『キャプテン』テレビスペシャル 祝放映40周年
- 2020/04/13
- 22:25
1980年(昭和55年)4月2日、ちばあきおさん原作の『キャプテン』が日本テレビ系で放映されました。水曜夜7時半から8時54分までのテレビスペシャルでした。今年で40周年を迎えます。
後にテレビシリーズにもなりましたが、『キャプテン』初のアニメ化がこのテレビスペシャル版です。このテレビスペシャル第1作は話題を呼び、視聴率も17.4%と好成績になりました。
そこで、その続きの青葉学院との対戦を新作で追加し、8月に水曜ロードショーの枠で『キャプテン 熱闘再び!墨谷対青葉』が放映されました。
こちらも好評で更に新作を描き足すことで、1983年7月には劇場版として公開されたのです。
アニメ版は、ちばあきおさんが原作で描き出した登場人物たちの一生懸命さをそのまま映像化したのが、視聴者に響いたのでしょう。
特に、主人公である谷口タカオくんの人知れず頑張る姿、ひたむきな努力は見る者の心を打ちます。 谷口くんは、転校先の墨谷二中で、野球部に入部します。
ただ、最初の練習時に野球の名門青葉学院のユニフォームを着たため、補欠だったのにすごい選手だと誤解されてしまいます。ですが、谷口君はみんなの期待に応えようと、懸命に練習を隠れて続け、その頑張りを認められて、次のキャプテンに任命されるのです。
本作では、リアリティを重視して、声優も実年齢に近い少年たちに演じさせました。時にはぎこちなく聞こえる話ぶりも、よりリアルに感じました。
そんな中で、ハナ肇さんがタカオを鍛えてくれる父親。そして、森山周一郎さんが青葉学院の監督役として参加され、作品の雰囲気を締めてくれました。
製作は『サザエさん』でおなじみのエイケンです。美術監督である遠藤守俊さんによる下町や野球場の描写なども原作で描かれたイメージにピッタリでした。
元々この企画は、プロデューサーの鷺巣政安さんが、旧知の『少年ジャンプ』の編集長だった長野規さんにアニメ化権を打診したところから始まりました。
長野さんは、エイケンの若いスタッフたちが『キャプテン』をやりたいと言っていると聞き、現場から声が上がっているのなら是非エイケンでやろう、とおっしゃってくれたのです。
TCJ時代から長年エイケンで作品作りにたずさわられた鷺巣さんですが、実際にプロデューサーとしてクレジットが出された作品は多くありません。
この『キャプテン』では、珍しく鷺巣さんのお名前がプロデューサーとして出ていました。
ちばあきおさんとも仲のよかった鷺巣さんが、出崎哲監督と組んで作り上げたこのテレビスペシャル版『キャプテン』があったからこそ、後の劇場版やテレビシリーズにもつながったのでしょう。
記念すべきテレビスペシャル版の放映から40周年を、祝いたいと思います。

『キャプテン』動画
後にテレビシリーズにもなりましたが、『キャプテン』初のアニメ化がこのテレビスペシャル版です。このテレビスペシャル第1作は話題を呼び、視聴率も17.4%と好成績になりました。
そこで、その続きの青葉学院との対戦を新作で追加し、8月に水曜ロードショーの枠で『キャプテン 熱闘再び!墨谷対青葉』が放映されました。
こちらも好評で更に新作を描き足すことで、1983年7月には劇場版として公開されたのです。
アニメ版は、ちばあきおさんが原作で描き出した登場人物たちの一生懸命さをそのまま映像化したのが、視聴者に響いたのでしょう。
特に、主人公である谷口タカオくんの人知れず頑張る姿、ひたむきな努力は見る者の心を打ちます。 谷口くんは、転校先の墨谷二中で、野球部に入部します。
ただ、最初の練習時に野球の名門青葉学院のユニフォームを着たため、補欠だったのにすごい選手だと誤解されてしまいます。ですが、谷口君はみんなの期待に応えようと、懸命に練習を隠れて続け、その頑張りを認められて、次のキャプテンに任命されるのです。
本作では、リアリティを重視して、声優も実年齢に近い少年たちに演じさせました。時にはぎこちなく聞こえる話ぶりも、よりリアルに感じました。
そんな中で、ハナ肇さんがタカオを鍛えてくれる父親。そして、森山周一郎さんが青葉学院の監督役として参加され、作品の雰囲気を締めてくれました。
製作は『サザエさん』でおなじみのエイケンです。美術監督である遠藤守俊さんによる下町や野球場の描写なども原作で描かれたイメージにピッタリでした。
元々この企画は、プロデューサーの鷺巣政安さんが、旧知の『少年ジャンプ』の編集長だった長野規さんにアニメ化権を打診したところから始まりました。
長野さんは、エイケンの若いスタッフたちが『キャプテン』をやりたいと言っていると聞き、現場から声が上がっているのなら是非エイケンでやろう、とおっしゃってくれたのです。
TCJ時代から長年エイケンで作品作りにたずさわられた鷺巣さんですが、実際にプロデューサーとしてクレジットが出された作品は多くありません。
この『キャプテン』では、珍しく鷺巣さんのお名前がプロデューサーとして出ていました。
ちばあきおさんとも仲のよかった鷺巣さんが、出崎哲監督と組んで作り上げたこのテレビスペシャル版『キャプテン』があったからこそ、後の劇場版やテレビシリーズにもつながったのでしょう。
記念すべきテレビスペシャル版の放映から40周年を、祝いたいと思います。

『キャプテン』動画
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