太陽の使者『鉄人28号』 祝放映40周年
- 2020/10/14
- 06:30
1980年(昭和55年)10月3日、日本テレビ系で東京ムービー新社の『鉄人28号』(原作/横山光輝)がスタートしました。
この『鉄人28号』は、テレビアニメ黎明期に放映されたTCJ版と区別するためか、現在では『太陽の使者 鉄人28号』と呼ばれています。
同時期に同じ日本テレビ系でスタートした、手塚プロの『鉄腕アトム』(原作/手塚治虫)は、原作者が手掛けたためか、最初の虫プロ版とそれほどのイメージの違いはありません。
それに比べ『鉄人28号』は、キャラクターも世界観も一新されています。
太陽エネルギーがメインとなった、20世紀末の近未来が舞台です。父の遺した鉄人28号を操り、金田正太郎くんが悪と戦うストーリーになりました。
世界観とともに、キャラクターやメカニックデザインも、リニューアルされます。鈴木欽一郎さんが描かれるキャラクターは、爽やかで清潔感がありました。
メインメカとなる、鉄人28号も頭身が伸び、シャープで格好よくなります。
特筆すべきなのは、敷島博士や大塚警部などレギュラー陣は、原作の雰囲気がちゃんと残されていたことです。
また原作に出てきた不乱拳博士なども、アニメでもイメージを踏襲したキャラクターになっていました。
これはメカニックもそうです。原作でも印象的なブラックオックスは、そのイメージどうりでしたし、ロビーも役割こそ変わっていましたが、雰囲気がそのままの登場はうれしくなりました。
キャラクターデザインの鈴木さんとメカニックデザインの前田実さんが、原作のイメージを元にした上で、描き出してくれたからでしょう。
石垣努さんが描き出す美術も、光と影のコントラストのしっかり出る深みのある背景で、画面をしっかり締めていました。
第一話の印象は、まだ覚えています。悪漢ブランチの操る巨大ロボット、ガムダの迫力ある暴れっぷりと、その戦闘の中で巻き起こる爆発。 ミサイルの噴煙の描写や、爆発などの色使いもきれいでした。
音楽も、当時人気だったフュージョンバンド、マライアの清水靖晃さんが担当され、近未来の作品世界にマッチしていました。
この頃の『ムーの白鯨』、『鉄人28号』、『六神合体ゴッドマーズ』のSF3作品は、『新巨人の星』から続く、東京ムービーのスタジオジュニオ路線としても、クオリティが安定している印象でした。
今でも、太陽の使者版『鉄人28号』は、忘れられない作品のひとつです。

「太陽の使者」版『鉄人28号』
ブラクオックスは、かなり印象的なキャラクターで好きでした。
この『鉄人28号』は、テレビアニメ黎明期に放映されたTCJ版と区別するためか、現在では『太陽の使者 鉄人28号』と呼ばれています。
同時期に同じ日本テレビ系でスタートした、手塚プロの『鉄腕アトム』(原作/手塚治虫)は、原作者が手掛けたためか、最初の虫プロ版とそれほどのイメージの違いはありません。
それに比べ『鉄人28号』は、キャラクターも世界観も一新されています。
太陽エネルギーがメインとなった、20世紀末の近未来が舞台です。父の遺した鉄人28号を操り、金田正太郎くんが悪と戦うストーリーになりました。
世界観とともに、キャラクターやメカニックデザインも、リニューアルされます。鈴木欽一郎さんが描かれるキャラクターは、爽やかで清潔感がありました。
メインメカとなる、鉄人28号も頭身が伸び、シャープで格好よくなります。
特筆すべきなのは、敷島博士や大塚警部などレギュラー陣は、原作の雰囲気がちゃんと残されていたことです。
また原作に出てきた不乱拳博士なども、アニメでもイメージを踏襲したキャラクターになっていました。
これはメカニックもそうです。原作でも印象的なブラックオックスは、そのイメージどうりでしたし、ロビーも役割こそ変わっていましたが、雰囲気がそのままの登場はうれしくなりました。
キャラクターデザインの鈴木さんとメカニックデザインの前田実さんが、原作のイメージを元にした上で、描き出してくれたからでしょう。
石垣努さんが描き出す美術も、光と影のコントラストのしっかり出る深みのある背景で、画面をしっかり締めていました。
第一話の印象は、まだ覚えています。悪漢ブランチの操る巨大ロボット、ガムダの迫力ある暴れっぷりと、その戦闘の中で巻き起こる爆発。 ミサイルの噴煙の描写や、爆発などの色使いもきれいでした。
音楽も、当時人気だったフュージョンバンド、マライアの清水靖晃さんが担当され、近未来の作品世界にマッチしていました。
この頃の『ムーの白鯨』、『鉄人28号』、『六神合体ゴッドマーズ』のSF3作品は、『新巨人の星』から続く、東京ムービーのスタジオジュニオ路線としても、クオリティが安定している印象でした。
今でも、太陽の使者版『鉄人28号』は、忘れられない作品のひとつです。

「太陽の使者」版『鉄人28号』
ブラクオックスは、かなり印象的なキャラクターで好きでした。
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