43年前の自分に話すとしたら
- 2020/05/10
- 06:30
アニメブームの始まりは、1977年(昭和52年)です。8月に『宇宙戦艦ヤマト』の劇場版第1作が公開され、その夏ブームは最高潮に達していました。
といっても、まだネットもなく、家庭用ビデオ録画機器もそれほど出回っていない頃です。人気アニメ作品のグッズなども販売されていません。
今とは、まったく様相が違う時代でした。
ただ、アニメファンの熱気はすごいものでした。
それまで、世間的には、まんがやテレビまんがなどはお子様向けののもので、中学生以上が見るなんてありえない状況だったのです。
そんな中で、多くのティーンエイジャーが各地で声をあげ、自分たちでこのブームを押し上げたのでした。
ラジオ番組への地道なリクエストや、各地方テレビ局への再放送嘆願署名、同好の士を学年誌などで募っての同人活動など。アニメファン同士の連帯感ともいえるものが、そこにはありました。
あのアニメブーム時の高揚感を経験しているからこそ、アニメの力をまだ自分は信じているのかもしれません。
そんな、当時十代の自分に話すとしたらどんなことなのか、ふと考えてみました。
■ 『どうぶつ宝島』や、『ルパン三世』の「7番目の橋が落ちるとき」を描いた人が、長編アニメを次々に作って世界的な作家になる。(当時、宮崎駿さんは知る人ぞ知るという存在でした)
■ 『アニメージュ』などアニメ専門誌が、次々に創刊される。その後、休刊廃刊も相次ぐ。
■ ロマンアルバムを出していた出版社の徳間書店が、アニメ会社を立ち上げる。
■ タツノコプロが、『ガッチャマン』の続編を作り、『マッハGOGOGO』や、『ヤッターマン』、『ハクション大魔王』など、どんどんとリメイクする。
■ 『宇宙戦艦ヤマト』は、翌年の劇場版続編で全員死んでしまうが、次のテレビシリーズでは死なずにその後も続編がどんどん製作される。
■ 『UFOロボ グレンダイザー』は、フランスなどでブームとなり、荒木伸吾さんは海外で大人気となる。
■ 『勇者ライディーン』や『超電磁ロボ コン-バトラーV』の長浜忠夫監督は、急逝する。
■ ロボットアニメの新作が放映されない時代が来る。
■ 『海のトリトン』や『勇者ライディーン』の前半を演出した富野喜幸監督は、次々にヒット作を生み出す。
■ 声優のための専門学校が出来、歌って踊れるアイドル声優が続々誕生する。
■ 赤塚不二夫原作や藤子不二雄原作のアニメが、東京ムービー制作ではなくなる。
■ 手塚治虫さんが、アニメ製作を再開する。
■ ビデオソフトやLD、そしてDVDなど、手軽に家で再生できるソフトが発売される。
■ ゲームセンターで、アニメのフィギュアやぬいぐるみなどが景品として、続々登場する。
■『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が、テレビアニメになる。
■『ドラえもん』が再アニメ化され、超ロングシリーズとなる。
■『ドラえもん』の長編映画が、毎年のように公開される。
■ アニメのビデオソフトが発売され廉価になり、全話収録があたりまえになる。
■ OVAブームが来て、若手クリエイターがメインの作品が発売される。
■ 『ムーミン』が版権所有者の意向で、東京ムービーと虫プロ版が見ることが出来なくなる。
■ テレビ局など、大手企業に買収される老舗アニメ会社が出てくる。
■ 安彦良和さんがマンガ家になり、大友克洋さんがアニメ監督になる。
■ 山上たつひこさんが、小説家になる。
■ 美内すずえさんの『ガラスの仮面』は、2020年も完結しない。
■ ウィークデーの夜7時の時間帯から、アニメ番組が無くなる。
■ NHKで、『少年ジャンプ』や『少年サンデー』、『なかよし』連載作品のテレビアニメが放送される。
今では、すでにかつての出来事になってしまったこともありますが、あの頃では考えられないことばかりだと改めて感じます。
気がつけば、時代は変化し続けています。こんな状況の今も、通過点に過ぎないのかもしれません。
これからも、どんどん変わっていくのでしょうが、少しでもいい時代になるように、個人でもできることがあるかと考えています。
皆さんが、43年前の自分に話しかけるとしたら、どんなことでしょうか。

カルピスこども劇場のズイヨー版『ムーミン』
また見たい作品なのですが。
といっても、まだネットもなく、家庭用ビデオ録画機器もそれほど出回っていない頃です。人気アニメ作品のグッズなども販売されていません。
今とは、まったく様相が違う時代でした。
ただ、アニメファンの熱気はすごいものでした。
それまで、世間的には、まんがやテレビまんがなどはお子様向けののもので、中学生以上が見るなんてありえない状況だったのです。
そんな中で、多くのティーンエイジャーが各地で声をあげ、自分たちでこのブームを押し上げたのでした。
ラジオ番組への地道なリクエストや、各地方テレビ局への再放送嘆願署名、同好の士を学年誌などで募っての同人活動など。アニメファン同士の連帯感ともいえるものが、そこにはありました。
あのアニメブーム時の高揚感を経験しているからこそ、アニメの力をまだ自分は信じているのかもしれません。
そんな、当時十代の自分に話すとしたらどんなことなのか、ふと考えてみました。
■ 『どうぶつ宝島』や、『ルパン三世』の「7番目の橋が落ちるとき」を描いた人が、長編アニメを次々に作って世界的な作家になる。(当時、宮崎駿さんは知る人ぞ知るという存在でした)
■ 『アニメージュ』などアニメ専門誌が、次々に創刊される。その後、休刊廃刊も相次ぐ。
■ ロマンアルバムを出していた出版社の徳間書店が、アニメ会社を立ち上げる。
■ タツノコプロが、『ガッチャマン』の続編を作り、『マッハGOGOGO』や、『ヤッターマン』、『ハクション大魔王』など、どんどんとリメイクする。
■ 『宇宙戦艦ヤマト』は、翌年の劇場版続編で全員死んでしまうが、次のテレビシリーズでは死なずにその後も続編がどんどん製作される。
■ 『UFOロボ グレンダイザー』は、フランスなどでブームとなり、荒木伸吾さんは海外で大人気となる。
■ 『勇者ライディーン』や『超電磁ロボ コン-バトラーV』の長浜忠夫監督は、急逝する。
■ ロボットアニメの新作が放映されない時代が来る。
■ 『海のトリトン』や『勇者ライディーン』の前半を演出した富野喜幸監督は、次々にヒット作を生み出す。
■ 声優のための専門学校が出来、歌って踊れるアイドル声優が続々誕生する。
■ 赤塚不二夫原作や藤子不二雄原作のアニメが、東京ムービー制作ではなくなる。
■ 手塚治虫さんが、アニメ製作を再開する。
■ ビデオソフトやLD、そしてDVDなど、手軽に家で再生できるソフトが発売される。
■ ゲームセンターで、アニメのフィギュアやぬいぐるみなどが景品として、続々登場する。
■『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が、テレビアニメになる。
■『ドラえもん』が再アニメ化され、超ロングシリーズとなる。
■『ドラえもん』の長編映画が、毎年のように公開される。
■ アニメのビデオソフトが発売され廉価になり、全話収録があたりまえになる。
■ OVAブームが来て、若手クリエイターがメインの作品が発売される。
■ 『ムーミン』が版権所有者の意向で、東京ムービーと虫プロ版が見ることが出来なくなる。
■ テレビ局など、大手企業に買収される老舗アニメ会社が出てくる。
■ 安彦良和さんがマンガ家になり、大友克洋さんがアニメ監督になる。
■ 山上たつひこさんが、小説家になる。
■ 美内すずえさんの『ガラスの仮面』は、2020年も完結しない。
■ ウィークデーの夜7時の時間帯から、アニメ番組が無くなる。
■ NHKで、『少年ジャンプ』や『少年サンデー』、『なかよし』連載作品のテレビアニメが放送される。
今では、すでにかつての出来事になってしまったこともありますが、あの頃では考えられないことばかりだと改めて感じます。
気がつけば、時代は変化し続けています。こんな状況の今も、通過点に過ぎないのかもしれません。
これからも、どんどん変わっていくのでしょうが、少しでもいい時代になるように、個人でもできることがあるかと考えています。
皆さんが、43年前の自分に話しかけるとしたら、どんなことでしょうか。

カルピスこども劇場のズイヨー版『ムーミン』
また見たい作品なのですが。
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