あるマンガ家の航跡 天馬正人伝 その13
- 2020/10/18
- 06:30
■天馬正人誕生 (5)
昭和34年(1959年)、『少年クラブ』7月号で『スーパーゼット』(原作/宮川一郎)の連載を開始したばかりだった天馬正人さん。
そこに、新たに同誌で人気テレビ番組『ジャガーの目』(原作/高垣眸)のマンガ版連載の話が届きます。
天馬さんは、この年2月には人気テレビ番組だった『遊星王子』(原作/伊上勝)の単行本を描き下ろしています。
また3月からは日本初の和製スーパーヒーロー『スーパージャイアンツ』(原作/宮川一郎)の単行本も毎月1冊刊行のペースで3冊執筆していました。
雑誌では3月に発売された『おもしろブック 春の大増刊』(集英社刊)の付録に、読み切りを発表しています。
これは、当時日本テレビ系で放送され人気だった刑事ドラマ『ダイヤル110番』を題材に、マンガ化したものです。
『ダイヤル110番』は、1957年(昭和32年)から1964年(昭和39年)まで放送されていた、日本初の連続刑事ドラマでした。
『おもしろブック 春の大増刊』の別冊付録『テレビ探偵漫画 ダイヤル110番をまわせ』には、松田ひろしさん、香山よしはるさんと並び、天馬さんも『恐怖の南極0号』の描き下ろしで参加しています。
『恐怖の南極0号』は、南極昭和基地に勤務している父親が難病にかかったため、ワクチン「南極0号」を送ろうとする長島少年。そのワクチンを奪い、外国に売ろうとするギャング団との戦いを描いた作品です。
スリラーサスペンスものですが、刑事ドラマが題材となっているため、警察の助けが重要な役割となっています。
このように、映画やドラマのマンガ化は、天馬さんも得意とされており編集者からも定評がありました。
そこで、テレビ活劇ドラマ『ジャガーの目』のマンガ化も是非お願いしたいと、声が掛かったのです。(つづく)

昭和34年4月刊『ダイヤル110番をまわせ』(『おもしろブック 春の大増刊』付録)
天馬さんは第2話「恐怖の南極0号」を執筆
昭和34年(1959年)、『少年クラブ』7月号で『スーパーゼット』(原作/宮川一郎)の連載を開始したばかりだった天馬正人さん。
そこに、新たに同誌で人気テレビ番組『ジャガーの目』(原作/高垣眸)のマンガ版連載の話が届きます。
天馬さんは、この年2月には人気テレビ番組だった『遊星王子』(原作/伊上勝)の単行本を描き下ろしています。
また3月からは日本初の和製スーパーヒーロー『スーパージャイアンツ』(原作/宮川一郎)の単行本も毎月1冊刊行のペースで3冊執筆していました。
雑誌では3月に発売された『おもしろブック 春の大増刊』(集英社刊)の付録に、読み切りを発表しています。
これは、当時日本テレビ系で放送され人気だった刑事ドラマ『ダイヤル110番』を題材に、マンガ化したものです。
『ダイヤル110番』は、1957年(昭和32年)から1964年(昭和39年)まで放送されていた、日本初の連続刑事ドラマでした。
『おもしろブック 春の大増刊』の別冊付録『テレビ探偵漫画 ダイヤル110番をまわせ』には、松田ひろしさん、香山よしはるさんと並び、天馬さんも『恐怖の南極0号』の描き下ろしで参加しています。
『恐怖の南極0号』は、南極昭和基地に勤務している父親が難病にかかったため、ワクチン「南極0号」を送ろうとする長島少年。そのワクチンを奪い、外国に売ろうとするギャング団との戦いを描いた作品です。
スリラーサスペンスものですが、刑事ドラマが題材となっているため、警察の助けが重要な役割となっています。
このように、映画やドラマのマンガ化は、天馬さんも得意とされており編集者からも定評がありました。
そこで、テレビ活劇ドラマ『ジャガーの目』のマンガ化も是非お願いしたいと、声が掛かったのです。(つづく)

昭和34年4月刊『ダイヤル110番をまわせ』(『おもしろブック 春の大増刊』付録)
天馬さんは第2話「恐怖の南極0号」を執筆
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- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:天馬正人伝
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