『タイムパトロール隊 オタスケマン』 祝放映４０周年

　昭和５５年（１９８０年）２月２日は、『タイムボカンシリーズ　タイムパトロール隊　オタスケマン』がスタートした日です。
　フジテレビ系で毎週土曜、午後６時半から放映された「タイムボカンシリーズ」第４作です。今年で、４０周年を迎えました。

　『オタスケマン』は、『タイムボカン』、『ヤッターマン』、『ゼンダマン』と続いてきたシリーズ第４作ですが、当時はフォーマットがガラッと変わった印象がしました。
　それまでのダイナモンドやドクロストーン、命のモトといった宝探しがメインではなくなったことや、善玉と悪玉が普段は同じタイムパトロール隊に属していること。そして、悪玉４人目のメンバー、ゲキガスキーが加入したことなども新鮮でした。
　光とナナのオタスケマンチームと、アターシャ、セコビッチ、ドワルスキーにゲキガスキーが加わったオジャママンチームとの先陣争いで、どんな手が使われるのかも楽しみでした。

　オジャママンたちのメカは、当初は顔メカでしたが、動きが難しいためかアニマルメカなどに変わっていきます。
　オタスケマン側のメカは、変型するオタスケサンデー号がメインですが、ピンチに助けにでてくる７つのメカも個性的でした。
　こちらはそれぞれ動物をモチーフにした、オタスケサイやオタスケタヌキ、オタスケアシカ、オタスケカエルなどが出てきました。
　なかでも、唯一ヒト型のメカが、オタスケキンタで、金太郎のような腹巻を付けて出てくるのです。このメカが一番愛嬌がありました。

　「タイムボカン・シリーズ」といえば、３悪人を演じる小原乃梨子さん、八奈見乗児さん、たてかべ和也さんたち名優の演技です。『オタスケマン』でも、アターシャ様やセコビッチ、ドワルスキーたちの暴走はさらにパワーアップしていました。最後のオマケ教室には、富山敬さんそっくりのキャラが毎回出てくるのも楽しめました。
　最終回では、オジャママンたちに命令を出していた、トンマノマントの正体が分かるのですが、第４の悪玉キャラ、ゲキガスキーとここでつながるとは驚かされました。

　お決まりの視聴者出演もありました。シリーズ４作目を迎え、アニメスタッフと声優陣、そして視聴者のノリが見事にマッチしていた、今でも思い出される楽しい作品です。
　

『タイムパトロール隊　オタスケマン』原動画