『宇宙戦艦ヤマトⅢ』 祝放映40周年
- 2020/10/24
- 06:30
1980年(昭和55年)10月11日、日本テレビ系で『宇宙戦艦ヤマトⅢ』がスタートしました。
『宇宙戦艦ヤマト』の第1シリーズは、1974年(昭和49年)読売テレビ系で放映されました。当時は、同時間帯に『アルプスの少女ハイジ』や『猿の軍団』が重なり、視聴率的には苦戦しました。
その後、1977年の夏にテレビシリーズを再編集した劇場版が大ブームとなり、翌年の1978年8月、新作の続編『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』が製作されたのです。
そして1978年10月から79年4月までは、『さらば宇宙戦艦ヤマト』を下敷きにした、テレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』が放映されました。
テレサが人間体になって島との淡いふれあいが描かれたりと、劇場版とは違うところもありましたが、一番大きかったのは、全員死なずに生還することです。
終盤に向かいクルーが次々と壮絶な死を遂げ、古代と雪が艦ごと敵に突入してしまう劇場版のラストは衝撃的でした。それが、テレビシリーズとなり、ヤマトのクルーが生き残ってくれたのです。
確かにあまりにご都合主義、という声もありました。ですが、これまで親しんできたキャラクターがテレビでは死なないでくれたことは、素直に受け止めることはできました。
ただここで生き残ったこともあり、その後、続編が次々と作られます。1979年の夏には、テレビスペシャルの『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』。1980年8月は劇場版『ヤマトよ永遠に』が公開されました。この2ヵ月後にスタートしたのが、『宇宙戦艦ヤマトⅢ』です。
太陽があと1年で爆発するため、新たな移住先の探索のためヤマトが航海に出るというストーリーです。ヤマトには、新たに揚羽や土門など若いたちが乗組員が搭乗します。古代もベテランということで艦長に任命されるのですが、彼の指揮を執る姿はあまりしっくりきませんでした。
当時のアニメ誌『マイアニメ』(秋田書店)でも毎月フィルムコミックが連載されるなど、注目作ではありましたが、視聴率的には伸び悩み25話で終了しました。
この頃になると、他に『機動戦士ガンダム』や『伝説巨人イデオン』などの人気作がありました。圧倒的な人気を誇っていた『ヤマト』のパワーも、そろそろ陰りが見えていたのかもしれません。
『ヤマトⅢ』では、第1シリーズから久しぶりに作監に復帰した芦田豊雄さんや、宇田川一彦さん、小泉謙三さんなど、各回で作画の個性もそれなりに出ていました。特に芦田さんは、第1シリーズのキャラクターが成長した独特の雰囲気で描いてくれ、楽しめました。
残念ながらラストは、せっかく登場した土門や揚羽などフレッシュな新キャラクターも死ぬことになってしまいます。結局はオリジナルメンバーたちが生き残ることになり、続編を作ることの難しさとともに、なんとなく侘しさのようなものも感じさせられた最終回でした。

『宇宙戦艦ヤマトⅢ』
左上が、芦田豊雄さんの回の古代です
『宇宙戦艦ヤマト』の第1シリーズは、1974年(昭和49年)読売テレビ系で放映されました。当時は、同時間帯に『アルプスの少女ハイジ』や『猿の軍団』が重なり、視聴率的には苦戦しました。
その後、1977年の夏にテレビシリーズを再編集した劇場版が大ブームとなり、翌年の1978年8月、新作の続編『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』が製作されたのです。
そして1978年10月から79年4月までは、『さらば宇宙戦艦ヤマト』を下敷きにした、テレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』が放映されました。
テレサが人間体になって島との淡いふれあいが描かれたりと、劇場版とは違うところもありましたが、一番大きかったのは、全員死なずに生還することです。
終盤に向かいクルーが次々と壮絶な死を遂げ、古代と雪が艦ごと敵に突入してしまう劇場版のラストは衝撃的でした。それが、テレビシリーズとなり、ヤマトのクルーが生き残ってくれたのです。
確かにあまりにご都合主義、という声もありました。ですが、これまで親しんできたキャラクターがテレビでは死なないでくれたことは、素直に受け止めることはできました。
ただここで生き残ったこともあり、その後、続編が次々と作られます。1979年の夏には、テレビスペシャルの『宇宙戦艦ヤマト 新たなる旅立ち』。1980年8月は劇場版『ヤマトよ永遠に』が公開されました。この2ヵ月後にスタートしたのが、『宇宙戦艦ヤマトⅢ』です。
太陽があと1年で爆発するため、新たな移住先の探索のためヤマトが航海に出るというストーリーです。ヤマトには、新たに揚羽や土門など若いたちが乗組員が搭乗します。古代もベテランということで艦長に任命されるのですが、彼の指揮を執る姿はあまりしっくりきませんでした。
当時のアニメ誌『マイアニメ』(秋田書店)でも毎月フィルムコミックが連載されるなど、注目作ではありましたが、視聴率的には伸び悩み25話で終了しました。
この頃になると、他に『機動戦士ガンダム』や『伝説巨人イデオン』などの人気作がありました。圧倒的な人気を誇っていた『ヤマト』のパワーも、そろそろ陰りが見えていたのかもしれません。
『ヤマトⅢ』では、第1シリーズから久しぶりに作監に復帰した芦田豊雄さんや、宇田川一彦さん、小泉謙三さんなど、各回で作画の個性もそれなりに出ていました。特に芦田さんは、第1シリーズのキャラクターが成長した独特の雰囲気で描いてくれ、楽しめました。
残念ながらラストは、せっかく登場した土門や揚羽などフレッシュな新キャラクターも死ぬことになってしまいます。結局はオリジナルメンバーたちが生き残ることになり、続編を作ることの難しさとともに、なんとなく侘しさのようなものも感じさせられた最終回でした。

『宇宙戦艦ヤマトⅢ』
左上が、芦田豊雄さんの回の古代です
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