『チキチキマシン猛レース』 祝放映50周年
- 2020/04/25
- 06:30
1970年(昭和45年)4月6日は、『チキチキマシン猛レース』(原題:Wacky Races)の日本での放映がスタートした日です。今年で50周年を迎えました。
この作品は、米国製のテレビアニメです。ハンナ・バーバラプロダクションの製作でした。
ハンナ・バーバラ(昔は確かハンナ・バーベラと言っていました)作品は、他にも、古くは『トムとジェリー』から、『原始家族』、『クマゴロー』、『大魔王シャザーン』、そして『ドボチョン一家の幽霊旅行』など、楽しい作品が揃っていました。
海外作品らしく、キャラクターは洗練されていて色彩も鮮やかで、当時の子どもたちはその世界に魅了されました。
日本語版は、音響監督である高桑慎一郎さんの演出でよりコミカルなものになっており、野沢那智さんの実況など毎回見るのが楽しみでした。以降も幾度と無く再放送は繰り返され、『トムとジェリー』と同様に子どもにはおなじみの作品でした。何度見ても、面白かったのです。
ハンサムV9や岩石オープン、ポッポSL、トロッコスペシャル、マジックスリー、ヒュードロクーペ、タンクGT、ゼロゼロマシンなど、マシンとレーサーたちもそれぞれ個性派ぞろいでした。
ずっと後になりビデオソフト化の時には、本国版のエンディングを見ることができました。そのスタッフのテロップのなかに、IWAO TAKAMOTO という日本名があることに気づきました。
IWAO TAKAMOTOさんは、プロダクションデザイナーという役職で、日本では美術監督にあたります。キャラクターデザイナーは別の方がいらっしゃいましたから、背景美術と、もしかしたらそれぞれのマシンまで設定されたのかもしれません。
この方は、高本巌夫という日系2世のアメリカ人です。お父様が広島からの移民で、1925年ロサンゼルス生まれでした。第二次世界大戦中は日系人収容所に収監され、そこで絵を学ばれたそうです。
アニメーションを志されたTAKAMOTOさんは、戦後ウォルト・ディズニーに入社されます。そして30代になり、ハンナ・バーベラプロダクションに移籍されたました。
そこで『弱虫クルッパー』(原題:Scooby-Doo)のキャラクターデザインをはじめとして、『原始家族』、『宇宙家族ジェッドソン』、『あいあむ!スマーフ』など、様々な作品を手掛けられます。
手掛けられた作品がご自身のルーツの国でも人気となったのは、きっとうれしかったことでしょう。
50年前に放送された作品ですが、今見てもその面白さは変わっていません。今の子どもたちに見せても、気に入ってくれると思います。
ブラック魔王とケンケンの憎めない悪だくみと、個性豊かなレーサーと愛車たちが繰り広げる変り種のレースの世界は永遠です。

『チキチキマシン猛レース』2001年に作られたDVDとビデオソフトの告知チラシ
続編の『スカイキッド ブラック魔王』も懐かしいです。
この作品は、米国製のテレビアニメです。ハンナ・バーバラプロダクションの製作でした。
ハンナ・バーバラ(昔は確かハンナ・バーベラと言っていました)作品は、他にも、古くは『トムとジェリー』から、『原始家族』、『クマゴロー』、『大魔王シャザーン』、そして『ドボチョン一家の幽霊旅行』など、楽しい作品が揃っていました。
海外作品らしく、キャラクターは洗練されていて色彩も鮮やかで、当時の子どもたちはその世界に魅了されました。
日本語版は、音響監督である高桑慎一郎さんの演出でよりコミカルなものになっており、野沢那智さんの実況など毎回見るのが楽しみでした。以降も幾度と無く再放送は繰り返され、『トムとジェリー』と同様に子どもにはおなじみの作品でした。何度見ても、面白かったのです。
ハンサムV9や岩石オープン、ポッポSL、トロッコスペシャル、マジックスリー、ヒュードロクーペ、タンクGT、ゼロゼロマシンなど、マシンとレーサーたちもそれぞれ個性派ぞろいでした。
ずっと後になりビデオソフト化の時には、本国版のエンディングを見ることができました。そのスタッフのテロップのなかに、IWAO TAKAMOTO という日本名があることに気づきました。
IWAO TAKAMOTOさんは、プロダクションデザイナーという役職で、日本では美術監督にあたります。キャラクターデザイナーは別の方がいらっしゃいましたから、背景美術と、もしかしたらそれぞれのマシンまで設定されたのかもしれません。
この方は、高本巌夫という日系2世のアメリカ人です。お父様が広島からの移民で、1925年ロサンゼルス生まれでした。第二次世界大戦中は日系人収容所に収監され、そこで絵を学ばれたそうです。
アニメーションを志されたTAKAMOTOさんは、戦後ウォルト・ディズニーに入社されます。そして30代になり、ハンナ・バーベラプロダクションに移籍されたました。
そこで『弱虫クルッパー』(原題:Scooby-Doo)のキャラクターデザインをはじめとして、『原始家族』、『宇宙家族ジェッドソン』、『あいあむ!スマーフ』など、様々な作品を手掛けられます。
手掛けられた作品がご自身のルーツの国でも人気となったのは、きっとうれしかったことでしょう。
50年前に放送された作品ですが、今見てもその面白さは変わっていません。今の子どもたちに見せても、気に入ってくれると思います。
ブラック魔王とケンケンの憎めない悪だくみと、個性豊かなレーサーと愛車たちが繰り広げる変り種のレースの世界は永遠です。

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