キートン山田さん、2021年3月引退を発表
- 2020/12/12
- 06:30
『ちびまるこちゃん』のナレーションでおなじみのキートン山田さんが先週、来年3月引退を発表されました。
キートン山田さんは、『ちびまるこちゃん』の個性的なナレーションでおなじみですが、古くからのアニメファンには、以前の山田俊司を名乗られていた頃も忘れられません。
『ゲッターロボ』『ゲッターロボG』の神隼人、『大空魔竜ガイキング』のサコン・ゲン。『宇宙戦艦ヤマト』の加藤三郎。『惑星ロボ ダンガードA』のトニー・ハーケンや『超電磁ロボ コン・バトラーV』の浪花十三、日本サンライズ版『サイボーグ009』の004、『ベルサイユのばら』のアランなど、数多くの印象に残るキャラクターを演じていらっしゃいました。
隼人やサコン、004など、熱血型のヒーローの脇を固めるニヒルで知的なタイプのキャラクターといえば山田さん、という時代がありました。
荒木伸吾さんのキャラクターデザインによる美形キャラクター、トニー・ハーケンも、クールで品のいい雰囲気がピッタリで当時の女性ファンを魅了していたものです。
また『一休さん』では、将軍様こと足利義満も演じていらっしゃいます。
どこかとぼけた暖かみのあるキャラクター像は、その後の1990年から始まった『ちびまるこちゃん』のナレーターに通じているかもしれません。この作品では、もう30年も山田さんの声に親しんできたことになります。
本来ナレーションは、本編には関係せず視聴者に内容を説明するものです。それが、『ちびまるこちゃん』では、キートン山田さんのナレーションが単なる説明だけでなく、独特の間でまるこたちをツッコんでいくのが定番となっていました。
あの長年親しんできた「後半につづく」が聞けるのも、来年3月までとは寂しいことですが、私たちには分からないご事情もあるのかもしれません。
テレビ朝日系の『ポツンと一軒家』や、テレビ東京でのローカル路線バス旅などでの軽妙で明るいナレーションも、印象的でした、
お元気なうちに降板を決断された、キートン山田さん。これまでの素敵な演技に感謝しつつ、引退のその日まで応援させていただきたいと思います。
『ゲッターロボ』神隼人、『惑星ロボ ダンガードA』トニー・ハーケン
『大空魔竜ガイキング』サコン・ゲン、『超電磁ロボ コン・バトラーV』浪花十三
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