2021年 放映50周年を迎えるテレビアニメ その3
- 2021/01/10
- 06:30
1971年(昭和46年)は、秋の改編時に次々と新作のテレビアニメが始まっています。
9月1日からは、日本テレビ系で『新オバケのQ太郎』(原作/藤子不二雄)がスタートしました。1969年(昭和44年)に終了してから2年で新作が作られたことでも、この作品の人気が分ります。
Qちゃんたちが舞台で活躍するポップで軽快なオープニングは、記憶に残る名作です。
カラーになり、弟のO次郎やガールフレンドのU子さんも新たに登場し、よりにぎやかになった世界は、その後何度も再放送され楽しませてくれました。
9月25日からは、読売テレビ系で『天才バカボン』(原作/赤塚不二夫)が始まります。
ロングシリーズとなった『巨人の星』の後枠での作品でしたが、シリアスからギャグへといきなりの路線変更になったため、本放送時は視聴率でもかなり苦戦したようです。
ですが、こちらもその後何度も再放送され、そのハチャメチャな面白さは充分伝わっていました。
10月3日には、手塚治虫さんの『ふしぎなメルモ』が、手塚プロダクション製作で放映開始します。当時は、製作会社の違いなど気にしていませんでしたが、本家であるはずの虫プロが『さすらいの太陽』や、『国松さまのお通りだい』など手塚作品から離れていたのは、やっぱり異常な事態だったのかもしれません。
『メルモ』は手塚作品でしたが、少女モノということで男子としては気恥ずかしさもあり、あまり見ていませんでした。その後、再放送で見ることができました。
どちらかというと、10月4日から始まった『さるとびエッちゃん』(原作/石森章太郎)のほうが、当時は魅力的でした。
山奥から街に出てきた猿飛佐助の末裔であるエっちゃんとミコちゃんたちの物語は、明るく楽しいものでした。キャラクターも原作のイメージに近く、エっちゃんと話す関西弁のイヌ・ブクも個性的だったことを覚えています。(つづく)
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