電子コミックが、紙の売上げを超える
- 2020/04/11
- 09:06
3月30日(月)の読売新聞に、「電子コミック 紙超える」という記事が掲載されていました。
2019年の電子コミックの金額が、紙を初めて上回ったことが出版科学研究所の統計で分ったそうです。
単行本と雑誌を合わせた電子コミックは2593億円と、前年比29.5%増となりました。
これまで単行本の単体では、2017年の統計で電子コミックが紙版を上回っていました。ですが、今回の調査で2019年に雑誌版を含めた販売金額でも紙を上回り、ますますマンガは電子で読む時代になったようです。
確かに通勤電車でも、かつてのようにマンガ雑誌を広げている人の姿は見かけなくなり、スマートフォンやタブレットで読む人が増えています。
さかのぼると1995年のコミック市場全体の金額は、5864億円でした。今回の調査では、紙の販売金額は2387億円ですので、紙で刷られたコミックの売り上げ金額は、この25年弱でマイナス3477億円も減少したことになります。
ただこの金額は、電子と合わせると4980億円となります。
1995年から比べると全体でも減少していますが、前年の2018年は4414憶円。2017年は、4330億円でしたから上回ったことになります。
これは、19年最大のヒットとなった『鬼滅の刃』の力が大きかったようです。
19年4月にテレビアニメもスタートし、その時点で累計500万部に達していた単行本が、9月には1,000万部を突破していました。12月末には、累計2,339万部に達していました。
電子版、紙版ともに合わせた数字ですが、どれだけこの作品がファンに支持されているかが分かります。
確かに今は、電子の方がたやすく読むことが出来るようになりました。何巻もあってもかさばりませんし、場所も取りません。
ただ、手元に置きページをめくって読みたい層もいるでしょう。私もそうですが、コミックスで味わう楽しみは、電子版とはどこか違うと感じます。
時代の流れで、紙で刷られるマンガはこのまま縮小していくのでしょうが、コミックス愛好者としては、なんとか電子版と共存して残ってほしいと願っています。

2019年3月30日 読売新聞 朝刊
2019年の電子コミックの金額が、紙を初めて上回ったことが出版科学研究所の統計で分ったそうです。
単行本と雑誌を合わせた電子コミックは2593億円と、前年比29.5%増となりました。
これまで単行本の単体では、2017年の統計で電子コミックが紙版を上回っていました。ですが、今回の調査で2019年に雑誌版を含めた販売金額でも紙を上回り、ますますマンガは電子で読む時代になったようです。
確かに通勤電車でも、かつてのようにマンガ雑誌を広げている人の姿は見かけなくなり、スマートフォンやタブレットで読む人が増えています。
さかのぼると1995年のコミック市場全体の金額は、5864億円でした。今回の調査では、紙の販売金額は2387億円ですので、紙で刷られたコミックの売り上げ金額は、この25年弱でマイナス3477億円も減少したことになります。
ただこの金額は、電子と合わせると4980億円となります。
1995年から比べると全体でも減少していますが、前年の2018年は4414憶円。2017年は、4330億円でしたから上回ったことになります。
これは、19年最大のヒットとなった『鬼滅の刃』の力が大きかったようです。
19年4月にテレビアニメもスタートし、その時点で累計500万部に達していた単行本が、9月には1,000万部を突破していました。12月末には、累計2,339万部に達していました。
電子版、紙版ともに合わせた数字ですが、どれだけこの作品がファンに支持されているかが分かります。
確かに今は、電子の方がたやすく読むことが出来るようになりました。何巻もあってもかさばりませんし、場所も取りません。
ただ、手元に置きページをめくって読みたい層もいるでしょう。私もそうですが、コミックスで味わう楽しみは、電子版とはどこか違うと感じます。
時代の流れで、紙で刷られるマンガはこのまま縮小していくのでしょうが、コミックス愛好者としては、なんとか電子版と共存して残ってほしいと願っています。

2019年3月30日 読売新聞 朝刊