たかや健二さんの『ぼくの藤子スタジオ日記』完全版
- 2020/08/29
- 06:30
外出自粛で、しばらく行けなかった神保町に先日久しぶりに出かけました。たかや健二さんの『ぼくの藤子スタジオ日記 完全版』を夢野書店で購入するためです。
古書センター2階の店舗に久しぶりにお邪魔しましたが、相変わらず店内には古書漫画やアニメ関連の商品があふれていて、なんとなくほっとしました。
このような状況下ではいろいろとご苦労もあるでしょうが、営業を続けてくれているのはありがたいことです。
目当ての『ぼくの藤子スタジオ日記 完全版』(ネオ・ユートピア刊)もすぐ見つけることができました。
たかや健二さんは、藤子不二雄さんがお二人に分かれられる前の藤子スタジオのご出身です。また『コロコロコミック』に連載された『3D甲子園 プラコン大作』や『かっとび! 童児』(原作/古沢一誠)などの作品を覚えている方も多いでしょう。
1977年(昭和52年)に藤子スタジオに入社され、藤本弘さんのアシスタントになられました。その後、チーフアシスタントとして、『ドラえもん』など、藤子・F作品を支えられます。
『大長編ドラえもん』の『のび太と鉄人兵団』に出てくる巨大ロボット・ザンダクロスのデザインを藤本さんに任されたことでも、ファンには知られています。
『ぼくの藤子スタジオ日記』は、藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」の会誌に連載されていて、毎回楽しみにしていました。
優しい劇画調ともいうべきたかやさんのタッチで、当時の藤子不二雄さんたちや、藤子スタジオの日々が生き生きと描かれていました。
藤子・F・不二雄さんのアシスタントご出身では、むぎわらしんたろうさんの『ドラえもん物語 藤子・F・不二雄先生の背中』(小学館刊)やえびはら武司さんの『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道』(竹書房刊)がありましたが、在籍した時代や描く作家自身の視点からも、それぞれに違う味わいがあります。
どの作品にも共通するのは、親しみやすく人格者だった藤子・F・不二雄さんの姿でしょう。
『ぼくの藤子スタジオ日記』では、そんな藤子・F・不二雄さんと藤子不二雄Aさんの、創作に打ち込む姿や普段の優しい素顔がふんだんに描かれます。そして、マンガファンにもおなじみの片倉陽二さんや、(羽虫ルイ)さんも出てきます。
執筆された全話を収録した完全版ということで今回は刊行されたのですが、絶筆となった最終回の数ページは、発表時同様にまだ完成前の原稿でした。
もうたかやさんが、この原稿を仕上げることはないと思うと、改めて寂しく感じました。

たかや健二著『ぼくの藤子スタジオ日記』完全版(藤子不二雄ファンサークル ネオ・ユートピア)
古書センター2階の店舗に久しぶりにお邪魔しましたが、相変わらず店内には古書漫画やアニメ関連の商品があふれていて、なんとなくほっとしました。
このような状況下ではいろいろとご苦労もあるでしょうが、営業を続けてくれているのはありがたいことです。
目当ての『ぼくの藤子スタジオ日記 完全版』(ネオ・ユートピア刊)もすぐ見つけることができました。
たかや健二さんは、藤子不二雄さんがお二人に分かれられる前の藤子スタジオのご出身です。また『コロコロコミック』に連載された『3D甲子園 プラコン大作』や『かっとび! 童児』(原作/古沢一誠)などの作品を覚えている方も多いでしょう。
1977年(昭和52年)に藤子スタジオに入社され、藤本弘さんのアシスタントになられました。その後、チーフアシスタントとして、『ドラえもん』など、藤子・F作品を支えられます。
『大長編ドラえもん』の『のび太と鉄人兵団』に出てくる巨大ロボット・ザンダクロスのデザインを藤本さんに任されたことでも、ファンには知られています。
『ぼくの藤子スタジオ日記』は、藤子不二雄ファンサークル「ネオ・ユートピア」の会誌に連載されていて、毎回楽しみにしていました。
優しい劇画調ともいうべきたかやさんのタッチで、当時の藤子不二雄さんたちや、藤子スタジオの日々が生き生きと描かれていました。
藤子・F・不二雄さんのアシスタントご出身では、むぎわらしんたろうさんの『ドラえもん物語 藤子・F・不二雄先生の背中』(小学館刊)やえびはら武司さんの『藤子スタジオアシスタント日記 まいっちんぐマンガ道』(竹書房刊)がありましたが、在籍した時代や描く作家自身の視点からも、それぞれに違う味わいがあります。
どの作品にも共通するのは、親しみやすく人格者だった藤子・F・不二雄さんの姿でしょう。
『ぼくの藤子スタジオ日記』では、そんな藤子・F・不二雄さんと藤子不二雄Aさんの、創作に打ち込む姿や普段の優しい素顔がふんだんに描かれます。そして、マンガファンにもおなじみの片倉陽二さんや、(羽虫ルイ)さんも出てきます。
執筆された全話を収録した完全版ということで今回は刊行されたのですが、絶筆となった最終回の数ページは、発表時同様にまだ完成前の原稿でした。
もうたかやさんが、この原稿を仕上げることはないと思うと、改めて寂しく感じました。

たかや健二著『ぼくの藤子スタジオ日記』完全版(藤子不二雄ファンサークル ネオ・ユートピア)
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