魅力あふれる「タツ・マゴ」作品 その13
- 2014/12/13
- 09:29
■ 『剛Q超児イッキマン』に見た“タツノコテイスト”
『剛Q超児イッキマン』のキャラクターデザインを手掛けたのは、西城隆詞さんでした。西城さんは、まんが家出身でアニメーターに転身後、自身の作画プロダクション・タマプロを率いた田中英二(星城朗二)さんの実弟です。
東映動画作品では、同じく西沢信孝さんと組まれたOVA『湘南爆走族』(原作/吉田聡)シリーズなどでおなじみでした。
タマプロでは、『紅三四郎』や『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』、そして『ハクション大魔王』、「タイムボカン・シリーズ」など、数々のタツノコ作品の作画を手掛けてこられました。
そのキャラクターは、シリアスにもギャグにも対応でき、かつてのタツノコのキャラのように立体感があり魅力的でした。
劇画調ではなかったのですが、強いて言えば『マッハGOGOGO』や、『新造人間キャシャーン』そして『とんでも戦士ムテキング』など、タツノコ調のスタイリッシュなキャラクターの系譜を受け継いだデザインだったのです。
窪田忠雄さんの美術も、緑や紫を効果的に使用した、硬質ななかにも暖かさも感じられる宇宙時代の未来都市のイメージがピッタリでした。どちらかといえば、これまでの東映動画作品の流れよりも、かつてのタツノコSF調のデザインをより進化させた雰囲気のようでした。
それぞれの登場人物たちも、普段の姿とギャグ時のズッコケる姿、そして試合中の真剣な表情や仲間のためには熱くなるシリアスな様などは、かつてのタツノコ作品のようでした。まるで、『てんとう虫のうた』や『一発貫太くん』、そして『ダッシュ勝平』、『スターザンスS』にも通じる雰囲気も感じたのです。
ヒロインの宙子や星子は、『ダッシュ勝平』のあかねや、『ムテキング』のタコミちゃんの人間姿のイメージにも重なります。
敵側に配置されたニヒルで渋い役どころのサムソンや、当時人気だったシルベスター・スタローンがモデルだったであろうランボーマンなど、魅力的な好敵手も次々現れ、仲間になっていく過程も黄金パターンですが楽しいものでした。
作画監督にも、タツノコ出身の河合静男さんとともに、東映動画作品でおなじみのベテランの上村栄司さんや、進藤満尾さん、直井正博さん、山崎展義さんなどが揃って、毎回レベルの高い作画を見せてくれました。
その後この『イッキマン』は、ビデオソフトやDVDソフトにもなっていないようです。いずれDVD化されたら是非もう一度見てみたい、心踊らされる作品です。(つづく)

『イッキマン』のかるた 本編に比べてかわいい絵柄です
『剛Q超児イッキマン』のキャラクターデザインを手掛けたのは、西城隆詞さんでした。西城さんは、まんが家出身でアニメーターに転身後、自身の作画プロダクション・タマプロを率いた田中英二(星城朗二)さんの実弟です。
東映動画作品では、同じく西沢信孝さんと組まれたOVA『湘南爆走族』(原作/吉田聡)シリーズなどでおなじみでした。
タマプロでは、『紅三四郎』や『新造人間キャシャーン』、『破裏拳ポリマー』、『宇宙の騎士テッカマン』、そして『ハクション大魔王』、「タイムボカン・シリーズ」など、数々のタツノコ作品の作画を手掛けてこられました。
そのキャラクターは、シリアスにもギャグにも対応でき、かつてのタツノコのキャラのように立体感があり魅力的でした。
劇画調ではなかったのですが、強いて言えば『マッハGOGOGO』や、『新造人間キャシャーン』そして『とんでも戦士ムテキング』など、タツノコ調のスタイリッシュなキャラクターの系譜を受け継いだデザインだったのです。
窪田忠雄さんの美術も、緑や紫を効果的に使用した、硬質ななかにも暖かさも感じられる宇宙時代の未来都市のイメージがピッタリでした。どちらかといえば、これまでの東映動画作品の流れよりも、かつてのタツノコSF調のデザインをより進化させた雰囲気のようでした。
それぞれの登場人物たちも、普段の姿とギャグ時のズッコケる姿、そして試合中の真剣な表情や仲間のためには熱くなるシリアスな様などは、かつてのタツノコ作品のようでした。まるで、『てんとう虫のうた』や『一発貫太くん』、そして『ダッシュ勝平』、『スターザンスS』にも通じる雰囲気も感じたのです。
ヒロインの宙子や星子は、『ダッシュ勝平』のあかねや、『ムテキング』のタコミちゃんの人間姿のイメージにも重なります。
敵側に配置されたニヒルで渋い役どころのサムソンや、当時人気だったシルベスター・スタローンがモデルだったであろうランボーマンなど、魅力的な好敵手も次々現れ、仲間になっていく過程も黄金パターンですが楽しいものでした。
作画監督にも、タツノコ出身の河合静男さんとともに、東映動画作品でおなじみのベテランの上村栄司さんや、進藤満尾さん、直井正博さん、山崎展義さんなどが揃って、毎回レベルの高い作画を見せてくれました。
その後この『イッキマン』は、ビデオソフトやDVDソフトにもなっていないようです。いずれDVD化されたら是非もう一度見てみたい、心踊らされる作品です。(つづく)

『イッキマン』のかるた 本編に比べてかわいい絵柄です
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