65年前の月刊少年誌『おもしろブック』とは?
- 2020/09/21
- 06:30
名作漫画の同人復刻を地道に続けているアップルBOXクリエートより、『少年なつ漫王』の53号が刊行されました。今回は、かつての少年月刊誌の雄『おもしろブック』特集です。
『おもしろブック』は、昭和24年(1949年)8月に創刊された集英社の月刊誌です。その後、昭和34年(1959年)1月に、『少年ブック』と改題されるまで刊行されました。
『少年ブック』は、昭和44年(1969年)4月号で休刊します。そして創刊されたのが、並行して出ていた『週刊少年ジャンプ』の兄弟誌の『月刊少年ジャンプ』でした。
ということで『おもしろブック』は、『少年ジャンプ』など集英社の少年誌のルーツ的存在にあたるのです。
今回の『少年なつ漫王』号では、『おもしろブック』の昭和27年から29年分を紹介しています。
そもそも、まだ昭和27年頃ですから、純粋なマンガ雑誌ではありません。読み物やギャグマンガもありますが、主力作品は絵物語でした。
山川惣治さんの『少年王者』や小松崎茂さんの『大平原児』、『海底王国』、『銀星Z団』。そして、永松健夫さんの『黄金怪人』、大佛次郎さん原作で玉井徳太郎さん画の『鞍馬天狗』など、数々の絵物語の人気作品が、誌面を飾っていました。
桑田次郎さんも、まだマンガ家になる前だったのでしょうか。同誌には『怪盗カトレル団』や『怪傑金鷲』などの絵物語を描いていらっしゃいます。
マンガ作品としては、手塚治虫さんの『ワンダーくん』や『風之進がんばる』。福井英一さんの『ザンギリくん』、木下としおさんの『りきどうくん』、武内つなよしさんの『探偵探四郎』、杉浦茂さんの『猿飛佐助』などがありました。
その他にも、馬場のぼるさんの『ポストくん』や、倉金章介さん、花野原芳明さん、山ね一二三さん、島田啓三さん、わちさんぺいさんたちの作品も掲載されていました。
若き時代の藤子不二雄さんも、『ねらわれた地球』を執筆されています。
『おもしろブック』といえば、手塚治虫さんの『ピピちゃん』や『ライオンブックス』の掲載誌として知られていますが、他にも魅力的な作品は揃っていました。
私はこの頃にはさすがに生まれていませんが、こうして採録された扉絵を見ていると、バラエティに富んでいて楽しくなります。
当時の少年読者たちも、毎月の発売を楽しみに待っていたのではないでしょうか。
『幼年ブック』特集の前号に引き続き、また懐かしの少年月刊誌『おもしろブック』特集で、かつての誌面の雰囲気を味わうことが出来ました。

アップルBOXクリエート刊『少年なつ漫王』53号
まんだらけや、神保町の夢野書店でも扱われています。
『おもしろブック』は、昭和24年(1949年)8月に創刊された集英社の月刊誌です。その後、昭和34年(1959年)1月に、『少年ブック』と改題されるまで刊行されました。
『少年ブック』は、昭和44年(1969年)4月号で休刊します。そして創刊されたのが、並行して出ていた『週刊少年ジャンプ』の兄弟誌の『月刊少年ジャンプ』でした。
ということで『おもしろブック』は、『少年ジャンプ』など集英社の少年誌のルーツ的存在にあたるのです。
今回の『少年なつ漫王』号では、『おもしろブック』の昭和27年から29年分を紹介しています。
そもそも、まだ昭和27年頃ですから、純粋なマンガ雑誌ではありません。読み物やギャグマンガもありますが、主力作品は絵物語でした。
山川惣治さんの『少年王者』や小松崎茂さんの『大平原児』、『海底王国』、『銀星Z団』。そして、永松健夫さんの『黄金怪人』、大佛次郎さん原作で玉井徳太郎さん画の『鞍馬天狗』など、数々の絵物語の人気作品が、誌面を飾っていました。
桑田次郎さんも、まだマンガ家になる前だったのでしょうか。同誌には『怪盗カトレル団』や『怪傑金鷲』などの絵物語を描いていらっしゃいます。
マンガ作品としては、手塚治虫さんの『ワンダーくん』や『風之進がんばる』。福井英一さんの『ザンギリくん』、木下としおさんの『りきどうくん』、武内つなよしさんの『探偵探四郎』、杉浦茂さんの『猿飛佐助』などがありました。
その他にも、馬場のぼるさんの『ポストくん』や、倉金章介さん、花野原芳明さん、山ね一二三さん、島田啓三さん、わちさんぺいさんたちの作品も掲載されていました。
若き時代の藤子不二雄さんも、『ねらわれた地球』を執筆されています。
『おもしろブック』といえば、手塚治虫さんの『ピピちゃん』や『ライオンブックス』の掲載誌として知られていますが、他にも魅力的な作品は揃っていました。
私はこの頃にはさすがに生まれていませんが、こうして採録された扉絵を見ていると、バラエティに富んでいて楽しくなります。
当時の少年読者たちも、毎月の発売を楽しみに待っていたのではないでしょうか。
『幼年ブック』特集の前号に引き続き、また懐かしの少年月刊誌『おもしろブック』特集で、かつての誌面の雰囲気を味わうことが出来ました。

アップルBOXクリエート刊『少年なつ漫王』53号
まんだらけや、神保町の夢野書店でも扱われています。
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