『闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ』 祝放映40周年
- 2020/08/22
- 06:30
1980年(昭和55年)8月19日(火曜)19時から、テレビ朝日系で『闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ』が放映されました。前週の『マリンスノーの伝説』に続くスペシャルアニメです。
当時は、その3年前の『宇宙戦艦ヤマト』劇場公開から端を発したアニメブームも盛り上がっており、各テレビ局でもスペシャルアニメの放映が花盛りでした。
『野球狂の詩』(原作/水島新司)や、24時間テレビでの手塚治虫作品『バンダーブック』、『海底超特急マリンエクスプレス』、そして日生アニメスペシャルなど、相次いで放映されています。
これは夏休みの子ども向けに怪奇モノを、ということで企画されたのかもしれません。
『闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ』は、プラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』のアニメ化ではありません。原作は、アメリカンコミックスの『Tomb of Dracula』(ドラキュラの墓)でした。
これは『スパイダーマン』や『キャプテンアメリカ』、『マイティソー』などと同じく、マーベル・コミックスからコミックブックとして出版されていました。
コミックブックは、毎月1話ずつ刊行されるオールカラーのマンガ誌です。戦後すぐには、米兵たちが日本に持ち込み、古書店などに流れました。このコミックブックの影響を受けたマンガ家たちも数多くいたようです。
このアメコミの特徴であるリアルな作画と派手な色彩は、多くのファンを魅了しました。
ただ、それまで日本にも『スーパーマン』や『スパイダーマン』のアメリカ製アニメは放映されていましたが、簡略化されたキャラクターになっていて原作のファンたちには不評でした。
それが1回限りのスペシャルとは言え、アメコミ調のリアルなキャラクターでアニメ化されたのですから、これはうれしいことでした。
キャラクターデザインと作画監督は、我妻宏さんです。
我妻さんと言えば『一休さん』のキャラクターで知られていますが、元々は『タイガーマスク』や『原始少年リュウ』の作画監督で、劇画調を得意とされた方です。
『タイガーマスク2世』や『少年ケニヤ』など、細い描線で描かれるドライなタッチの作画でも知られています。そして『ドラキュラ』では、アメコミ調の作画を再現してくれました。
原画には、富永貞義さんや飯山嘉昌さん、飯野皓さん、津野二朗さんらが参加され、動画チェックを端名貴勇さんが担当されています。
美術は、秦秀信さんが深みのある雰囲気の背景世界を描かれました。
その後、日本ではソフト化されていませんが、アメリカでは、ビデオ化もされたようです。できれば、ソフト化が待たれる作品です。

すみません。『闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ』資料は探せませんでした。
当時は、その3年前の『宇宙戦艦ヤマト』劇場公開から端を発したアニメブームも盛り上がっており、各テレビ局でもスペシャルアニメの放映が花盛りでした。
『野球狂の詩』(原作/水島新司)や、24時間テレビでの手塚治虫作品『バンダーブック』、『海底超特急マリンエクスプレス』、そして日生アニメスペシャルなど、相次いで放映されています。
これは夏休みの子ども向けに怪奇モノを、ということで企画されたのかもしれません。
『闇の帝王 吸血鬼ドラキュラ』は、プラム・ストーカーの小説『吸血鬼ドラキュラ』のアニメ化ではありません。原作は、アメリカンコミックスの『Tomb of Dracula』(ドラキュラの墓)でした。
これは『スパイダーマン』や『キャプテンアメリカ』、『マイティソー』などと同じく、マーベル・コミックスからコミックブックとして出版されていました。
コミックブックは、毎月1話ずつ刊行されるオールカラーのマンガ誌です。戦後すぐには、米兵たちが日本に持ち込み、古書店などに流れました。このコミックブックの影響を受けたマンガ家たちも数多くいたようです。
このアメコミの特徴であるリアルな作画と派手な色彩は、多くのファンを魅了しました。
ただ、それまで日本にも『スーパーマン』や『スパイダーマン』のアメリカ製アニメは放映されていましたが、簡略化されたキャラクターになっていて原作のファンたちには不評でした。
それが1回限りのスペシャルとは言え、アメコミ調のリアルなキャラクターでアニメ化されたのですから、これはうれしいことでした。
キャラクターデザインと作画監督は、我妻宏さんです。
我妻さんと言えば『一休さん』のキャラクターで知られていますが、元々は『タイガーマスク』や『原始少年リュウ』の作画監督で、劇画調を得意とされた方です。
『タイガーマスク2世』や『少年ケニヤ』など、細い描線で描かれるドライなタッチの作画でも知られています。そして『ドラキュラ』では、アメコミ調の作画を再現してくれました。
原画には、富永貞義さんや飯山嘉昌さん、飯野皓さん、津野二朗さんらが参加され、動画チェックを端名貴勇さんが担当されています。
美術は、秦秀信さんが深みのある雰囲気の背景世界を描かれました。
その後、日本ではソフト化されていませんが、アメリカでは、ビデオ化もされたようです。できれば、ソフト化が待たれる作品です。

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