創業者が語るモータウンの秘密 映画『メイキング・オブ・モータウン』
- 2020/09/26
- 06:30
久しぶりに映画を観て来ました。9月18日から公開されたモータウンがテーマのドキュメンタリー『メイキング・オブ・モータウン (HITSVILLE:THE MAKING OF MOTOWN)』です。
モータウンは、60年代から70年代まで人気を誇ったソウルミュージックの一大レーベルです。テンプテーションズやフォートップス。ミラクルズ、シュープリームズ、マーサ&バンデラス、スティービー・ワンダー、マービン・ゲイなど、数々の人気アーティストが所属していました。
マイケル・ジャクソンのジャクソン5もキッズグループ時代、モータウンからのデビューでした。
これらのアーティストの数々のヒット曲を送り出したのが、創設者であるベリー・ゴーディです。
映画では、現在91歳となったゴーディが、創設時からの盟友であるスモーキー・ロビンソンと共に、生い立ちからモータウンの成り立ち、楽曲制作、レーベル運営術まで明かしています。
モータウンは、1960年代から70年代にかけて、次々にヒット曲を生み出しました。アメリカでは、まだ人種間の壁が高く存在した頃に、白人も黒人にも受ける優れた楽曲を、制作していたのです。この人気は世界に拡がって、当時人気絶頂のビートルズもカバーしました。
自らもクリエイターであるゴーディが語る、「アートに色は関係ない、音楽は無色だ」「黒人音楽じゃない、黒人アーティストの音楽だ」「人種が何だ、俺は勝ちたいんだ」という力強い言葉は、その姿勢をなにより物語っています。
ゴーディの姿は、1983年の『MOTOWN25』で見ることが出来ましたし、1996年には自伝『モータウン、わが愛と夢』監修・翻訳/吉岡正晴(東京FM出版)を出版しています。
この自伝は会社をMCAに売却する頃に書かれたもので、当時の企業家としての苦悩も前面に出ていまた。これまでの歩みやモータウンの歴史も語られていましたが、まだ記憶が生々しい時期だったのか去った人への感情などは複雑で、整理がついていないようでした。
今回の映画では、好々爺然となったゴーディーが、スモーキー・ロビンソンと共に創業の拠点となったデトロイトの住宅街にあるヒッツビルを訪れ、当時を淡々と語り明かす構成です。
90歳を越えているのに、ゴーディーの記憶力は素晴らしく、60年前のことでも鮮明に語っているのはさすがでした。
挿入されるインタビューも豪華です。数々の名曲を生み出した作曲家チームのホランド・ドジャー・ホランドや、テンプテーションズからオーティス・ウィリアムズ。フォートップも存命のオリジナルメンバー、アブドゥール・デューク・ハキーム。他にも縁のある人たちが、それぞれの思い出を語ってくれています。
最後に、社歌をそれぞれが歌うのですが、歌えないと拒んだ女性の姿も印象的でした。いろいろと愛憎渦巻く整理できない感情もあったのでしょう。
モータウンの曲がなぜ魅力的だったのか。その秘密が明かされる映画です。

『メイキング・オブ・モータウン』パンフレット
マービン・ゲイとタミー・テレルによる「エイント・ノーマウンテン・ハイイナフ」の映像が収録されていたのも、ぐっときました。
モータウンは、60年代から70年代まで人気を誇ったソウルミュージックの一大レーベルです。テンプテーションズやフォートップス。ミラクルズ、シュープリームズ、マーサ&バンデラス、スティービー・ワンダー、マービン・ゲイなど、数々の人気アーティストが所属していました。
マイケル・ジャクソンのジャクソン5もキッズグループ時代、モータウンからのデビューでした。
これらのアーティストの数々のヒット曲を送り出したのが、創設者であるベリー・ゴーディです。
映画では、現在91歳となったゴーディが、創設時からの盟友であるスモーキー・ロビンソンと共に、生い立ちからモータウンの成り立ち、楽曲制作、レーベル運営術まで明かしています。
モータウンは、1960年代から70年代にかけて、次々にヒット曲を生み出しました。アメリカでは、まだ人種間の壁が高く存在した頃に、白人も黒人にも受ける優れた楽曲を、制作していたのです。この人気は世界に拡がって、当時人気絶頂のビートルズもカバーしました。
自らもクリエイターであるゴーディが語る、「アートに色は関係ない、音楽は無色だ」「黒人音楽じゃない、黒人アーティストの音楽だ」「人種が何だ、俺は勝ちたいんだ」という力強い言葉は、その姿勢をなにより物語っています。
ゴーディの姿は、1983年の『MOTOWN25』で見ることが出来ましたし、1996年には自伝『モータウン、わが愛と夢』監修・翻訳/吉岡正晴(東京FM出版)を出版しています。
この自伝は会社をMCAに売却する頃に書かれたもので、当時の企業家としての苦悩も前面に出ていまた。これまでの歩みやモータウンの歴史も語られていましたが、まだ記憶が生々しい時期だったのか去った人への感情などは複雑で、整理がついていないようでした。
今回の映画では、好々爺然となったゴーディーが、スモーキー・ロビンソンと共に創業の拠点となったデトロイトの住宅街にあるヒッツビルを訪れ、当時を淡々と語り明かす構成です。
90歳を越えているのに、ゴーディーの記憶力は素晴らしく、60年前のことでも鮮明に語っているのはさすがでした。
挿入されるインタビューも豪華です。数々の名曲を生み出した作曲家チームのホランド・ドジャー・ホランドや、テンプテーションズからオーティス・ウィリアムズ。フォートップも存命のオリジナルメンバー、アブドゥール・デューク・ハキーム。他にも縁のある人たちが、それぞれの思い出を語ってくれています。
最後に、社歌をそれぞれが歌うのですが、歌えないと拒んだ女性の姿も印象的でした。いろいろと愛憎渦巻く整理できない感情もあったのでしょう。
モータウンの曲がなぜ魅力的だったのか。その秘密が明かされる映画です。

『メイキング・オブ・モータウン』パンフレット
マービン・ゲイとタミー・テレルによる「エイント・ノーマウンテン・ハイイナフ」の映像が収録されていたのも、ぐっときました。
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- ジャンル:音楽
- カテゴリ:音楽
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