2021年 放映50周年を迎えるテレビアニメ その5
- 2021/01/17
- 06:30
1971年10月24日、日曜夜19時30分から始まったのが、『ルパン三世』(原作/モンキー・パンチ)です。
現在まで続く人気シリーズ最初の放映が、50年前だったとは感慨深いものがあります。
当時は『アンデルセン物語』を見ており、残念ながら『ルパン』の放送は知りませんでした。その面白さに気づいたのは、やはり再放送からです。
まず大塚康生さんによるキャラクターが魅力的でした。前半のハードでアンニュイなストーリーも良かったですし、後半の「ルパンを捕まえてヨーロッパに行こう」や、「どっちが勝つか三代目」などコミカルでスリリングなエピソードも楽しめました。
その後、再放送を重ねるごとに視聴率が上がり、1977年(昭和52年)には赤ジャケットの『新ルパン三世』が始まっています。
この年、始まった新作テレビシリーズの最後は10月30日にTBS系でスタートした、『原始少年リュウ』(原作/石森章太郎)です。
『少年マガジン』で連載されていた『リュウの道』と異なり、SF設定をなくして原始時代に活躍するリュウが描かれました。
ハードなストーリーに合わせて、アニメ版でも劇画調のキャラクターとなり、小松原一男さんや我妻宏さん、森利夫さんなど『タイガーマスク』の作画監督だった方々が作画を担当されました。
恐竜のリアルな描写や、キャンパスに描かれたような大胆な背景画なども印象的で、今もファンが多い作品です。
1971年は、国産のテレビアニメが始まって8年目になります。
新しい番組の企画も、初期のヒーローものから、メルヘンやギャグ、リアル戦記もの、等身大の少女もの、青年コミック原作など様々な作品が出てきていました。
この時期までに、ほぼ以降の系統の元になる企画が出揃っていたような気もします。(了)
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