2021年 放映50周年を迎えるテレビアニメ その4
- 2021/01/11
- 06:30
1971年(昭和46年)10月6日から、虫プロの『国松さまのお通りだい』(原作/ちばてつや)がフジテレビ系でスタートしています。『あしたのジョー』の後で、同じちば作品のアニメ化です。
以前『ハリスの旋風』として、Pプロでアニメ化された作品のリメイクでした。
杉野昭夫さんや佐々門信芳さんたちが作画監督となり、よりチャーミングになった国松たちの活躍を描いてくれました。
同じ10月6日には、異色の野球アニメがスタートします。東映動画の『アパッチ野球軍』(原作/花登筐)です。
山奥の山村の小さな高校で、野球を通して生徒たちを指導していく教師・堂島を中心にした作品ですが、とにかく登場する生徒たちが個性的過ぎました。
キャラクターデザインも、『グレートマジンガー』などでおなじみの森下圭介さんの劇画調のキャラクターです。時々堂島たちが端正に描かれるエピソードがあり、荒木伸吾さんの作画の回でした。
同じキャラクターでも、描く人によってこれだけ違うということを、子供心に改めて意識させられた作品でもありました。
翌10月7日からは『スカイヤーズ5』のカラー版も始まっています。TCJ(現・エイケン)らしく、川崎のぼるさんデザインのキャラクターがそのまま生かされましたが、この頃既に『巨人の星』で、アニメ流にアレンジされた描き方に慣れていたので、幾分モノ足りさも感じました。
同じく10月7日には、『ゲゲゲの鬼太郎』(原作/水木しげる)のカラー版もスタートします。
モノクロ版の前作に変わり、カラー版では多少色彩がどぎつくも感じましたが、鬼太郎やゲストキャラクターも、より水木作品らしいデザインになっていました。
原作も途中でストックがなくなったため、『地相眼』や『原始さん』など他の水木作品からアニメ化されるようになります。そのため、エピソードによっては鬼太郎たちの存在感も少々薄くなった気もしましたが、水木さんの世界がアニメ化されたのは、やはりうれしいことでした。
カラー版『鬼太郎』は、その後も何度も再放送され、夏休みにも毎年のように見ることが出来、当時の子どもにとって鬼太郎の世界は身近なものになっていました。(つづく)
『国松さまのお通りだい』『ゲゲゲの鬼太郎』ねずみ男
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