『ずっこけナイト ドンデラマンチャ』 祝放映40周年
- 2020/05/03
- 06:30
今から40年前の1980年(昭和55年)4月15日、『ずっこけナイト ドンデラマンチャ』がスタートしました。
これは、葦プロと国際映画社による作品です。この当時、国際映画社は制作部門を持っていなかったため、実際の制作は葦プロで行われました。
葦プロの社長である佐藤俊彦さんはタツノコプロの出身でしたので、タツノコのOBの方がメインで参加されています。
脚本構成は、『新造人間キャシャーン』や『宇宙戦士バルディオス』でおなじみの酒井あきよしさん。キャラクターデザインは、『一発貫太くん』や、『ポールのミラクル大作戦』を手掛けられた下元明子さんこと河井ノアさんでした。
これはミゲル・デ・セルバンテスの『ドン・キホーテ』を原作に、ギャグ活劇にした作品です。
そのためか、当時フリーとなっていた長浜忠夫さんを監修に招いています。
長浜さんは、『巨人の星』や『超電磁ロボ コン-バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』などの、大河ロマン作品で知られていましたが、一方では『新オバケのQ太郎』や『ど根性ガエル』などのギャグものも得意とされていたのです。
物語は、騎士であるドンデラマンチャが、偶然出会ったドルネシア姫に一目ぼれします。ドルネシア姫は活動的で、お城の外を見るために、召使いのノットルダムを連れてあちこちに出かけるのです。
そんな愛しき姫君をナイトとして守るために、ドンデラマンチャも姫を追って旅を続けていきます。
アニメファンにはチェックされることのないファミリー向けでしたが、6話で話題になりました。
なんと第6話『ドンはカウボーイ』では、金田伊功さんが絵コンテと作画を担当されたのです。いつもの世界と思っていたファンは、度肝を抜かれました。ドルネシア姫は、ピンクのコスチュームからガラリと雰囲気も変わります。黒いラッパ帽と赤いミニスカートは、よりポップで活動的に見えました。
敵となるの盗賊カポネたちとドンデラマンチャの戦いもスピード感とカタルシスがあり、あっという間に終った感じがしました。
ラストで、ドンデラマンチャではなく、牛がカポネをぶっ飛ばすと、宇宙までロケット噴射で飛ばされるなど、ハチャメチャも楽しいものでした。
今は、ここまでアニメーターたちが自由に動かすことはなかなか許されなくなっています。『ドンデラマンチャ』自体もなぜかDVD化されていません。
このスタッフのノリが見ている者も楽しませてくれた快作を含む、楽しい『ドンンデラマンチャ』の世界をもう一度見たいと思っています。

『ずっこけナイト ドンデラマンチャ』第6話より
これは、葦プロと国際映画社による作品です。この当時、国際映画社は制作部門を持っていなかったため、実際の制作は葦プロで行われました。
葦プロの社長である佐藤俊彦さんはタツノコプロの出身でしたので、タツノコのOBの方がメインで参加されています。
脚本構成は、『新造人間キャシャーン』や『宇宙戦士バルディオス』でおなじみの酒井あきよしさん。キャラクターデザインは、『一発貫太くん』や、『ポールのミラクル大作戦』を手掛けられた下元明子さんこと河井ノアさんでした。
これはミゲル・デ・セルバンテスの『ドン・キホーテ』を原作に、ギャグ活劇にした作品です。
そのためか、当時フリーとなっていた長浜忠夫さんを監修に招いています。
長浜さんは、『巨人の星』や『超電磁ロボ コン-バトラーV』、『超電磁マシーン ボルテスV』、『闘将ダイモス』などの、大河ロマン作品で知られていましたが、一方では『新オバケのQ太郎』や『ど根性ガエル』などのギャグものも得意とされていたのです。
物語は、騎士であるドンデラマンチャが、偶然出会ったドルネシア姫に一目ぼれします。ドルネシア姫は活動的で、お城の外を見るために、召使いのノットルダムを連れてあちこちに出かけるのです。
そんな愛しき姫君をナイトとして守るために、ドンデラマンチャも姫を追って旅を続けていきます。
アニメファンにはチェックされることのないファミリー向けでしたが、6話で話題になりました。
なんと第6話『ドンはカウボーイ』では、金田伊功さんが絵コンテと作画を担当されたのです。いつもの世界と思っていたファンは、度肝を抜かれました。ドルネシア姫は、ピンクのコスチュームからガラリと雰囲気も変わります。黒いラッパ帽と赤いミニスカートは、よりポップで活動的に見えました。
敵となるの盗賊カポネたちとドンデラマンチャの戦いもスピード感とカタルシスがあり、あっという間に終った感じがしました。
ラストで、ドンデラマンチャではなく、牛がカポネをぶっ飛ばすと、宇宙までロケット噴射で飛ばされるなど、ハチャメチャも楽しいものでした。
今は、ここまでアニメーターたちが自由に動かすことはなかなか許されなくなっています。『ドンデラマンチャ』自体もなぜかDVD化されていません。
このスタッフのノリが見ている者も楽しませてくれた快作を含む、楽しい『ドンンデラマンチャ』の世界をもう一度見たいと思っています。

『ずっこけナイト ドンデラマンチャ』第6話より
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