石黒昇さんにご挨拶 2020
- 2020/03/22
- 08:21
アニメーション演出家・石黒昇さんが2012年3月20日に亡くなられて、8年が経ちました。
今年もお墓参りにうかがってきました。
石黒昇さんは元々映画ファンでしたが、手塚治虫さんの影響で子供の頃からマンガも描いていました。学生時代にマンガ家デビューを果たし、つげ義春さんや遠藤政治さんたちと参加した若木書房の劇画誌『迷路』でも、「ダイヤモンド小僧の冒険」シリーズなどを執筆されています。また大学で知り合った上梨一也さんの影響もあり、アニメーションを自主制作し始めました。
その頃ちょうど始まった『鉄腕アトム』放映を見て、虫プロにも通い出します。一時期は毎週放映後、担当演出家に会いに行き、演出的な疑問をぶつけていたそうです。大学卒業後はテレビ動画に入社し、『怪盗プライド博士』に参加されました。
退社後、『ビッグX』、『ゼロ戦はやと』の原画や、『海底少年マリン』の絵コンテを手掛け、『鉄腕アトム』にもシリーズ後半に外注の大西プロの原画として参加されました。
演出家として、『どろろ』や『ムーミン』、『あしたのジョー』、『ド根性ガエル』などにも参加され、『宇宙戦艦ヤマト』でもチーフディレクターを任されています。
あの『ヤマト』におけるエフェクトなどの斬新な表現は、石黒さんなくしては語れません。
以降も、『まんが日本絵巻』や『テクノボイジャー』などを手掛けられます。当時からのアニメファンには『超時空要塞マクロス』や『メガゾーン23』、『銀河英雄伝説』の総監督として、おなじみでしょう。
虫プロ倒産後、一時期アニメから遠ざかっていた手塚治虫さんが、復帰しリメイクした『鉄腕アトム』ではチーフディレクターとして招かれています。劇場版『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』のも、アニメーションディレクターとして参加しておられました。
一説には、手塚さんは西崎義展さんの『宇宙戦艦ヤマト』に関わったスタッフは敬遠したと聞いたこともあります。それでも起用されたのは、その信頼もかなりで暑かったことがわかります。
2008年には、新しいテレビシリーズを手掛けられました。『銀河英雄伝説』の田中芳樹さんの原作による『タイタニア』です。石黒さんにとって久しぶりのテレビシリ-ズで、しかも宇宙艦隊戦の出てくるSF作品です。限られた予算の中でもCGも駆使し、新しい映像表現を作り出すことにエネルギーを注いでいらっしゃいました。
石黒さんは、常に新しい映像表現の可能性を追い続けておられた方です。
今放送中の 『映像研には手を出すな』などをご覧になられても、きっとにこやかに、「うーん、あれはいいなあ」などとおっしゃられるかもしれないと思いました。

石黒昇さんのお墓です
今年もお墓参りにうかがってきました。
石黒昇さんは元々映画ファンでしたが、手塚治虫さんの影響で子供の頃からマンガも描いていました。学生時代にマンガ家デビューを果たし、つげ義春さんや遠藤政治さんたちと参加した若木書房の劇画誌『迷路』でも、「ダイヤモンド小僧の冒険」シリーズなどを執筆されています。また大学で知り合った上梨一也さんの影響もあり、アニメーションを自主制作し始めました。
その頃ちょうど始まった『鉄腕アトム』放映を見て、虫プロにも通い出します。一時期は毎週放映後、担当演出家に会いに行き、演出的な疑問をぶつけていたそうです。大学卒業後はテレビ動画に入社し、『怪盗プライド博士』に参加されました。
退社後、『ビッグX』、『ゼロ戦はやと』の原画や、『海底少年マリン』の絵コンテを手掛け、『鉄腕アトム』にもシリーズ後半に外注の大西プロの原画として参加されました。
演出家として、『どろろ』や『ムーミン』、『あしたのジョー』、『ド根性ガエル』などにも参加され、『宇宙戦艦ヤマト』でもチーフディレクターを任されています。
あの『ヤマト』におけるエフェクトなどの斬新な表現は、石黒さんなくしては語れません。
以降も、『まんが日本絵巻』や『テクノボイジャー』などを手掛けられます。当時からのアニメファンには『超時空要塞マクロス』や『メガゾーン23』、『銀河英雄伝説』の総監督として、おなじみでしょう。
虫プロ倒産後、一時期アニメから遠ざかっていた手塚治虫さんが、復帰しリメイクした『鉄腕アトム』ではチーフディレクターとして招かれています。劇場版『火の鳥2772 愛のコスモゾーン』のも、アニメーションディレクターとして参加しておられました。
一説には、手塚さんは西崎義展さんの『宇宙戦艦ヤマト』に関わったスタッフは敬遠したと聞いたこともあります。それでも起用されたのは、その信頼もかなりで暑かったことがわかります。
2008年には、新しいテレビシリーズを手掛けられました。『銀河英雄伝説』の田中芳樹さんの原作による『タイタニア』です。石黒さんにとって久しぶりのテレビシリ-ズで、しかも宇宙艦隊戦の出てくるSF作品です。限られた予算の中でもCGも駆使し、新しい映像表現を作り出すことにエネルギーを注いでいらっしゃいました。
石黒さんは、常に新しい映像表現の可能性を追い続けておられた方です。
今放送中の 『映像研には手を出すな』などをご覧になられても、きっとにこやかに、「うーん、あれはいいなあ」などとおっしゃられるかもしれないと思いました。

石黒昇さんのお墓です
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