『ムーの白鯨』 祝放映40周年
- 2020/04/17
- 06:30
1980年(昭和53年)4月4日は、日本テレビ系で『ムーの白鯨』がスタートした日です。今年で、放映40周年を迎えました。
『ムーの白鯨』は、東京ムービーの製作です。同社としては珍しい、オリジナルのSFファンタジー作品でした。
放映の時間帯は日本テレビでは金曜の18時からのようでしたが、私の住んでいた地域はFBS福岡放送で、毎週日曜昼の12時45分からという、なかなか難しい時間ではありました。
それでも、なんとか見続けていたのは、やはり見ごたえがあったからでしょう。
キャラクターデザインを手がけられたのは、香西隆男さんでした。香西さんの透明感のある劇画調は、『新巨人の星』や、『がんばれ元気』の後半でもおなじみでした。しかも『ムーの白鯨』では、原作マンガのないオリジナルキャラクターということで、新鮮にも感じました。
剣や譲、麗たち、ムー戦士の生まれ変わりの少年少女たちや、甦ったムーの指導者ラ・ムーとその娘である可憐なマドーラ。敵であるアトランティス側も、劇画調の決まったゴルゴス、美形のプラトスと彼に寄り添うけなげなラ・メールと、繊細で魅力的なキャラクターが揃っていました。
以前、香西さんにうかがったところ、この企画はテレビ局側からだったそうで、剣を持った少年が主人公ということで、デザインを進めていかれたそうです。
この頃の『新巨人の星』、『新巨人の星Ⅱ』から、『ムーの白鯨』、『太陽の使者 鉄人28号』、『六神合体ゴッドマーズ』と続く、東京ムービーの劇画調路線は、スタイリッシュなキャラクターと、硬質で落ち着いた美術がマッチしていて、どの作品も好みでした。
羽田健太郎さんの、優しく壮大な音楽も作品世界にマッチしていました。水木一郎さんが、優しく歌い上げるオープニングは名曲です。当時は、サントラLPも結構聴いていたものです。
戦闘飛行艇ムーバルもソフトで優雅なデザインでした。剣たちがヘルメットなど戦闘服を着けずに、操る姿も独特でした。、
戦いの中で描かれる白鯨の進化、そして剣とマドーラの淡い恋や、プラトスとラ・メールの悲恋。マドーラとラ・メール姉妹の悲劇など、ストーリーも盛りだくさんで、当時目を離せなかったファンも多かったと思います。
他のSFアニメのような巨大ロボットによる派手な戦闘シーンもありませんし、キャラクターも地味だとも当時いわれていました。
ですが見始めたらやめられない、アニメファンの心に刺さるロマンのある魅力的な作品でした。

『ムーの白鯨』動画
『ムーの白鯨』は、東京ムービーの製作です。同社としては珍しい、オリジナルのSFファンタジー作品でした。
放映の時間帯は日本テレビでは金曜の18時からのようでしたが、私の住んでいた地域はFBS福岡放送で、毎週日曜昼の12時45分からという、なかなか難しい時間ではありました。
それでも、なんとか見続けていたのは、やはり見ごたえがあったからでしょう。
キャラクターデザインを手がけられたのは、香西隆男さんでした。香西さんの透明感のある劇画調は、『新巨人の星』や、『がんばれ元気』の後半でもおなじみでした。しかも『ムーの白鯨』では、原作マンガのないオリジナルキャラクターということで、新鮮にも感じました。
剣や譲、麗たち、ムー戦士の生まれ変わりの少年少女たちや、甦ったムーの指導者ラ・ムーとその娘である可憐なマドーラ。敵であるアトランティス側も、劇画調の決まったゴルゴス、美形のプラトスと彼に寄り添うけなげなラ・メールと、繊細で魅力的なキャラクターが揃っていました。
以前、香西さんにうかがったところ、この企画はテレビ局側からだったそうで、剣を持った少年が主人公ということで、デザインを進めていかれたそうです。
この頃の『新巨人の星』、『新巨人の星Ⅱ』から、『ムーの白鯨』、『太陽の使者 鉄人28号』、『六神合体ゴッドマーズ』と続く、東京ムービーの劇画調路線は、スタイリッシュなキャラクターと、硬質で落ち着いた美術がマッチしていて、どの作品も好みでした。
羽田健太郎さんの、優しく壮大な音楽も作品世界にマッチしていました。水木一郎さんが、優しく歌い上げるオープニングは名曲です。当時は、サントラLPも結構聴いていたものです。
戦闘飛行艇ムーバルもソフトで優雅なデザインでした。剣たちがヘルメットなど戦闘服を着けずに、操る姿も独特でした。、
戦いの中で描かれる白鯨の進化、そして剣とマドーラの淡い恋や、プラトスとラ・メールの悲恋。マドーラとラ・メール姉妹の悲劇など、ストーリーも盛りだくさんで、当時目を離せなかったファンも多かったと思います。
他のSFアニメのような巨大ロボットによる派手な戦闘シーンもありませんし、キャラクターも地味だとも当時いわれていました。
ですが見始めたらやめられない、アニメファンの心に刺さるロマンのある魅力的な作品でした。

『ムーの白鯨』動画
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