金山明博さんとスタジオザイン訪問
- 2020/03/01
- 09:33
先週『あしたのジョー』や、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』などの作画監督で知られる金山明博さんが、古い知り合いの会社に行かれるということでご一緒してきました。
金山さんは、ここのところ寒くなると悩まされていた腰痛が良くなり、かなりの距離を歩けるようになったそうです。
つい最近までは新作アニメの原画を描いており、先日ようやくアップしたそうです。2012年の『タイタニア』以来久しぶりのレイアウトと原画でしたが、作画監督からの修正もほとんど入らず、ほっとしておられました。
80歳になって、最近の作品に参加することはご自身でも冒険でしたが、対応出来たことは嬉しい驚きでもあったそうです。
古くは虫プロの『あしたのジョー』から、日本サンライズでの『超電磁ロボ コン・バトラーV』や『闘将ダイモス』。そして東映動画では『仮面の忍者赤影』と、これまで数々の作品の作画監督を務めてこられた金山さんです。長年第一線で描いてこられたからこそ、今でも最近の絵にも対応することができるのでしょう。
参加された新作のタイトルはまだ秘密だそうですが、春にはオープンになるそうです。
今回は、長年のお付き合いであるスタジオザインの尾崎正善さんにお会いになるということで、一緒に行こうとお誘いいただきました。私も、スタジオザインの作画監督である飯村一夫さんや島袋美由紀さん、佐藤多恵子さんたちの手掛けられた『ウルトラマンキッズ』や『サイボーグクロちゃん』、『星のカービイ』などが好きでしたので、喜んで同行させていただきました。
尾崎さんと金山さんの話は盛り上がり、様々な話題をお聞きすることができました。
『星のカービイ』企画決定までの道のりや、小田部羊一さんとのご縁。信頼する吉川惣司さんを総監督に立てて、当時はまだ珍しかったCG表現に挑戦された苦労。円谷プロに招かれ『ウルトラマンUSA』での米国人スタッフとの軋轢や、ハンナ・バーベラプロのウイリアム・ハンナさんから受けた含蓄に富むお言葉。『野ばらのジュリー』など「キリン名曲シリーズ」での制作業務など、尾崎さんのお話はどれも興味深いエピソードでした。
驚いたのは、スタジザインでは、今も作画監督であっても動画を描くことがあるということです。あくまでアニメーターとして、動かす感性を忘れないためとのことで納得できました。
業界歴50年以上の尾崎さんと金山さんは、アニメの今後について少しでも良い方向にしたいと、後進のために考えていらっしゃいます。
今回の訪問は、そのためにどうすればよいかを話し合う意味もあったようです。
お二人が忌憚無く意見を交わす場に同席させていただき、いろいろと考えさせられた一日でした。

スタジオザイン前の金山さん。
最寄り駅から15分ほどの距離も、スタスタ歩いておられました。
金山さんは、ここのところ寒くなると悩まされていた腰痛が良くなり、かなりの距離を歩けるようになったそうです。
つい最近までは新作アニメの原画を描いており、先日ようやくアップしたそうです。2012年の『タイタニア』以来久しぶりのレイアウトと原画でしたが、作画監督からの修正もほとんど入らず、ほっとしておられました。
80歳になって、最近の作品に参加することはご自身でも冒険でしたが、対応出来たことは嬉しい驚きでもあったそうです。
古くは虫プロの『あしたのジョー』から、日本サンライズでの『超電磁ロボ コン・バトラーV』や『闘将ダイモス』。そして東映動画では『仮面の忍者赤影』と、これまで数々の作品の作画監督を務めてこられた金山さんです。長年第一線で描いてこられたからこそ、今でも最近の絵にも対応することができるのでしょう。
参加された新作のタイトルはまだ秘密だそうですが、春にはオープンになるそうです。
今回は、長年のお付き合いであるスタジオザインの尾崎正善さんにお会いになるということで、一緒に行こうとお誘いいただきました。私も、スタジオザインの作画監督である飯村一夫さんや島袋美由紀さん、佐藤多恵子さんたちの手掛けられた『ウルトラマンキッズ』や『サイボーグクロちゃん』、『星のカービイ』などが好きでしたので、喜んで同行させていただきました。
尾崎さんと金山さんの話は盛り上がり、様々な話題をお聞きすることができました。
『星のカービイ』企画決定までの道のりや、小田部羊一さんとのご縁。信頼する吉川惣司さんを総監督に立てて、当時はまだ珍しかったCG表現に挑戦された苦労。円谷プロに招かれ『ウルトラマンUSA』での米国人スタッフとの軋轢や、ハンナ・バーベラプロのウイリアム・ハンナさんから受けた含蓄に富むお言葉。『野ばらのジュリー』など「キリン名曲シリーズ」での制作業務など、尾崎さんのお話はどれも興味深いエピソードでした。
驚いたのは、スタジザインでは、今も作画監督であっても動画を描くことがあるということです。あくまでアニメーターとして、動かす感性を忘れないためとのことで納得できました。
業界歴50年以上の尾崎さんと金山さんは、アニメの今後について少しでも良い方向にしたいと、後進のために考えていらっしゃいます。
今回の訪問は、そのためにどうすればよいかを話し合う意味もあったようです。
お二人が忌憚無く意見を交わす場に同席させていただき、いろいろと考えさせられた一日でした。

スタジオザイン前の金山さん。
最寄り駅から15分ほどの距離も、スタスタ歩いておられました。