大オークション特集の『まんだらけZENBU98号』
- 2020/07/24
- 06:30
『まんだらけZENBU 98号』が、発売されました。
ここのところ『まんだらけZENBU』は、発行形態が変則になっており、先に99号が6月に刊行されています。そして、本来は4月に出る予定だった、98号がようやく発売となりました。
2月以降、世界に拡がった新型コロナウィルスの影響により、5月4日から3日間開催の予定されていた恒例の大イベント「大まん祭」も8月に延期となりました。
98号は、「大まん祭」大オークション特集だったため、8月15日と16日に中野サンプラザで行われる「大まん祭」に合わせて、7月20日の発売となったのです。
今回は大オークション大会の商品紹介と「大まん祭」のため、「アニメーション・インタビュー」や、成瀬正祐さんの「護美之砦」、堤哲哉さんの「カード馬鹿一代」などの連載記事はお休みです。
一冊まるごとオークション特集ということで、通常よりページ数もかなり増え、束も厚くなっています。
巻頭から「怪獣特集」ということで、ゴジラなど東宝怪獣などの、グッズなどが大集合です。なかでも驚きは、1960年代に制作されたというキングギドラの操演人形でしょう。
キングギドラといえば着ぐるみの印象ですが、こちらもスクリーンテストまで使用されたそうです。
人形と言っても撮影用のため、全長160mmという大きなもので、後ろのレバーを使い翼や尾、そして口の開け閉めが出来るようになっています。これは残っているだけでも、貴重な品でしょう。
他にも、歴代ゴジラの様々な人形やパンフレット、プレスシートなど、290ページ近くのボリュームで、東宝怪獣や特撮のディープなファンでなくても楽しめました。
そして、原画類での注目は、うしおそうじさん直筆による、『スペクトルマン』のモグネチュードンやバロンザウルス。『電人ザボーガー』のサタンボーグ、ビッグGなどのカラーデザイン画です。
また『風雲ライオン丸』のデザイン画もあって、こちらは動画用紙に鉛筆でサラサラっと描かれているのところも味が出ています。
あのピープロ特撮の世界も、うしおそうじさんの手から生み出されたことが、改めて分る貴重な資料です。
漫画ファンには、巻末からの赤本漫画特集も見逃せません。田川紀久雄の『恐竜世界』の箱付き美本やデビュー作『海底大魔王』、そして永松健夫の『黄金バット』など。そして、あかしや書房の『ゴジラ』や、『ラドン』、『大怪獣バラゴン』など東宝スコープ作品のコミカライズシリーズも、興味深いページでした。
今号もオークションということで、なかなか手は出しにくいところもありますが、ページをめくるだけでも楽しむことが出来ました。

『まんだらけZENBU』98号(まんだらけ出版部刊)
今回は、安彦良和さんの『機動戦士ガンダム』の修正原画や、中村和子さんの
『おやゆび姫』の修正原画も気になりました。
ここのところ『まんだらけZENBU』は、発行形態が変則になっており、先に99号が6月に刊行されています。そして、本来は4月に出る予定だった、98号がようやく発売となりました。
2月以降、世界に拡がった新型コロナウィルスの影響により、5月4日から3日間開催の予定されていた恒例の大イベント「大まん祭」も8月に延期となりました。
98号は、「大まん祭」大オークション特集だったため、8月15日と16日に中野サンプラザで行われる「大まん祭」に合わせて、7月20日の発売となったのです。
今回は大オークション大会の商品紹介と「大まん祭」のため、「アニメーション・インタビュー」や、成瀬正祐さんの「護美之砦」、堤哲哉さんの「カード馬鹿一代」などの連載記事はお休みです。
一冊まるごとオークション特集ということで、通常よりページ数もかなり増え、束も厚くなっています。
巻頭から「怪獣特集」ということで、ゴジラなど東宝怪獣などの、グッズなどが大集合です。なかでも驚きは、1960年代に制作されたというキングギドラの操演人形でしょう。
キングギドラといえば着ぐるみの印象ですが、こちらもスクリーンテストまで使用されたそうです。
人形と言っても撮影用のため、全長160mmという大きなもので、後ろのレバーを使い翼や尾、そして口の開け閉めが出来るようになっています。これは残っているだけでも、貴重な品でしょう。
他にも、歴代ゴジラの様々な人形やパンフレット、プレスシートなど、290ページ近くのボリュームで、東宝怪獣や特撮のディープなファンでなくても楽しめました。
そして、原画類での注目は、うしおそうじさん直筆による、『スペクトルマン』のモグネチュードンやバロンザウルス。『電人ザボーガー』のサタンボーグ、ビッグGなどのカラーデザイン画です。
また『風雲ライオン丸』のデザイン画もあって、こちらは動画用紙に鉛筆でサラサラっと描かれているのところも味が出ています。
あのピープロ特撮の世界も、うしおそうじさんの手から生み出されたことが、改めて分る貴重な資料です。
漫画ファンには、巻末からの赤本漫画特集も見逃せません。田川紀久雄の『恐竜世界』の箱付き美本やデビュー作『海底大魔王』、そして永松健夫の『黄金バット』など。そして、あかしや書房の『ゴジラ』や、『ラドン』、『大怪獣バラゴン』など東宝スコープ作品のコミカライズシリーズも、興味深いページでした。
今号もオークションということで、なかなか手は出しにくいところもありますが、ページをめくるだけでも楽しむことが出来ました。

『まんだらけZENBU』98号(まんだらけ出版部刊)
今回は、安彦良和さんの『機動戦士ガンダム』の修正原画や、中村和子さんの
『おやゆび姫』の修正原画も気になりました。
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