富田耕生さんに感謝
- 2020/10/07
- 06:30
声優の富田耕生さんが、9月27日脳卒中で亡くなられました。84歳でした。
富田さんは、昭和11年(1936年)2月4日生まれで東京都のご出身です。高校時代に劇団東芸の公演に出会い、試験を受けて入団されました。
お芝居の傍らには当時全盛だったラジオ番組にかり出され、テレビ時代に入ると、生放送のドラマにも最初は端役で出演されます。そのうち『七人の刑事』などでも役がつき始め、人気番組『赤胴鈴之助』にもレギュラーとして、吉永小百合さんらと出演されました。
そんな頃、洋画の吹き替えからも声が掛かるのです。
この当時は、吹き替えといっても録音ではありません。生でフィルムを流しながら声を入れていくのです。生放送で、ミスは一切許されなかったのです。
そんな緊迫感のある現場を重ねられた富田さんには、次々と吹き替えの依頼が来るようになります。
いつの間にか、肝心の芝居よりも吹き替えの仕事のほうが多くなっていきました。
当時から劇団の経営は厳しく、テレビやラジオの仕事は劇団を維持するためにも必要でした。
富田さんも、威厳のある男性役として様々な作品に出演され、吹き替えには無くてはならない役者として存在感を増していきます。
国産テレビアニメ時代が始まると、TCJの『鉄人28号』で、主人公・金田正太郎くんをサポートする大塚警部を演じられました。
それ以降、『マジンガーZ』のDr.ヘル、『キューティーハニー』の早見団兵衛、『ゲッターロボ』の早乙女博士、『UFOロボ グレンダイザー』は、牧場団兵衛とガンダル司令。
『わんぱく大昔 クムクム』のパルパル。『超電磁ロボ コン・バトラーV』では四ツ谷博士、『惑星ロボ ダンガードA』の大江戸博士、『海底超特急マリンエクスプレス』のヒゲオヤジ、日本サンライズ版『サイボーグ009』のギルモア博士、そしてリメイク版『(太陽の使者)鉄人28号』でも大塚警部と、様々な作品に出演されました。
時には、『ムーミン』のスニフや、『魔法使いチャッピー』のドンちゃん、日本テレビ版『ドラえもん』の初代ドラえもんなども演じていらっしゃいます。
忘れられないのは、『装甲騎兵ボトムズ』のゴウトと『名探偵ホームズ』のワトソンです。
年齢を重ねた大人で威厳も持ちつつも、時としてお茶目な雰囲気も醸し出す、そんな親しみやすくチャーミングな役と言えば、富田耕生さんがピッタリでした。
さまざまな作品で存在感のある暖かな大人役を演じてこられた富田さんに、感謝いたします。

『惑星ロボダンガードA』大江戸博士、『海底超特急マリンエクスプレス』ヒゲオヤジ、
『超電磁ロボ コン・バトラーV』四ツ谷博士、『太陽の使者 鉄人28号』大塚警部です。
富田さんは、昭和11年(1936年)2月4日生まれで東京都のご出身です。高校時代に劇団東芸の公演に出会い、試験を受けて入団されました。
お芝居の傍らには当時全盛だったラジオ番組にかり出され、テレビ時代に入ると、生放送のドラマにも最初は端役で出演されます。そのうち『七人の刑事』などでも役がつき始め、人気番組『赤胴鈴之助』にもレギュラーとして、吉永小百合さんらと出演されました。
そんな頃、洋画の吹き替えからも声が掛かるのです。
この当時は、吹き替えといっても録音ではありません。生でフィルムを流しながら声を入れていくのです。生放送で、ミスは一切許されなかったのです。
そんな緊迫感のある現場を重ねられた富田さんには、次々と吹き替えの依頼が来るようになります。
いつの間にか、肝心の芝居よりも吹き替えの仕事のほうが多くなっていきました。
当時から劇団の経営は厳しく、テレビやラジオの仕事は劇団を維持するためにも必要でした。
富田さんも、威厳のある男性役として様々な作品に出演され、吹き替えには無くてはならない役者として存在感を増していきます。
国産テレビアニメ時代が始まると、TCJの『鉄人28号』で、主人公・金田正太郎くんをサポートする大塚警部を演じられました。
それ以降、『マジンガーZ』のDr.ヘル、『キューティーハニー』の早見団兵衛、『ゲッターロボ』の早乙女博士、『UFOロボ グレンダイザー』は、牧場団兵衛とガンダル司令。
『わんぱく大昔 クムクム』のパルパル。『超電磁ロボ コン・バトラーV』では四ツ谷博士、『惑星ロボ ダンガードA』の大江戸博士、『海底超特急マリンエクスプレス』のヒゲオヤジ、日本サンライズ版『サイボーグ009』のギルモア博士、そしてリメイク版『(太陽の使者)鉄人28号』でも大塚警部と、様々な作品に出演されました。
時には、『ムーミン』のスニフや、『魔法使いチャッピー』のドンちゃん、日本テレビ版『ドラえもん』の初代ドラえもんなども演じていらっしゃいます。
忘れられないのは、『装甲騎兵ボトムズ』のゴウトと『名探偵ホームズ』のワトソンです。
年齢を重ねた大人で威厳も持ちつつも、時としてお茶目な雰囲気も醸し出す、そんな親しみやすくチャーミングな役と言えば、富田耕生さんがピッタリでした。
さまざまな作品で存在感のある暖かな大人役を演じてこられた富田さんに、感謝いたします。

『惑星ロボダンガードA』大江戸博士、『海底超特急マリンエクスプレス』ヒゲオヤジ、
『超電磁ロボ コン・バトラーV』四ツ谷博士、『太陽の使者 鉄人28号』大塚警部です。