2021年 放映50周年を迎えるテレビアニメ その1
- 2021/01/04
- 06:30
2021年になりました。
今年から50年前は、1971年(昭和46年)になります。
この頃放映されたテレビアニメとなるとそれなりに覚えがありますので、自分も年をとったものだと改めて実感させられます。
まず1971年の1月1日元旦からフジテレビ系でスタートしたのは、タツノコプロの『カバトット』です。
月曜から土曜まで、毎日夕方18時55分から五分のオビ番組でした。
カバくんと鳥のトットが毎回巻き起こすドタバタコメディで、海外作品のような楽しいアニメでした。セリフらしいセリフもありませんでしたが、大平透さんの好演は今でも覚えています。タツノコらしいギャグセンスが特徴的でした。
1月3日の日曜夜7時30分からは、フジテレビ系で『アンデルセン物語』が始まりました。ズイヨー作品でしたが実際に制作を担当したのは虫プロです。おなじみとなっていた「カルピス子ども劇場」枠です。
毎回登場するキャンディとズッコのデザインは、牧野圭一さん。ゲストキャラクターは、関修一さんと波多正美さんです。
牧野さんと関さんは、虫プロではなくTCJ(現・エイケン)のご出身です。
これは、この作品のプロデューサーだったズイヨーの高橋茂人さんがTCJのご出身だったこともあり、気心の知れたスタッフに依頼したからなのでしょう。
アンデルセンの誰もが知る有名なお話を、キャンディとズッコを狂言廻し的に描いていくシリーズでした。前作の虫プロ版『ムーミン』から、スタッフはそのまま参加したので、優しくかわいらしい絵柄が魅力的でした。
基本的には、一話完結でしたが、「野の白鳥」や「にんぎょ姫」、「氷姫」など、三話に渡る長編もあり、いつも登場人物たちの行く末にハラハラし、次の週が待ち遠しかったものです。
今となっては、キャンディとズッコが助けを出せなかったのも分りますが、見ていた当時はどうして助けてあげないのか、イライラしたこともありました。
『ムーミン』に続いてテレビアニメに新たなメルヘン路線を導入した、貴重な作品でした。(つづく)
『アンデルセン物語』「野の白鳥」より
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