アニメ業界の苦境 3密で三重苦
- 2020/04/22
- 06:30
4月20日のスポーツニッポンに、「アニメ業界 3密で三重苦」という記事が出ました。
現在、世界中に蔓延している“新型コロナウイルス”感染拡大の影響で、国内のアニメ業界も大きな影響を受けているのです。
まず、アフレコの収録が中止になっています。
日本テレビの『それいけ!アンパンマン』は収録がストップしており、5月8日から過去作品の再放送になるそうです。テレビ東京の『ポケットモンスター』は、4月26日以降、再放送になることが19日発表されました。
そういえば、4月4日放送のラジオNIKKEI『中央競馬実況中継』に電話出演された加藤みどりさんは、ご自身が出演中の『サザエさん』の収録が無期限の録音中止状態であると話されました。
ご存知のとおり、アフレコスタジオは狭く、少ないマイクを何人かで使って録音しています。音が漏れないように密閉空間での収録ですから、これは3密状態になります。
一人でも感染者が出ると、他の声優さんにも現場でうつすことになってしまうのです。ご高齢の方も多数いらっしゃいますから、現状ではこの措置は仕方がありません。
作画部門も、滞ってしまっているようです。アニメ制作の作画は、現在海外への外注が主流となっていますが、中国や韓国などにある現地の制作会社の作業が、感染拡大の影響で進まない状態です。
国内作画でも小さなプロダクションなどは、マンションやアパートの狭い室での作業が多く、アニメーターの密閉、密接、密集が心配されます。
そして記事によると、現在は国内で年間100本前後のアニメが放送されています。
1クール、3ヶ月分の制作に、約10ヶ月はかかるのです。テレビ番組の中で、一番制作に時間がかかるのがアニメです。テレビ関係者によると、制作体制が平常に戻っても、制作する時間を考えるとすぐにアニメは放送できず、放送延期の作品が続出するだろう、とのことです。
すでに、7月や10月開始予定だった作品も、放送延期が検討され始めています。
関連商品の販売にも影響が出ます。主題歌の音楽ソフトや、関連ゲーム、フィギュアなどのグッズの販売も、番組の放送の見通しが立たないと進みません。関連イベントも続々中止となり、声優や歌手の方々の生活にも関係してきます。
3重苦とは、録音できない、作画が進まない、関連事業の展開が出来ない、ということなのです。
私たちの日々の生活も新型コロナウイルス対策で、自宅待機の方が多いと思います。子どもたちも幼稚園、保育園、学校に行くことが出来ず、我慢を強いられる毎日です。そんな中明るいアニメ作品が、どれだけ力を与えてくれるでしょうか。
なんとか、この状況が好転して再び素敵なアニメが見ることができるよう願っています。

2020年4月20日スポーツニッポンの記事
現在、世界中に蔓延している“新型コロナウイルス”感染拡大の影響で、国内のアニメ業界も大きな影響を受けているのです。
まず、アフレコの収録が中止になっています。
日本テレビの『それいけ!アンパンマン』は収録がストップしており、5月8日から過去作品の再放送になるそうです。テレビ東京の『ポケットモンスター』は、4月26日以降、再放送になることが19日発表されました。
そういえば、4月4日放送のラジオNIKKEI『中央競馬実況中継』に電話出演された加藤みどりさんは、ご自身が出演中の『サザエさん』の収録が無期限の録音中止状態であると話されました。
ご存知のとおり、アフレコスタジオは狭く、少ないマイクを何人かで使って録音しています。音が漏れないように密閉空間での収録ですから、これは3密状態になります。
一人でも感染者が出ると、他の声優さんにも現場でうつすことになってしまうのです。ご高齢の方も多数いらっしゃいますから、現状ではこの措置は仕方がありません。
作画部門も、滞ってしまっているようです。アニメ制作の作画は、現在海外への外注が主流となっていますが、中国や韓国などにある現地の制作会社の作業が、感染拡大の影響で進まない状態です。
国内作画でも小さなプロダクションなどは、マンションやアパートの狭い室での作業が多く、アニメーターの密閉、密接、密集が心配されます。
そして記事によると、現在は国内で年間100本前後のアニメが放送されています。
1クール、3ヶ月分の制作に、約10ヶ月はかかるのです。テレビ番組の中で、一番制作に時間がかかるのがアニメです。テレビ関係者によると、制作体制が平常に戻っても、制作する時間を考えるとすぐにアニメは放送できず、放送延期の作品が続出するだろう、とのことです。
すでに、7月や10月開始予定だった作品も、放送延期が検討され始めています。
関連商品の販売にも影響が出ます。主題歌の音楽ソフトや、関連ゲーム、フィギュアなどのグッズの販売も、番組の放送の見通しが立たないと進みません。関連イベントも続々中止となり、声優や歌手の方々の生活にも関係してきます。
3重苦とは、録音できない、作画が進まない、関連事業の展開が出来ない、ということなのです。
私たちの日々の生活も新型コロナウイルス対策で、自宅待機の方が多いと思います。子どもたちも幼稚園、保育園、学校に行くことが出来ず、我慢を強いられる毎日です。そんな中明るいアニメ作品が、どれだけ力を与えてくれるでしょうか。
なんとか、この状況が好転して再び素敵なアニメが見ることができるよう願っています。

2020年4月20日スポーツニッポンの記事