『とんでも戦士ムテキング』 祝放映40周年
- 2020/09/22
- 06:30
1980年(昭和55年)9月7日、タツノコプロの『とんでも戦士ムテキング』がスタートしました。今年で40周年を迎えます。
前週に終了した、『科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)』の後を受けたものです。
フジテレビ系日曜夕方18時の枠は、それまで『ハクション大魔王』や『いなかっぺ大将』、『科学忍者隊ガッチャマン』、『ポールのミラクル大作戦』など、長年タツノコプロの作品が続いていました。ファンの間では、タツノコ作品が放映される「タツノコ・アワー」としても認識されていました。
『ムテキング』は、吉田竜夫さんの没後新たに制作された『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』、『科学忍者隊ガッチャマンF』を終え登場したオリジナル作品です。
『ガッチャマンF』は、後半に向かい凄絶となるドラマにしたがいキャラクター描写もリアルさが増していました。もちろん格好良いのですが、作画するアニメーターはかなり大変な作業だろうなとも想像できました。
その最終回を迎え、翌週から始まったのが『ムテキング』でした。
オープニングでのカラフルな色彩と躍動するキャラクターを見て、この世界に魅了されました。
河井ノアさんによるキャラクターは、ポップで海外アニメのような雰囲気もあります。そして遊木リンがタコローの力で変身するムテキングは、それまでのタツノコヒーローの延長にあるようでした。
作画陣も、前作までのリアル路線から解放されたかのように、のびのびと楽しい世界を描き、美術も鮮やかながらもヌケのある色使いで、明るい作品世界になっていました。
なにより敵側のクロダコブラザーズの4人組が魅力的でした。それぞれの人間への変身前も変身後も、決まっていたのです。
当時のアニメファンには、タコミが変身後した後の人間の姿が人気を集めていたようですが、タコキチやタコサク、タコマロもそれぞれ個性的でしたし、声もピッタリで気に入っていました。
そして、クロダコブラザーズ配下のチビダコ軍団が可愛らしく、彼らの出番も楽しみでした。
毎回クロダコブラザーズが起こすバカバカしい事件と、それを調べるタコローとリン。二人の危機にホットケソーサーが登場して、ムテキングに変身と、フォーマットも決まってましたがテンポよく進む展開も軽快でした。
それまでの『ガッチャマンF』のシリアスなドラマから、ファンタジックな世界での明るく楽しい『ムテキング』の世界は、当時の世間の気分的にもピッタリだったのでしょう。
途中で、アメリカ西海岸から舞台は日本へと移りましたが、軽快な楽しさと見終わったあとの爽快感は変わりませんでした。
毎週日曜日『ムテキング』を楽しみにしていた頃のことは、今も忘れられません。

『とんでも戦士ムテキング』原画
前週に終了した、『科学忍者隊ガッチャマンF(ファイター)』の後を受けたものです。
フジテレビ系日曜夕方18時の枠は、それまで『ハクション大魔王』や『いなかっぺ大将』、『科学忍者隊ガッチャマン』、『ポールのミラクル大作戦』など、長年タツノコプロの作品が続いていました。ファンの間では、タツノコ作品が放映される「タツノコ・アワー」としても認識されていました。
『ムテキング』は、吉田竜夫さんの没後新たに制作された『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』、『科学忍者隊ガッチャマンF』を終え登場したオリジナル作品です。
『ガッチャマンF』は、後半に向かい凄絶となるドラマにしたがいキャラクター描写もリアルさが増していました。もちろん格好良いのですが、作画するアニメーターはかなり大変な作業だろうなとも想像できました。
その最終回を迎え、翌週から始まったのが『ムテキング』でした。
オープニングでのカラフルな色彩と躍動するキャラクターを見て、この世界に魅了されました。
河井ノアさんによるキャラクターは、ポップで海外アニメのような雰囲気もあります。そして遊木リンがタコローの力で変身するムテキングは、それまでのタツノコヒーローの延長にあるようでした。
作画陣も、前作までのリアル路線から解放されたかのように、のびのびと楽しい世界を描き、美術も鮮やかながらもヌケのある色使いで、明るい作品世界になっていました。
なにより敵側のクロダコブラザーズの4人組が魅力的でした。それぞれの人間への変身前も変身後も、決まっていたのです。
当時のアニメファンには、タコミが変身後した後の人間の姿が人気を集めていたようですが、タコキチやタコサク、タコマロもそれぞれ個性的でしたし、声もピッタリで気に入っていました。
そして、クロダコブラザーズ配下のチビダコ軍団が可愛らしく、彼らの出番も楽しみでした。
毎回クロダコブラザーズが起こすバカバカしい事件と、それを調べるタコローとリン。二人の危機にホットケソーサーが登場して、ムテキングに変身と、フォーマットも決まってましたがテンポよく進む展開も軽快でした。
それまでの『ガッチャマンF』のシリアスなドラマから、ファンタジックな世界での明るく楽しい『ムテキング』の世界は、当時の世間の気分的にもピッタリだったのでしょう。
途中で、アメリカ西海岸から舞台は日本へと移りましたが、軽快な楽しさと見終わったあとの爽快感は変わりませんでした。
毎週日曜日『ムテキング』を楽しみにしていた頃のことは、今も忘れられません。

『とんでも戦士ムテキング』原画
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