TVSP『走れメロス』 祝 放映40周年
- 2021/02/07
- 06:30
1981年(昭和56年)2月7日、テレビスペシャル『走れメロス』(原作/太宰治)が放映されました。今年で40周年を迎えます。
『走れメロス』のアニメといえば、1992年(平成4年)7月に公開された映画が一般的には知られているかもしれません。
劇場版は、『ルパン三世』テレビシリーズ第一作や、東京ムービー版『ムーミン』を手掛けられた、おおすみ正秋さんによる、監督・脚本の長編でした。
作画監督の沖浦啓之さんによるキャラクターも印象的で、人気の作品です。
それより11年前、フジテレビ系の「日生ファミリースペシャル」として放映されたのが、東映動画製作のテレビスペシャル版でした。
監督は、『マジンガーZ』や『キューティーハニー』、『キャプテンフューチャー』などでおなじみの勝間田具治さん。実写映画ご出身である勝間田さんらしく、若者たちの友情のドラマを、実写のような重厚な演出で描き出しました。
キャラクターデザインと作画監督は、『タイガーマスク』や『マジンガーZ』、『キャプテンフューチャー』、『キン肉マン』を作画監督として手掛けられた森利夫さんです。
当時うれしかったのは、この作品で森利夫さんのオリジナルのキャラクターを見ることが出来たからです。
以前から森さんは様々な作品に各話作監として参加していらっしゃいましたが、ご自身がメインキャラクターのデザインを担当された作品ではありませんでした。
それでも、なんとなく作画監督を担当された回を見て絵の雰囲気が気になっていたのですが、ようやく『走れメロス』で、それを見せてもらった気がしました。
温もりがありつつも、どこか哀愁さえ感じられる劇画調、それが森利夫さんの絵の世界でした。残念に思ったのは、セルの色指定です。絵の具の関係もあったのでしょうが、肌色など光沢がきつく、ちょっと画面も明る過ぎるようにも感じました。
せっかく落ち着いた味のあるキャラクターでしたから、もう少しトーンを落とした色調で統一してもらえればよかったのに、とは思いました。
その後、森さんはアニメ版『キン肉マン』を担当され、大ヒットとなります。ただ、本来の森さん調の画風が味わえる『走れメロス』も、ソフト化はされていませんが、おすすめしたい作品です。

東映動画『走れメロス』
『走れメロス』のアニメといえば、1992年(平成4年)7月に公開された映画が一般的には知られているかもしれません。
劇場版は、『ルパン三世』テレビシリーズ第一作や、東京ムービー版『ムーミン』を手掛けられた、おおすみ正秋さんによる、監督・脚本の長編でした。
作画監督の沖浦啓之さんによるキャラクターも印象的で、人気の作品です。
それより11年前、フジテレビ系の「日生ファミリースペシャル」として放映されたのが、東映動画製作のテレビスペシャル版でした。
監督は、『マジンガーZ』や『キューティーハニー』、『キャプテンフューチャー』などでおなじみの勝間田具治さん。実写映画ご出身である勝間田さんらしく、若者たちの友情のドラマを、実写のような重厚な演出で描き出しました。
キャラクターデザインと作画監督は、『タイガーマスク』や『マジンガーZ』、『キャプテンフューチャー』、『キン肉マン』を作画監督として手掛けられた森利夫さんです。
当時うれしかったのは、この作品で森利夫さんのオリジナルのキャラクターを見ることが出来たからです。
以前から森さんは様々な作品に各話作監として参加していらっしゃいましたが、ご自身がメインキャラクターのデザインを担当された作品ではありませんでした。
それでも、なんとなく作画監督を担当された回を見て絵の雰囲気が気になっていたのですが、ようやく『走れメロス』で、それを見せてもらった気がしました。
温もりがありつつも、どこか哀愁さえ感じられる劇画調、それが森利夫さんの絵の世界でした。残念に思ったのは、セルの色指定です。絵の具の関係もあったのでしょうが、肌色など光沢がきつく、ちょっと画面も明る過ぎるようにも感じました。
せっかく落ち着いた味のあるキャラクターでしたから、もう少しトーンを落とした色調で統一してもらえればよかったのに、とは思いました。
その後、森さんはアニメ版『キン肉マン』を担当され、大ヒットとなります。ただ、本来の森さん調の画風が味わえる『走れメロス』も、ソフト化はされていませんが、おすすめしたい作品です。

東映動画『走れメロス』
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