国際映画社が駆け抜けた時代(その12)
- 2014/06/14
- 07:35
国際映画社の最後となった作品は、1984年(昭和59年)9月にスタートした『ふたり鷹』でした。原作は、新谷かおるさんが『少年サンデー』に連載されていたバイクをテーマにした人気マンガです。
それまでオリジナル作品を数多く手がけてきた国際映画社としても、初のメジャー少年週刊誌連載のアニメ化です。番組スポンサーの倒産などでその頃悪化しつつあった状況を、この人気作のアニメ化によって好転させたかったのでしょうか。
演出はこれまで『銀河旋風ブライガー』や、『ななこSOS』などを手がけてきた四辻たかおさんで、『宗谷物語』に引き続き村田四郎さんがキャラクターデザインを手掛け、作画監督となりました。
少女マンガのような華麗できらびやかなキャラクターと精密なメカニック描写が際立った原作でしたが、残念ながらそれがアニメ版に生かされていたとは言えませんでした。
陣内 孝則さんの歌う主題歌『ハートブレイクCrossin ’』はロック調で耳に残るいい曲でしたし、BGMも『銀河疾風サスライガー』の久石譲さんが担当されました。
これまで壺田しげおさんと両輪で国際映画社作品の企画や文芸を牽引してきた山本優さん、そして音楽面で数々の作品をリードしてきた山本正之さんも、この作品には参加されなかったようです。
フジテレビ系で始まった『ふたり鷹』でしたが、せっかくの人気原作だったにもかかわらず放映時間帯も二度も変わるなどの不運も重なり、苦戦を強いられました。
結局、翌年6月には原作の途中までのエピソードで放映は終了し、国際映画社もその幕を閉じることになりました。

『ふたり鷹』色指定表
それまでオリジナル作品を数多く手がけてきた国際映画社としても、初のメジャー少年週刊誌連載のアニメ化です。番組スポンサーの倒産などでその頃悪化しつつあった状況を、この人気作のアニメ化によって好転させたかったのでしょうか。
演出はこれまで『銀河旋風ブライガー』や、『ななこSOS』などを手がけてきた四辻たかおさんで、『宗谷物語』に引き続き村田四郎さんがキャラクターデザインを手掛け、作画監督となりました。
少女マンガのような華麗できらびやかなキャラクターと精密なメカニック描写が際立った原作でしたが、残念ながらそれがアニメ版に生かされていたとは言えませんでした。
陣内 孝則さんの歌う主題歌『ハートブレイクCrossin ’』はロック調で耳に残るいい曲でしたし、BGMも『銀河疾風サスライガー』の久石譲さんが担当されました。
これまで壺田しげおさんと両輪で国際映画社作品の企画や文芸を牽引してきた山本優さん、そして音楽面で数々の作品をリードしてきた山本正之さんも、この作品には参加されなかったようです。
フジテレビ系で始まった『ふたり鷹』でしたが、せっかくの人気原作だったにもかかわらず放映時間帯も二度も変わるなどの不運も重なり、苦戦を強いられました。
結局、翌年6月には原作の途中までのエピソードで放映は終了し、国際映画社もその幕を閉じることになりました。

『ふたり鷹』色指定表
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- テーマ:懐かしいアニメ作品
- ジャンル:アニメ・コミック
- カテゴリ:国際映画社
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