『無敵鋼人ダイターン3』ミニカードの謎
- 2020/12/30
- 06:30
『無敵超人ザンボット3』に続く日本サンライズの自社製作二作目の作品といえば、『無敵鋼人ダイターン3』です。1978年(昭和53年)6月にテレビ朝日系(名古屋テレビ)で始まりました。
前年夏『宇宙戦艦ヤマト』劇場版の公開で、アニメブームはかなり盛り上がりつつあった頃です。
『ダイターン3』は、『海のトリトン』や前作『ザンボット3』の壮絶なラストでアニメファンに注目された富野喜幸(現・由悠季)監督の新作です。どんな作品になるのか楽しみでした。
第1話から、アニメでは珍しい成人男性の主人公で、その格好良さは際立っていました。特に、塩山紀生さんの劇画調のキャラクターを、より描きこんだ中村一夫さんの作画はハマっていました。
しかも2話は金田伊功さんの作画で、ますます作品世界の魅力が大きく拡がったのです。
『ダイターン3』のミニカードは、山勝からの発売でした。前作『ザンボット3』はどのメーカーからも出されなかったので、これはうれしいことでした。
当時は中学生でしたので、もう駄菓子屋に出入りするのは少々恥ずかしくもありましたが、まだアニメの情報が少なかった時代です。好きな作品のミニカードは、やはり欲しいアイテムでした。
山勝のミニカードは、裏面文字が大抵は青色で印刷されていました。番号が大きく上にあり、だいたい48番までがフォーマットだということも、それまでの各作品を見て知っていました。
どちらかといえば、設定などのイラストより、本編フィルム画像だったのも好みでした。
ただ『ダイターン3』は、残念ながら本編フィルムではありません。裏面のレイアウトも変わり番号も小さくなって、何故だかイラストには蛍光色が多用されていました。
多少違和感もありましたが、明るくポップな感じにしたかったのかな、と当時は思っていました。
当時不思議だったのが、裏面の番号です。何故だか1番が何枚もありました。最初は順番に揃えていくのですが、後から後から別の絵で1番が出てくるのです。
持っていないカードが出ると当たりでもらったアルバムに揃えていくのですが、その度に最初から入れ直していました。
しかも、どうしても41番以降のカードが出てきません。他のカードのダブリはありませんでした。
そうなると全48枚と考えると、1番のカードは9枚存在するのではないかという結論に思い当たりました。
その後、機会があれば探してきましたが、先日ようやく9枚目の1番のカードを手に入れることができました。
アニメ系ミニカードにも、異種カードや抜け番号などまだまだ謎の多い作品が多くあります。『無敵鋼人ダイターン3』については、ようやく42年振りに謎を解決出来たようです。
山勝『無敵鋼人ダイターン3』ミニカード 1番の9枚
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