくの美形キャラである敵のザクロンもあまり目立ちませんでした。
ワッ太くんと社員たちは、防衛軍からの要請で出撃するだけで、侵略者から地球を守るなどと大上段からの使命感はありません。だからこそ、ひたすら職務を全うしようとする彼らの姿にも、共感できたのかもしれません。
明朗快活な下町学園ロボットものという新たなジャンルを切り開いた、『トライダーG7』。今でも、あの楽しい世界が忘れられない作品です。

『無敵ロボ トライダーG7』動画
アニメファンにはあまり人気がなかったのか、
ロマンアルバムなどムック本が出なかったのは残念でした。
テレビ朝日系列ですが名古屋テレビの製作でしたので、地方により放映日の時間帯は違っています。
私の住んでいた地方は、九州朝日放送でしたので、前日の2月1日の金曜17時からでした。
前番組は、『機動戦士ガンダム』です。ハードでリアルな世界から、いきなり年齢層を落としたコミカルな『トライダーG7』に変わったことで、多少戸惑いも感じました。
毎回敵のやられメカが登場し、それを破るというフォーマットは、革新的だった前作の『ガンダム』から後退したような感じもありました。
ただ、主人公である竹尾ワッ太くんも『未来ロボ ダルタニアス』のやんちゃだった剣人の少年時代のようでもあり、これはこれで楽しいものでした。
現場の作業的には、大変だったと思います。『未来ロボ ダルタニアス』は、『トライダー』の開始時期にはまだ制作中でした。金山さんたちスタッフは、2作同時並行で制作していたのです。クライマックスを迎えていた『ダルタニアス』は、このひと月後3月に最終回を迎えました。
『トライダー』は対象年齢は低くなっていましたが、金山明博さんたちが描いた子供らしく喜怒哀楽がストレートに出るワッ太くんには親しみが湧きました。何より小学生が父の遺志を継いで社長となり、巨大ロボットを操縦するという夢のような設定が、楽しいものでした。
毎回、公園からトライダーが発進するシーンも良かったですし、学校の勉強では冴えないワッ太くんがロボットの操縦では凛々しく戦う姿も、子供たちの共感を呼んだことでしょう。
当時、この時間には、なかなか帰宅できませんでしたが、たまに見ることが楽しみでした。
ワッ太くんの会社である竹尾ゼネラルカンパニーの、社員も皆個性的でした。
仕事が入るといつも自転車でワッ太くんを迎えに来る専務の柿小路さん。ミサイルを撃つ度に予算を心配する姿もコミカルでした。そして昔気質のメカニック担当の厚井さん。頼りない営業の木下さん。やさしい経理担当の郁恵さん。毎回描かれる、発進後のシャトル内での食事シーンも楽しみでした。
敵側のガバール星の宇宙人とも、お互いどんな存在か分らないという設定も新鮮です。それゆえか、せっかくの美形キャラである敵のザクロンもあまり目立ちませんでした。
ワッ太くんと社員たちは、防衛軍からの要請で出撃するだけで、侵略者から地球を守るなどと大上段からの使命感はありません。だからこそ、ひたすら職務を全うしようとする彼らの姿にも、共感できたのかもしれません。
明朗快活な下町学園ロボットものという新たなジャンルを切り開いた、『トライダーG7』。今でも、あの楽しい世界が忘れられない作品です。

『無敵ロボ トライダーG7』動画
アニメファンにはあまり人気がなかったのか、
ロマンアルバムなどムック本が出なかったのは残念でした。
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